今週の名言・一言・つぶやき
「僕は「東洋人と西洋人は違う」ってはっきり言いました。だけど、どっかではつながっているんだと思う。世界共通、人間の感情は。(小澤征爾:指揮者)」

【追悼】ピアノ教師だった亡き妻が結婚した時、持参した持ち物のレコード盤に小澤征爾指揮するクラッシック盤が有った記憶がある。その彼が2月6日亡くなった。男が憧れる職業は、プロ野球の監督・オーケストラの指揮者だという。「指揮者は総理大臣になるより難しい」ともいわれる。「彼には指揮者に不可欠の人間力があった」「彼ほど人懐っこく、人間に対する愛情が深く、義理固い人はいない」と多くのファンの声も。世界のオザワと称された偉人が惜しまれながら逝った。

今週の名言・一言・つぶやき
「感情が波立っているうちに言い返してはいけません。……母はよく「つばを3回飲み込みなさい」と言うとりました。(石井哲代:103歳」

夫に先立たれ、畑仕事をしながら一人暮らしを続ける哲代おばあちゃんの日常生活を綴った「102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方(石井哲代著)」
から。「上手に生きる5つの心得」①物事は表裏一体。良いほうに考える(私の手の甲はしわしわですが、ひっくり返せばつるつるです。一方向から見るだけでは分かりません)②喜びの表現は大きく(ありがとうという気持ちを相手に伝えようと思えば自然にオーバーアクション)③人をよく見て知ろうとする(相手のことを知ろうと観察する、少し痩せたかとか、ちょっとした変化に気付くことは大人同士のつきあいでも大事)④マイナス感情を笑いに変換(食べ物やお金が「ない」とか否定の言葉を使う時、語尾に「ナイチンゲール」を付る。「お金がナイチンゲールでございます」)⑤手本になる先輩を見つける(知らず知らずのうちに姑のまねをしている自分)

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「敗北から学ぶのなら、本当の意味で負けたのではないのだ。(ジグ・ジグラー:米国、作家、2012年没)」

棋士の藤井聡太竜王が八冠を防衛、タイトル戦負けなしの19期連続獲得で大山康晴十五世名人に並んだ。彼の将棋はAI越えや異次元の指し手などファンを魅了している。彼は負けず嫌いでそのエピソードは多々あるようだ。その一つに、彼が10歳の時師匠と対局「1局目師匠に勝っても嬉しそうじゃなく、2局目師匠に負けて、もの凄く悔しがり、この世の終わりのような顔で落ち込んだ」「師匠に勝って喜ばない子は初めてだった。だが、負けず嫌いで悔しがることは伸びる要素だと」。一方、コント55の萩本欽一さんは、「僕の人生には勝つか逃げるかしか選択肢がないんです。勝つか負けるかの勝負はしたことがない。負けると思ったら逃げる」。あなたは、藤井派、萩本派、それとも……。

今週の名言・一言・つぶやき
「眼で美術を見て、心で人の美しさをみる。(出光佐三:出光興産創業者-1981没」

【芸術の秋】秋には日展、二科展等大規模の展覧会が開催される芸術の秋でもある。全盲の白鳥建二さんは美術館巡りが好きだという。彼は、恋人とのデートがきっかけで初めて美術館を訪れた。作品を前に語られる言葉を聞きながら「全盲でもアートを見ることはできるのかもしれない」と思うようになったという。その後、同伴者や参加者との美術館巡りが始まった。彼の鑑賞法は、「見える人」と会話をしながらアートを味わうこと、色や形の説明を聞いていると、やがて語り手それぞれの経験に裏打ちされた言葉になっていく。それが醍醐味だと。「見える人と見えない人との溝が、それまではすごくあるように思っていたんです。でも見方を変えると、もしかすると、見える見えないの差というのは、ほとんどないんじゃないか。そこまでたどりついたのは一番、自分の中で変わったところですね」と彼は語る。そういえば市内の美術館で、「大観と玉堂展」をやっている、たまには美術館に行って語ってみるのもよいかも。

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「初めて自分で自分をほめたいと思います。(有森裕子:1996年のアトランタ五輪女子マラソンで銅メダル受賞時の言葉)」

有森裕子とのインタビュー記事(朝日新聞2023/8/23付け)から、『「自分で自分をほめたいは、インタビュー中に自分に言って自分で納得するための言葉でした。誰かに何かを伝えようとしたものではないです」と涙ながらに語った姿は感動を呼んだ。「自分で自分をほめたいという言葉は歌手高石ともや(フォーク)さんの歌詞の引用です。ただ勘違いされている方もいますが、私は自分で自分をほめてあげたいとは言っていません。自分に対して何かをしてあげるなんて言い方をしないです。誤解が広まったのも、たぶん自分をほめたいは日本人の感覚の言葉ではないんでしょうね。仏教圏の慈悲文化と、キリスト教圏の奉仕文化の違いがありそうです。あの言葉の元になったのは高石ともやさんの〔自分のことを分かっているのは自分自身だから、他人にほめてもらうんじゃなくて、まず自分で自分をほめることが大事だよ〕という言葉です。日本だとほめたいはずうずうしく、他人に施すあげたいが自然なのでしょう。アトランタ以降に自分で自分をほめたいと思ったことはありません。あんな出来事は一生に1回。こんな言葉をしょっちゅう使っていたら、単なるなまけものになっちゃいます』と。この言葉はその年の流行語大賞に選ばれた。

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「うばい合えば足らぬ/わけ合えばあまる/うばい合えば憎しみ/わけ合えば安らぎ。(相田みつを:詩人・書家、1991念没)」

今西和男は、日本サッカーの元祖ゼネラルマネージャーとも称される。4歳の時広島で被爆しケロイドが残り多くの苛めを受けて、長い間原爆を投下した米国を憎んできた。「自分の足をこんな醜くしやがってって。だが東南アジアに遠征して、日本の植民地化や軍国主義の歴史を憎んでいる人に会った。そして憎み憎まれる人を生む戦争が憎い、という考えに変わりましたね」と。「サッカー選手である前に、良き社会人であれ」と、無名だった森保一・久保竜彦らを発掘、小林伸二や松田浩らの指導者を多々育成し、日本サッカーに育成の礎を築いた男。彼の教えを受け指導者になった者たち、さらに彼らから教えられたプロ選手が日本中にいるという。

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「戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です。この広島の町、この平和記念堂ほど強烈に、この真理を世界に訴えている場所はほかにありません。(ヨハネ・パウロ2世:ローマ教皇、1981年広島で)」

被爆地広島で開かれたG7サミットで、各首脳らは「芳名録」に次のように記帳した。☆岸田総理「各国首脳と共に核兵器のない世界をめざすためにここに集う」☆米バイデン大統領「世界から核兵器を最終的に、そして、永久になくせる日に向けて、共に進んでいきましょう。信念を貫きましょう!」☆英スナク首相 「シェークスピアは、”悲しみを言葉に出せ”と説いている。しかし、原爆の閃光に照らされ、言葉は通じない。広島と長崎の人々の恐怖と苦しみは、どんな言葉を用いても言い表すことができない。しかし、私たちが、心と魂を込めて言えることは、繰り返さないということだ」☆仏マクロン大統領「広島で犠牲となった方々を追悼する責務に貢献し、平和のために行動することだけが、私たちに課せられた使命です」☆ 加トルドー首相「多数の犠牲になった命、被爆者の声にならない悲嘆、広島と長崎の人々の計り知れない苦悩に、カナダは厳粛なる弔慰と敬意を表します。貴方の体験は我々の心に永遠に刻まれることでしょう」☆独ショルツ首相「この場所は、想像を絶する苦しみを思い起こさせる。私たちは今日ここでパートナーたちとともに、この上なく強い決意で平和と自由を守っていくとの約束を新たにする。核の戦争は決して再び繰り返されてはならない」☆伊メローニ首相「本日少し立ち止まり、祈りを捧げましょう。闇が凌駕するものは何もないということを覚えておきましょう。、過去を思い起こして、希望に満ちた未来を共に描きましょう」☆ウクライナのゼレンスキー大統領「世界に核による脅しの居場所はない」

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「心を通わせるのに必要なものは、笑顔と強引さとある程度の自然体。(畑正憲:小説家、エッセイスト、ナチュラリスト、動物研究家。享年87)」

【合掌】愛称ムツゴロウの畑正憲氏が逝った。北海道に動物と人間が共に暮らす「動物王国」を創設、動物に深い愛情を注ぐ姿が多くの人を魅了したムツゴロウ。どの動物が好きか、と問われ「愛に順番はありますか」と答え「人間も動物も全部一緒、兄弟に順番はつけないでしょう、あなたの質問は間違えているんですよ」。しかし「一番好きな動物は?」「若い頃の妻です」と答えた時も。追悼番組から「(動物との付き合いは)名前も地位も名誉も全然役立たない、役立つのは経験と情熱と魂だけ」。「寝ているより立っている方が面白い、立っているより歩いている方が面白い、歩いているより駆けている方がネ」と。

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「感動いっぱい、感激いっぱいのいのちを生きたい。(相田みつを:詩人・書家)」

深夜3時までおきていたのは何年ぶりだろう。しかも眠気を覚えることなく、「ドキドキ、ハラハラ、ワクワク」の3時間だった、サッカーワールドカップ(W杯)。正直勝てるとは思っていなかったドイツに勝ちスペインに勝ち、史上初の8強入りを目指したクロアチア戦だった。勝負は延長戦でも決着がつかず、惜しくもPK戦で敗れ8強入りの夢は叶わなかったが……。ゲーム後の深夜3時、近隣の家にも灯りがみえた、おそらく日本各地で灯り見えたことだろう。サムライブルー諸君、感動と感激いっぱいありがとう。ブラボー!。

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「脳は、もっともらしい、言い訳を探し出す。後悔していない、あのときの選択は正しかったという潜在的な意識を働かせるのだ。(池谷裕二:東京大学大学院薬学系研究科教授)」

池谷教授は、脳は飽きっぽくできていて三日坊主に悩む人が多いのも当然だが、解決策は脳をだますことだと。やる気や気合などのパワーを生み出す脳部位の「淡蒼球」を起動させることだ。起動スイッチは4つある。①つ目のスイッチは身体(体を動かす)。身体は脳の支配下にあると思われがちだが、本当は逆で体が主導権を握っている。「楽しいから笑う」のではなく「笑うから楽しい」、「やる気が出たからやる」のではなく「やるからやる気が出る」②経験(いつもと違うことをする)。日常生活の体験は脳の最高幹部と言われる海馬を通じて、貴重な記憶や知恵として脳に貯えられる。そのため「形から入る」「身銭を切る」「人を喜ばせるためにやる」等。③報酬(褒美を与える)。褒美はテグメンタという脳部位を活性化させ、快楽物質であるドパミンを出す。金や食べ物も報酬になるが達成感が優る。④イデオモータ(なりきる)。強く念じることで、無意識のうちに体が動く。成功のイメージを具体的に描き、その自分になりきることでやる気が引き出されると。