先週連日取り上げられたニュースの二つは、格安について考えさせる事件だ。
①1月15日軽井沢スキーバス転落事故により14人が死亡した。激安プランだった。転落事故が起きたのは、深夜に首都圏を出発し、1泊3日行程でスキー場に向かう「夜発」と呼ばれるツアーバスだった。②「CoCo壱番屋」が廃棄した冷凍カツが横流しされた事件。その後の調べで、冷凍カツ以外の廃棄すべきゴミが格安食品として売られていた。
消費者は、1円でも安いものを求めがちだが、安い品とお値打ち品とは違う。運行にも食品管理にも経費は必要だ。消費者が割安と感じるのではなく、売り手側が、激安・格安という商品の裏にはワケがあることを改めて認識した事件だ。
1/14付け岐阜新聞に『梅の名所で知られる岐阜県安八町「安八百梅園」で、例年より1カ月ほど早く梅の花が咲き始めている』との記事。だが翌日には、平年より32日遅れて岐阜市に初雪が舞った。また、昨日の首都圏では、「雪で間引き運転、首都圏の各鉄道の混乱に拍車」と大雪のニュース。そして15日には、「軽井沢でスキー客39人を乗せて満員状態の大型バスが転落14人が死亡」のニュース。雪を求めてのスキーツアーだったのに、12人の大学生が逝った。若者達は「雪を解かない」間に逝ってしまった。悔しかっただろう。ご冥福を祈ります。
今年の干支は申ですが、「折々の言葉(鷲田清一:朝日新聞)」に”猿を決め込む”として次の言葉がありました。『三匹の猿がそれぞれ目と耳と口を塞いでいる。見ざる、聞かざる、言わざる。これを「三猿」という。自分に都合の悪いことはあえて知らんぷりをすること、これを「猿を決め込む」という。巻き添えになることを恐れて口をつぐむ人。あえてふれないで「ないこと」にする報道。ほんとうは政治から子どもの様子まで、見ないふりしてちゃんとみていることが肝要なのに。』と。昨日は成人式でしたが、新成人には猿を決め込むのではなく、向き合っていける社会人であってください。
謹んで新春のお喜びを申し上げます。よきお正月でしたでしょうか。経営の神様と言われた松下幸之助翁は正月について次のように述べています。
「竹に節がなければズンベラボーで、とりとめがなくて風雪に耐えるあの強さも生まれてこないであろう。竹にはやはりフシがいるのである。同様に、流れる歳月にもやはりフシがいる。ともすれば、とりとめもなく過ぎていきがちな日々である。せめて年に一回はフシを作って、身辺を整理し、長い人生に耐える力を養いたい。そういう意味では、お正月は意義深くて、おめでたくて、心もあらたまる」と。