今週の名言・一言・つぶやき
「真剣だと知恵が出る,中途半端だと愚痴が出る,いい加減だと言い訳ばかり(大谷祥平:プロ野球MLB選手)」

大谷翔平さんが高校生の時に寮のベットの壁に貼ってた言葉だとか。これは、戦国武将・武田信玄の言葉の一部。全文は、「実力の差は努力の差、実績の差は責任感の差、人格の差は苦労の差、判断力の差は情報の差、真剣だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳ばかり、本気でするから大抵のことはできる、本気でするから何でも面白い、本気でしているから誰かが助けてくれる」。さすが、結果を出す人間は違う、日米での二刀流の活躍、ドジャースでの「50―50」達成。そして、WBC世界一、など数々の偉業を成し遂げている大谷が、花巻東時代から大切にしていた言葉だとか。夢でなく目標だったワールドシリーズ優勝おめでとうございます。

今週の名言・一言・つぶやき
「腐敗した社会には、多くの法律がある。(サミュエル・ジョンソン:18世紀英国の詩人・批評家-1784年没)」

今日10月1日は法の日で「国をあげて法を尊重し、法によって個人の基本的権利を擁護し、社会秩序を確立する精神を高めるための日」とされる。NHKの朝ドラの「虎に翼」が先月終了したが、この番組では「法とは何か」を問いかけ、身近な存在としての法を考えさせた番組だった。ところで、世界で最も長く拘置された死刑囚、袴田巌さんに先月再審無罪判決が言い渡された。事件から58年死刑囚だった袴田さん。裁判所は、証拠はねつ造されていたと、袴田さんに無罪を言い渡した。判決後、裁判長は袴田さんの姉のひで子さんに「ものすごく時間がかかっていて、裁判所として本当に申し訳なく思っています」と謝罪した。それにしても長かった。

今週の名言・一言・つぶやき
「商売をする上で重要なのは、競争しながらでも道徳を守るということだ。(渋沢栄一:官僚、実業家)」

やっと会えた新札の栄一さん梅子さん柴三郎さんに。梅子さんのお札のNoは「AA614045KS」でプレミア価値あるAA券とはならなかった。ところで、日本資本主義の父とも言われる渋沢栄一。約500もの企業の設立や経営に関わり、約600もの教育機関・社会公共事業の支援と民間外交にも熱心に取り組み、数々の功績を残した。日本の資本主義の父と呼ばれるけれど、こんな逸話も残る。三菱の創始者である岩崎弥太郎から「自分と手を組めば、この国を牛耳れる」と申し込まれたが、きっぱり断った。「私は道義的な経営で生まれた利益を公平に分配することを考えていきたい」と断言したという。経営だけでなく、困窮者の救済や国際交流にも力を注いだらしい。自分ファーストに自社ファースト、自国ファースト…そんな姿勢一辺倒の思想がまかり通る現代だからこそかみしめたくなる言葉だ。

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「知恵ある者の冠はその知恵である、愚かな者の花の冠はただ愚かさである。(旧約聖書)」

先月20日藤井聡太八冠が初の失冠。叡王戦を伊藤匠七段が制した。師匠の杉本八段は「藤井の失冠というよりタイトルホルダーが1人増えたと考えるべきでは。これを機に将棋界が盛り上がるし、藤井七冠のモチベーションも上がるだろう」と受け止め、「本人には『また八冠に挑戦できるね』と声を掛けたい」と。昨秋、永瀬王座が藤井七冠に敗れた時 「人間をやめなければならない。そして藤井さんは人間ではない 」と藤井棋士の強さを語ったが、永瀬九段!藤井さんは今人間に戻りましたヨ。

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「社会のために役立ちたいという志を持っている経営者が成功する。(牛尾治朗:ウシオ電機(株)の設立者、2023.6月没)」

故牛尾治朗氏は1980年代、第2次臨時行政調査会を指揮した土光敏夫氏(ミスター合理化とも称され国の行政改革に取り組む)と出会う。「(官尊民卑は)官が尊大だからそうなるのではなく、官に取り入ろうとする民の卑しい心が官尊民卑を招くのです」と教えられ、薫陶を受けた語っている。牛尾さんの真骨頂は財界人生の後半、自身の原点を忘れず、「民卑」にならないよう民の底上げに尽くした点だ。日本生産性本部の前田和敬理事長は「時に政治家とも深く関わるが常に是々非々。逆に信頼された」。陽気な人柄と教養で政官に屈しなかった。

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「成功した人はみな声が大きい。(斎藤一人:実業家、銀座まるかん創業者)」

【スポーツの秋】人間は最大の力を出していても、全ての筋力が発揮されるわけではない。100%出し続けると身体が壊れてしまうため、腱や筋肉が損傷しないよう脳がブレーキをかけているという。ただ大声を出すとその制限が、やや解除され、約5%~7%の筋出力アップをもたらす可能性があり、これをシャウト効果というそうだ。このためかやり投げ競技等運動中に大声を発する場面をしばしば目にすることがある。コロナ感染対策緩和後、スポーツ、イベントなどで大声を出す機会が増えている。古武術家も曰く「あ」「う」「お」より「え」や「い」がいいとも。また、声を出すことはストレス解消にも役立つとか。

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「初めて自分で自分をほめたいと思います。(有森裕子:1996年のアトランタ五輪女子マラソンで銅メダル受賞時の言葉)」

有森裕子とのインタビュー記事(朝日新聞2023/8/23付け)から、『「自分で自分をほめたいは、インタビュー中に自分に言って自分で納得するための言葉でした。誰かに何かを伝えようとしたものではないです」と涙ながらに語った姿は感動を呼んだ。「自分で自分をほめたいという言葉は歌手高石ともや(フォーク)さんの歌詞の引用です。ただ勘違いされている方もいますが、私は自分で自分をほめてあげたいとは言っていません。自分に対して何かをしてあげるなんて言い方をしないです。誤解が広まったのも、たぶん自分をほめたいは日本人の感覚の言葉ではないんでしょうね。仏教圏の慈悲文化と、キリスト教圏の奉仕文化の違いがありそうです。あの言葉の元になったのは高石ともやさんの〔自分のことを分かっているのは自分自身だから、他人にほめてもらうんじゃなくて、まず自分で自分をほめることが大事だよ〕という言葉です。日本だとほめたいはずうずうしく、他人に施すあげたいが自然なのでしょう。アトランタ以降に自分で自分をほめたいと思ったことはありません。あんな出来事は一生に1回。こんな言葉をしょっちゅう使っていたら、単なるなまけものになっちゃいます』と。この言葉はその年の流行語大賞に選ばれた。

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「 勝者は勝つべくして勝ち、敗者は負けるべくして負ける(大山倍達:空手家、1994年没)」

永世棋聖の米長邦雄棋士はベテランになって、若年の羽生善治さんに名人位を奪われた。勝てないわけを講演会で語っている「年配棋士は、得意の戦型を用いて勝った記憶が忘れられない。もう通用しなくなっているのに…」と。成功体験から抜け出せないと次の成功に繋がらないようだ。

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「ヒーローになるためには、ピンチが必要なのです。(中谷彰宏:著述家)」

ワールドカップで日本がドイツに逆転勝利。決勝点を挙げた浅野拓磨選手は、「今日の試合だけに関したら、ヒーローになれたかな。4年前から一日も欠かさず、こういう日を想像してきた」と。しかし、今回のメンバー入り後も浅野不要論が絶えず、右膝の靱帯断裂のケガで、出場辞退を求める声もあった。何度も浮き沈みを経験している快足ストライカーは言った。「ヒーローになった瞬間は、一瞬で終わる。(結果が出なければ)またズドーンと落とされる」「僕はドラマチックがよく起きると自分でも思う。でも、今日のドラマチックは終わった。また次へ向けて準備したい」と。12月2日のスペイン戦でもヒーローになってください。

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「青春とは年齢ではない。好奇心と情熱さえあれば、その人はいつも青春だ。(サミュエル・ウルマン:米国の実業家・詩人、1924年没)」

海洋冒険家の堀江謙一さんが、ヨットで世界最高齢となる単独無寄港の太平洋横断に成功、世界最高齢での偉業を達成。「精神と肉体は完全燃焼しましたが、青春まっただ中でこれからも頑張ります」と。今後の目標について「若輩ではございますが、これからも大器晩成を目指して頑張ります」とおどけて見せた。堀江さんは、まさに青春と年齢は関係ないことをあらためて教えてくれた。