今週の名言・一言・つぶやき
「勝って驕らず負けて腐らず、嬉しくても喜ばない、辛くても辛いフリしない。(貴景勝:元大関)」

大相撲九州場所7日目玉鷲関が40歳の誕生日に白星。19歳でデビューして一日も休まずに丸21年連続出場記録更新中。現役最年長の関取は、「人間の体はここまで成長する、できるというのを見せたい。まだ成長中なので」と。40歳以上の現役幕内力士は昭和以降で6人目だ。そして、この日先場所引退した元大関貴景勝が、NHKのTV相撲番組の解説者としてデビューしたが驚いた。現役時代には見られなかった表情が柔らかくなった顔だった。彼は、TVの解説時に冒頭の言葉を信条としていたと言った後「現役の時はつくっている顔の時もあった、でも今は勝負師としては終わったので、楽しくやっていきたいと思います」と温和な顔で話した。彼の大関昇進時の口上は「武士道精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやりを忘れず相撲道に精進します」だった。だから現役中は眉間に皺を寄せるような顔つきだったのか。彼は武士道精神を貫いた力士だった。

今週の名言・一言・つぶやき
「真剣だと知恵が出る,中途半端だと愚痴が出る,いい加減だと言い訳ばかり(大谷祥平:プロ野球MLB選手)」

大谷翔平さんが高校生の時に寮のベットの壁に貼ってた言葉だとか。これは、戦国武将・武田信玄の言葉の一部。全文は、「実力の差は努力の差、実績の差は責任感の差、人格の差は苦労の差、判断力の差は情報の差、真剣だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳ばかり、本気でするから大抵のことはできる、本気でするから何でも面白い、本気でしているから誰かが助けてくれる」。さすが、結果を出す人間は違う、日米での二刀流の活躍、ドジャースでの「50―50」達成。そして、WBC世界一、など数々の偉業を成し遂げている大谷が、花巻東時代から大切にしていた言葉だとか。夢でなく目標だったワールドシリーズ優勝おめでとうございます。

今週の名言・一言・つぶやき
「動物には動物の距離感があるように、人間同士がうまくやっていける距離感を、僕ら団塊の世代はすし詰め教室で学びました。(西田敏行:俳優)」

私と同い年生まれの西田敏行さんが逝った。大好きな俳優で「釣りバカ日誌」をよく見ていたが、彼は、こう語ったことがある。『小学校のころ教えられたこと。「車は左、人は右。それで本当に良いのか」と先生は尋ねた。「心臓は左にある。心臓が車に近くならないよう、左を歩いた方が安全だ」と言うのです。私は「人は右」というルールにそれまで何の疑問も持ちませんでした。難しい言葉で言えば、既成概念を打破することに未来があるのではありませんか。子どもの目がきらきらしていて、親の勘で「やれるかもしれない」と思える目だと感じたら、受け止めてあげてください。100個考えて無理だと思っても、101個目に何かあるかもしれないと思ってください』と。ご冥福を祈ります。天国でスーさんと仲良く喧嘩していますか。

今週の名言・一言・つぶやき
「私ども被爆者は訴えます。命のある限り私は訴え続けます。「ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ウォー、ノーモア・ヒバクシャ(1982年6月、国連軍縮特別総会にて。山口仙二:元日本被爆者団体協議会代表理事)長崎原爆の被爆者で2013年に82歳で死去」」

(小説:井上ひさし著「父と暮せば」)で、「うちはしあわせになってはいけんのじゃ」原爆で愛する者たちを亡くした美津江は、一人だけ生き残った負い目から、恋のときめきからも身を引こうとする。そんな娘に父は、広島であんなにむごい別れが何万もあったことを覚えてもらうため、おまえは生かされている。「人間のかなしいかったこと、たのしいかったこと、それを伝えるんがおまいの仕事じゃろうが」と。今年のノーベル平和賞に「日本原水爆被害者団体協議会」(日本被団協)が選ばれた。被日本被団協の爆者たちは「許さない」でも「覚えておけ」でもなく、ひたすら「繰り返さないで」と訴え続けてきた。それが世界のどんな場所でも。「ノーモア」は人類の未来に向けた願いだ。だから世界の言葉になった。そしてノーベル平和賞になった。

今週の名言・一言・つぶやき
「歳を取れば、できないことが増えてくる。それは当たり前のことです。しかし、できないことを決めるのは他の誰かではありません。それを決めるのは自分自身。(三浦雄一郎:冒険家、登山家)」

先週の10月3日は「登山の日」だった。山に登ることで雄大な自然に触れ、自然の素晴らしさを知り、その恩恵に感謝する日だとか。登山と言えば、三浦雄一郎さんが浮かぶ。これまでエベレストに三度登頂を果たし、80歳での登頂は史上最高齢としてギネス世界記録に認定されている。彼は言う。困難なことをするか、しないかで迷うとき、人はたいてい「しない」わけを探す。「自分の弱さを乗り越えようとして、ホラを吹く。だが吹いた以上は、やり遂げる」と。数々の偉業を成し遂げた人は「できる」理由をかき集めては、自分を奮い立たせるらしい。最近出来ないことが増えて加齢のせいにする自分がいる。が、反省しなければ。

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「涙の分だけ、強くなれ。傷ついた分だけ、優しくなれ。打たれた分だけ、大きくなれ。負けたくないなら、強くなれ。転んだら何度も、立ち上がれ。「今に見てろ」と、笑ってやれ。(折原みと:漫画家)」

沢山の涙も見せてくれたパリ五輪が終わった、柔道女子の阿部詩の敗退時の号泣。「武道家として、あれほど泣きじゃくるのはいかがなものか」「本当に頑張っていなければ、あそこまで泣けない」等々。準決勝で敗退した競泳女子の池江璃花子選手は、7分間立ち上がれず涙ながら絞り出すように言った「ここまでの努力は何だったんだろうと思う」。一方嬉し涙「団体の金メダルだけでお腹いっぱい。悔しい気持ちより、幸せすぎて涙が出ちゃって。悔いの残らない大会でした(体操・男子個人総合で連覇を期待されながら叶わなかった橋本大輝)」。「もう、うれしいんですけど、嬉しいだけじゃ足りないぐらい。本当に言葉にできないぐらいな気持ちで、いまだに実感がわかないです(女子やり投げで金の北口榛花)」。悔し涙、嬉し涙、おろおろ涙、感涙等様々をみせくれた五輪、ありがとう。

今週の名言・一言・つぶやき
「われを忘れがちなものを密かに叱呼する、こんな落書き一つ、このごろは見かけることがなくなった。「右を見よ、左を見よ。そんなにきょろきょろするな」(長田弘:詩人2015年没)」

“国宝の法隆寺に落書き” ”犯人は誰だ?” 「法隆寺金堂(飛鳥時代)の建立時に天井板に描かれた男性の顔の落書きがあった」とのニュース。蓮華文(れんげもん)と同じ顔料が使われ、絵師がいたずらや筆慣らしで同僚を描いたらしく、大きさは縦約5センチだとか。1949年の火災で焼損した部材に残っていて、文化審議会は5月にこの天井板を含む約3200点を貴重な部材として国宝に追加指定するように答申したという。”落書きも国宝になれるのだ”

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「僕はいつも人が評価してくれることに感謝してる。職に就けてくれたことに感謝してる。だから死に物狂いでやらなきゃいかん。中西太(プロ野球:2023,5.11没)」

11日は中西太さんの一周忌だった。「投手の肩口を抜けた打球がバックスクリーンを越えていった」。「ベンチ前で素振りをすれば相手側のベンチまで音が聞こえた」。どこまで本当か分からないような逸話があった。“怪童”と呼ばれ豪快なスイングで弾丸ライナーを放ち、鉄腕・稲尾和久、青バットの大下弘らとともに西鉄ライオンズの黄金期を支えた人だった。

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「お前はいつもうつむき加減だ、体を大きく張り堂々としろ、ビッグになれよ、もっとビッグに。(曙太郎:64代横綱)」

【追悼】外国人力士で史上初の横綱に、角界にハワイ旋風を巻き起こし、貴乃花、若乃花らとしのぎを削った。土俵の上では“ヒール”だったが、素顔の彼は心優しく、多くの仲間たちから慕われたという。ビールのジョッキを3秒くらいで飲み干したり 飲みっぷりも豪快で自分が『第64代横綱』だからと、1リットル入る大ジョッキでビールを64杯飲んだこともあったとか。享年54だった。

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「ことばだけ立派な者は敵である。(”釈尊”または”お釈迦様”)」

【お寺の掲示板大賞2023大賞作品】 お釈迦様(釈尊)は「ことば」だけでなく、「行動」が伴わなければならないと戒めておられます。裏金問題で総理は、「深刻な政治不信を引き起こす結果となったことについては、党総裁として、心からおわびを申し上げる」と改めて陳謝した。が、具体的対策の言葉は聞こえなかった