今週の名言・一言・つぶやき
「満開の 一瞬終えた花びらが 最後の力で湖面漂う (森永卓郎:経済アナリスト)」

【追悼】1月28日に亡くなったの森永卓郎さんの追悼TV番組「がっちりマンデー」から。森永は、『社会に出てから44年。その間ずっと貫いてきた信条は「今やる、すぐやる、好きなようにやる」ということ。周囲に忖度することなく、自分が正しい思うこと、やりたいと思うことを常にやってきた。だから仕事はカネを稼ぐための手段であるといよりも遊びに近いものだった。とりあえずやってみて、間違っていたり失敗したら、素直に謝るというのが仕事のスタイルなのだ。彼の場合人生でやり残したことがほとんどない。これまでの仕事で遊んで遊び尽くして、やりたいことはすべてやってきた』と。同番組のMCでタレントの加藤浩次は20年共演した森永さんを偲び「まず人生っていうのは明るく楽しく生きるべきなんだってこと。そして決して驕らないってこと、そして諦めないてこと」を教わったと涙をこらえながら感謝した。

今週の名言・一言・つぶやき
「昔の政治家はある意味で度胸があった。(渡辺恒雄:読売新聞社-代表取締役主筆、12/19逝去)」

【追悼】今年最後のつぶやきは、本年逝去された方々の言葉を集めました。☆ぼくは美しい音楽というのは、日没寸前の、あの大きい太陽のようなものだと思う。(小澤征爾:2/6逝去)☆軽んじられているものをかき集めると、ひとつのパワーに。(山藤章二:9/30逝去)
☆えらいひとになるよりも、よいにんげんになりたいな(谷川俊太郎:11/13逝去)☆人に感謝する人ほど、いい仲間ができるものです。いい仲間は、人の心を強くする支えになってくれる。そして感謝することは、相手とのいい関係を作るには非常に有効な手段なのです(堀田力:11/24逝去)☆「智昭、夢は持つな、夢は夢で終わることが多い、目標を持て」小学校5年生の時に父親から言われ、今も重く心に残る言葉です。(小倉智昭:12/9逝去)

今週の名言・一言・つぶやき
「とにかく丈夫でいたいよね。丈夫でいればなんでもできるもんね。(火野正平:俳優)」

日本全国を自転車で巡るNHKのTV番組「にっぽん縦断 こころ旅」で旅人を務めた火野正平さん。岐阜県にも自転車で何カ所も訪れた。飛彈市の瀬戸川と白壁土蔵そして円光寺、中津川市の見佐島橋から見る付知川の下流の風景、恵那市大井ダムの上を横切り、恵那峡を一望できる千畳敷からの絶景、下呂市禅昌寺の庭、他にも郡上市、美濃市、養老町、各務原市など自転車で旅をした。彼の言葉で、有名なのが、「”人生、下り坂、最高♪”。歳をとると、いろんな面で、”下り坂”を感じることがあるが、変に落ち込まないで、肩の力を抜いて、今の自分を受け入れて、下っていこうよ♪」と。彼は、1200日以上自転車で旅をして、11月14日75歳で旅立った。【合掌】

今週の名言・一言・つぶやき
「その日から とまったままで動かない 時計の針と悲しみと(竹久夢二:画家・詩人)」

妻が逝って今月13回忌を迎えた。(石井)哲代おばあちゃんは「一人が一度に背負う悲しみには限界があります。だから仲間が一緒に引き受けて、一人の深い憂いに寄り添うの」「人は死んだら終わりではない。同じ時間を過ごした仲間が覚えていてくれるなら、その人はまだ居る。年に一度開く”偲ぶ会”も、だから各自が背負う悲しみを共に乗り越えてゆく集いなのだ」と、元小学校教員は言う。そうして欠けた三日月のような自分を満月にしてゆくのだと。石井哲代と中国新聞社の共著『102歳、一人暮らし』から

今週の名言・一言・つぶやき
「歳を取れば、できないことが増えてくる。それは当たり前のことです。しかし、できないことを決めるのは他の誰かではありません。それを決めるのは自分自身。(三浦雄一郎:冒険家、登山家)」

先週の10月3日は「登山の日」だった。山に登ることで雄大な自然に触れ、自然の素晴らしさを知り、その恩恵に感謝する日だとか。登山と言えば、三浦雄一郎さんが浮かぶ。これまでエベレストに三度登頂を果たし、80歳での登頂は史上最高齢としてギネス世界記録に認定されている。彼は言う。困難なことをするか、しないかで迷うとき、人はたいてい「しない」わけを探す。「自分の弱さを乗り越えようとして、ホラを吹く。だが吹いた以上は、やり遂げる」と。数々の偉業を成し遂げた人は「できる」理由をかき集めては、自分を奮い立たせるらしい。最近出来ないことが増えて加齢のせいにする自分がいる。が、反省しなければ。

今週の名言・一言・つぶやき
「酒を飲まずして長生きするよりも、酒をそこそこ飲んで、そこそこ長生き。(ながれおとや:なぞなぞ作家)」

町内会で役員になった仲間と今も親交が続いている。毎月集まり酒を酌み交わす”チョイワル親父”の集まりが20年続いている。仲間が採ってきた鮎や岩魚を仲間の囲炉裏で焼いたり、山菜料理、猪肉、松茸と酒のつまみにこと欠かない。毎年のように富山湾の船釣りにも行っていたが、高齢のため船酔いが辛くなり、最近は年一回の旅行は船釣りから溫泉宿へと変わった。その仲間4人が、揃いも揃って今年、還暦、喜寿(2人)、傘寿を迎えた。偶然か奇蹟か、会の発足20周年とも重なり、日本一の富士の麓への旅となった。10年後の30周年は、卒寿・87歳(数え年で米寿)・古希となる。酒もそこそこ飲んで、4人元気で迎えたいものだ。

箱根町仙石原の宿から見えた富士山と仲間達

今週の名言・一言・つぶやき
「年をとると「おしゃべり」になるのは、たくさんの事を見てきたからであり、また、やがて永遠に話すことがなくなってしまうからである。(ジョセフホール:英国の司教-1656年9月没)」

西イングランド大学のアンドリュー・アダマツキー教授によると、「キノコが電気信号を使っておしゃべりをしている」という。観測された単語の数は合計50種類。単語の組み合わせから最も複雑な文章を作るのはスエヒロタケ、次いでサナギタケとなるなど、種によって「文法」が異なるとし、研究ではキノコの種類それぞれの「方言」が使用されているからだとか。

今週の名言・一言・つぶやき
「最も長生きした人間とは、最も年を経た人間のことではない。最も人生を楽しんだ人間のことである。(ルソー:仏-哲学者・作家1778年没)」

『長寿の心得-人の世は山坂多い旅の道(作者、年代不詳)』から。

還暦(60歳)でお迎えの来た時は只今留守と云え

古希(70歳)まだまだ早いと突っ放せ

喜寿(77歳)せくな老楽これからよと云え

傘寿(80歳)なんのまだまだ役に立つと云え

米寿(88歳)もう少しお米を食べてからと云え

卒寿(90歳)年齢に卒業は無いはずと云え

白寿(99歳)頃をみてこちらからボツボツ行くと云え

百寿(100歳)人生一つの節目だがまだまだ未練だと云え

茶寿(108歳)まだまだお茶が飲み足らんと云え

私は今月満77歳で喜寿を迎えた。老楽の始まりです?

今週の名言・一言・つぶやき
「老後は、若き時より、月日の早きこと、十倍なれば、一日を十日とし、十日を百日とし、一月を一年とし、喜楽して、あだに日を暮らすべからず。(貝原益軒の養生訓から:江戸時代の儒学者)」

「老入れ」という言葉を知った。「老後」と言う言葉が使われるようになったのは明治以降で、江戸時代は老後を「老入れ」と言っていたらしい。現代の「老後」のゴール前の人生を息を切らして生きるような意味ではなく、江戸時代は「老の入口」という捉え方で、あくまでも前向きであり、楽しく心豊かに生きる意味に感じられる。年を取ってから新しい人生が始まるような、新鮮な感じがする。

今週の名言・一言・つぶやき
「介護者は考える杖である。(三好春樹:理学療法士、介護・リハビリの専門家)」

「”子育ては動物でもするが、親の面倒を看るのは人間だけ”と言われる。つまりケアにこそ人間の本質がある。動物は自立できないと死ぬだけ。でも人間の社会は老人を支えるしくみがある。老いをどう生きて行くのかこそ人間の証明でもある。医療は直すための知識や技術を使う。介護は、この人と一緒に暮らすために知識や技術を使うのだ。介護者は考える杖だ。”人間は考える葦だ”と言ったのはパスカル。介護者は老人にとっての手すりと杖。でも単なる杖じゃない。考え行動する杖だ。介護職は、自分の個性や特技、ときには性別までを武器にできる仕事。そこの介護の面白さがある」と三好さんは言う。