今週の名言・一言・つぶやき
「長生きの秘訣は”わがままに生きる”(佐藤愛子:小説家-101歳)」

もうそろそろ行政書士の引退時期かと考えていた時、所属する行政書士会から、喜寿の祝いを戴いた。これはもう少し頑張れ!なのか、それともそろそろ!のサインなのか?。そんな時、映画「九十歳。何がめでたい」を鑑賞した。現在101歳の佐藤愛子が綴ったエッセイ集の「九十歳。何がめでたい」が原作で、主人公役を草笛光子(演者時90歳)が演じている。映画は主人公が年を重ねることでの本音が。何がめでたい!とヤケクソ気味に、愚痴ったり嘆いたり呟いたりに、ゲラゲラ笑いながら鑑賞した。映画の中で、50代の編集者役の唐沢寿明(家庭より仕事優先でセクハラ、パワハラをくり返し、部下に煙たがられて異動になってしまう。昭和時代の典型的な“昔の価値観”を背負った役)に向かって、「いい爺さんなんてつまんないわよ。面白~い爺さんになりなさいよ」と。
もう少し行政書士を頑張ってみようかなと思った。

今週の名言・一言・つぶやき
「花びらは散っても花は散らない形は滅びても人は死なぬ。(金子大栄:真宗大谷派僧侶、仏教思想家)」

桜の開花日などを観測する基準木がある。高山市の開花宣言の基準木は、飛騨高山の人気観光スポットである「赤い中橋」の袂にある「中橋の桜」だが、今年の桜開花宣言は春祭りの4月15日だった。そして、その桜は今満開だ。ところで金子大栄師は、人は死ぬことによって肉体的には消えても、その人の死をかなしみ、「いたみ」「とむらう」者がいるかぎり、その人の「花」は散らない。花びらが散っていくのであって、花そのものはまた来年再来年、その時期に咲いてくると教える。

今週の名言・一言・つぶやき
「人生は長さだけではない、幅もあれば深さもある。(鬼の首が安置されてる浄土真宗大谷派の念興寺のお寺の掲示板から:郡上市和良町)」

故金子大栄さん(真宗大谷派僧侶1976年没)は、「人生の”長さ”はその人の一期、自分ではどうにもならぬもの。健康長寿にばかり目を向けるのではなく、”幅”と”深さ”の尊さに目覚めることも大切なことです」と。「”幅”とは、生きている間にいただく様々な出会いやご縁のこと、そして”深さ”とは、そのいただいた出会いやご縁をきちんと受け止め、どこまで自分の人生の厚みとして消化していけるかではないか」と。

今週の名言・一言・つぶやき
「毎年よ、彼岸の入に、寒いのは。(正岡子規:俳人)」

一昨日彼岸の日曜日お墓参りをしてきたが、今年は暖かった。仏教では太陽が真西に沈む春分の日と秋分の日は、あの世(彼岸)とこの世(此岸)が最も近づく日とされている。ところで、太宰治は、「善悪の彼岸という言葉がありますね。善と悪との向う岸です。倫理には、正しい事と正しくない事と、それからもう一つ何かあるんじゃないでしょうかね。ただもう、物事を正、不正と二つにわけようとしても、わけ切れるものではないんじゃないですか……(小説「春の枯葉」)」と。イスラエル・ガザ戦争も露・ウクライナ戦争もそれぞれが正義だと主張しているが……。

今週の名言・一言・つぶやき
「悟りとはいかなる場合にも平気で生きること。(正岡子規:俳人)」

エンゲル係数が43年ぶりの高水準だとか。エンゲル係数は、家計の支出に占める食費の割合。高いほど生活の困窮を示す目安とされる。最近の食料価格の高騰が個人消費の重荷になっているという。ところで、子規は肺を病んでからも食べることで、病魔と闘う体力と気力を養っていた。親戚にあてた手紙には「食物だけは倹約せぬつもりにござそうろう」と肉にウナギ、刺し身などを食したと。その子規の家計簿から割り出したエンゲル係数は、61.8%だったとも。男の健康寿命は73歳で喜寿の私はとうに過ぎている。我が家のエンゲル係数も高くなっており食料の値上げは辛いけど、今のうちに食べたいものを食べたいとも思う。

今週の名言・一言・つぶやき
「満開の 一瞬終えた花びらが 最後の力で湖面漂う (森永卓郎:経済アナリスト)」

【追悼】1月28日に亡くなったの森永卓郎さんの追悼TV番組「がっちりマンデー」から。森永は、『社会に出てから44年。その間ずっと貫いてきた信条は「今やる、すぐやる、好きなようにやる」ということ。周囲に忖度することなく、自分が正しい思うこと、やりたいと思うことを常にやってきた。だから仕事はカネを稼ぐための手段であるといよりも遊びに近いものだった。とりあえずやってみて、間違っていたり失敗したら、素直に謝るというのが仕事のスタイルなのだ。彼の場合人生でやり残したことがほとんどない。これまでの仕事で遊んで遊び尽くして、やりたいことはすべてやってきた』と。同番組のMCでタレントの加藤浩次は20年共演した森永さんを偲び「まず人生っていうのは明るく楽しく生きるべきなんだってこと。そして決して驕らないってこと、そして諦めないてこと」を教わったと涙をこらえながら感謝した。

今週の名言・一言・つぶやき
「壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。(イチロー:元プロ野球選手)」

日米野球殿堂入りしたイチロー。引退後5年後に殿堂入り選考対象の有資格者となり、記者投票で殿堂入りが決まる。イチローは米国殿堂入り確実で、史上2人目の満票も確実との予想だったが、結果は1票足りなかった。しかし彼は会見で「すごく良かった。生きていく上で、完璧を追い求めるのが人生であって、不完全だから進もうと出来る」と。引退してなお自らたどるべき道を探っているイチロー。「誰よりもプロフェッショナルな野球選手。次世代の日本選手たちに進むべき道を示してくれた」。「オールラウンド選手として、どんな体格でも運動能力を伸ばして成功できることを示した。それは彼が残したレガシーだと思う」などと称讃の声あまただ。

今週の名言・一言・つぶやき
「何よりの幸せは、誰も憎まずに生きていられること。(加藤登紀子:歌手、作詩・作曲家)」

加藤さんは「闘いに勝つことでも、仕事に成功することでも、お金を稼ぐことでも得られない幸せ、それは憎しみのない心です」と。そして、81歳になった彼女は、「加齢による変化はもちろんある。難しくなったこともある。でも、老いることはマイナスを重ねることではない。別に若いころと同じに戻る必要はないと思う。高い音が出しにくいならキーを下げる、低い音を開拓する。後戻りしないように、加齢によるマイナスがあるなら、プラスすればいいのよ」と。

今週の名言・一言・つぶやき
「昔の政治家はある意味で度胸があった。(渡辺恒雄:読売新聞社-代表取締役主筆、12/19逝去)」

【追悼】今年最後のつぶやきは、本年逝去された方々の言葉を集めました。☆ぼくは美しい音楽というのは、日没寸前の、あの大きい太陽のようなものだと思う。(小澤征爾:2/6逝去)☆軽んじられているものをかき集めると、ひとつのパワーに。(山藤章二:9/30逝去)
☆えらいひとになるよりも、よいにんげんになりたいな(谷川俊太郎:11/13逝去)☆人に感謝する人ほど、いい仲間ができるものです。いい仲間は、人の心を強くする支えになってくれる。そして感謝することは、相手とのいい関係を作るには非常に有効な手段なのです(堀田力:11/24逝去)☆「智昭、夢は持つな、夢は夢で終わることが多い、目標を持て」小学校5年生の時に父親から言われ、今も重く心に残る言葉です。(小倉智昭:12/9逝去)

今週の名言・一言・つぶやき
「私、音楽って、世界に、絶対になくちゃいけないものだと思うんです。だから私は、音楽に関わることで、世界に必要不可欠な要素の一部になれることが喜びなんです。(中山美穂:女優・歌手)」

12月6日急逝した中山美穂さん(享年54)。永遠のスーパーアイドルの早すぎる死を悼む声が。「キレイなまま私たちの記憶に残る、これはすごいことやなと思う」。妹の忍さんは『姉は一生懸命な人でした。ちょっと頑固で、バカみたいに正直で、本当は傷付きやすい心を見せず、何があっても自分の責任だと、真っすぐ前を向く勇気がある人でした。自慢の姉でした』。と。「第66回日本レコード大賞」で特別功労賞に選ばれることが決まったという。【合掌】