今週の名言・一言・つぶやき
「人間には人間の言葉があるように鳥には鳥の言葉がある。(鳥と喋る男 鈴木俊貴:生物学者、動物言語学者)」

地球上で言葉を持っているのは人間だけ、というのが科学の常識だった。それをたったひとりで覆した。彼は10年かけてシジュウカラの鳴き声を集め、鳥が言葉を話すことを突き止めた。鳴き声は200パターン以上あり、鳴き声に単語と文法が存在し、会話が行われていると発表。幼少期、家で昆虫を観察中に「この図鑑に書いてあることは、間違ってる」と母に。すると、母は「それなら、図鑑を書き直せば?」と、子ども時代から生き物観察に没頭し、現在動物学者となった。鳥が仲間同士で『会話』している声を聴くのが楽しい、と。

今週の名言・一言・つぶやき
「生ごみをうまく使うと、農薬がなくても病害虫がつきにくい、生命力の強い、昔の味の野菜が育ちます(吉田俊道:(株)菌ちゃんふぁーむ代表取締役-有機栽培」

吉田俊道氏は九州大学農学部大学院修士課程修了後、長崎県の農業改良普及員に。その後県庁を辞め、有機栽培農家に。一昨日その彼の講演会に参加してきた。「菌ちゃん農法」とは、農薬や肥料を使用せず、土の中にいる微生物の力だけで作物を育てる農法。いい野菜ができるときは、必ず土の中が菌だらけだと。元気な野菜には虫がつかない、虫がつくのは弱った野菜だ。菌も虫もすべてのものに大切な役割がある。実は菌は土の中だけではなく、私たちの体の中にもいる。微生物の循環の働きを意識し、活用することで、私たちの体も地球も健康になる。健康に対する今までの常識がひっくり返されるお話でした。

今週の名言・一言・つぶやき
「月々に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月(よみ人知らず」

中秋の名月を詠んだ歌といわれているが、昨日は中秋の名月だった。秋の空気は乾燥して澄んでいるため、月がより美しく見えるとされている。あいにくの天候で我が家からは見ることが叶わなかった。中秋の名月の食べ物には、米粉で月に見立てた月見団子や秋の収穫に感謝する里芋(芋名月)、縁起物とされるぶどうや柿、そしてお供え後もいただく栗やお酒(月見酒)、月見そばなどがある。これらの食べ物は、豊作の感謝や神様との繋がりを願う意味が込められており、お供えした後は自分たちでいただくことが一般的だとか。あなたは何を食べられましたか?

今週の名言・一言・つぶやき
「やがて死ぬけしきは見えず蝉の声(芭蕉:俳人)」

芭蕉は「蝉の鳴き声は、やがて死を迎えるにもかかわらず力強く響き渡っている」と詠んでいるが、今年の猛暑は蝉にとってなんと過酷で哀しい夏だったのか。最も暑さに強いクマゼミも35度を超えると活動が鈍るという今年の猛暑。我が家は里山の近くにあるが、今年は蝉の鳴き声をほとんど聞かずに9月を迎えてしまった。気温が高すぎるとセミが活動を停止したり、暑さに耐えきれず死んでしまったりするという。専門家は、セミの減少は長期的なトレンドになるのか、それとも今年の気象状況が一時的に影響しただけなのか調査中だが、セミの幼虫は、羽化の条件が悪いと翌年以降に羽化を「延期」することがあるため、今後も調査が必要だという。

今週の名言・一言・つぶやき
「稲のことは稲に聞け、農業のことは農民に聞け。(横井時敬:農学者・農業経済学者)」

タレント清水ミチコさんが「”花”すべての人の心に花を(歌手夏川りみ)」の歌を”米”の題名で替え歌をユーチューブ披露している。歌詞だけを紹介します。『米は流れてどこどこ行くの、高い値段もどこまで行くの。誰か転売に止めてれるのならば、何時の日か何時の日か警察にタレコミたい、出しなさい渡しなさい、何時の日か飯は飯でも冷や飯めしあがれ。米は米でもトランプの国、最近大統領でスランプの国、トランプさんは頭の中もアメリカだけに、人として人として鼻も高そうよ、買いなさいアメリカ米もっと、いついつまでもいついつまでも、こっちはてんてこ米。買いなさいアメリカ車もっと、暫くは暫くはこっちがクライスラー』。今週の参院選で米票はどこ行くのだろうか。

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「毎年よ、彼岸の入に、寒いのは。(正岡子規:俳人)」

一昨日彼岸の日曜日お墓参りをしてきたが、今年は暖かった。仏教では太陽が真西に沈む春分の日と秋分の日は、あの世(彼岸)とこの世(此岸)が最も近づく日とされている。ところで、太宰治は、「善悪の彼岸という言葉がありますね。善と悪との向う岸です。倫理には、正しい事と正しくない事と、それからもう一つ何かあるんじゃないでしょうかね。ただもう、物事を正、不正と二つにわけようとしても、わけ切れるものではないんじゃないですか……(小説「春の枯葉」)」と。イスラエル・ガザ戦争も露・ウクライナ戦争もそれぞれが正義だと主張しているが……。

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「戦争はしたくなければしなくても済むかもしれないが、地震はよしてくれと言っても待ってはくれない。(寺田寅彦:物理学者-没年1935年)」

東日本大震災から14年が過ぎたが、かって地震学者茂木清氏(地震学者-元地震予知連絡会会長-没年2021年)は、地震予知は可能かの問いに、「それは、癌は治せるか?という問いに似ている。がん治療は容易ではないが、完治する場合もある。地震予知は観測網が整備されてきたことで可能性が高まってきた。絶対に諦めてはいけない」。彼は阪神大震災の前年に予知連会長として「危険性を複数回指摘したものの注目されなかった。もっと強く警告していればと悔いていた」。そして「地震大国の日本は原発の適地を探すことが地球上で一番難しい」とも。

今週の名言・一言・つぶやき
「地震も台風も洪水も、あらゆる自然災害は、地球が生きている証拠です。(永六輔:タレント外)」

二百十日は、立春の日から数えて210日目の日、今年は8月31日だった。台風が来襲する厄日とされ,まさにこの日に合わせたような台風10号の襲来だった。この時期、風の害を防ぐための風祭が各地で行われる。富山市八尾町の「おわら風の盆」もその一つ、豊作を祈るとともに、風の災害がおこらないことを願う行事、編み笠を目深に被った男女が、哀調ある音色を奏でる胡弓や三味線、越中おわら節の唄に合わせて、情緒豊かに町を流した三日間が今夜終わる。

今週の名言・一言・つぶやき
「材木も人間も、育ちがものを言います。(永六輔:放送作家・作詞家・エッセイスト、2016年没)」

木材や木造建築には、人のストレスを少なくする、疲れにくくする等、生理的な効果や身体的効果があるという。住友林業筑波研究所苅谷健司上席研究員によると、ある実験で二つの部屋を用意。一つは中を木で囲い、もう一つは白い壁紙で覆った部屋で人を快・不快にする画像を見てもらい、脳波を計測。その結果、木の部屋の方がストレスがたまりにくかった。また、床に杉材を使った部屋と、杉柄を印刷したシートをコンクリート上に敷いた部屋を用意では、心地よさストレス度も杉材の部屋の方が良かったという。実験結果、人は木にふれることで「よく眠れる」「優しくなれる」「集中できる」といった結果を得られたという。タワーマンションにも木材も壁や床材が使われているかのチェックが必要かも。

今週の名言・一言・つぶやき
「一本のよい木には何万もの鳥が休むことができる(ビル・ゲイツ:マイクロソフト創業者)」

住友林業筑波研究所の研究実験によると「白い壁紙で覆った部屋」より「木で囲った部屋」の方が脳波測定でストレスが低く、「コンクリートの上に杉柄プリント」より「杉材の床」の部屋の方が、血圧測定等ストレスが低く、木の効用・効果などがあったという。その外①思考力を持続させる②緊張を和らげ、集中力を持続③脳を活性化する水平の木目④ストレスを溜まりにくくする⑤時の流れを短く感じさせる⑥目に優しい反射光⑦記憶の想起等をあげている。そういえば、親という字は木の上に立って我が子見守るともいう。また、木の軽くて強いという特性を生かして、住友林業と京都大学と共同で、来年「木造人工衛星」の打ち上げを目指しているというから楽しみだ。