今週の名言・一言・つぶやき
「気負いすぎても駄目。無心でも駄目。いちばんいいのは、気負い半分、無心半分じゃないかな(張本勲:元プロ野球選手)」

【追悼】日本プロ野球で唯一の通算3000安打超え、最多の3,085安打保持者で「安打製造機」と称され、プロ野球記録となる七度の首位打者獲得者の野球界を代表する張本勲さんが逝った。ハングリー精神と負けず嫌いな性格が原動力だったと。TV番組では「喝だ、喝!」からの歯に衣着せぬコメントが中心だったが、ときには手放しで褒める「あっぱれ」にも切れ味と深い愛情が感じられた。スポーツ界の御意見番だった。右手指を失う事故により障害者となっただけではなく、広島で原爆の被爆者でもあり、それだけのハンディキャップを背負いながらも当代随一の打者にまで成長した。川上哲治(巨人監督)さんは「よくまあ、こんな手で…」と涙ぐんだという。被爆体験者として「地獄を見た」と、長年原爆資料館にも入れなかったという。60歳のころから「悲惨な戦争を繰り返してはいけないという意識が薄らいでいるように感じる」と叫び。「被爆者にとっては、死ぬまで戦争は終わっていない。『地球上から核兵器がなくなった』という一言を聞いて息絶えたいんだ」と訴えていた。反骨の人の「喝!」をもう少し聞きたかった。

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「水玉はひとつの生命であり、月も太陽も星も、数億粒の水玉のひとつなのです。これは私の大きな哲学です。(草間彌生:前衛芸術家)」

【追悼】生涯を通じて愛と平和への強いメッセージを一貫して作品や言葉に込め続けた草間さん。強烈な幻覚や恐怖を独自の”水玉”や”無限の網”という抽象表現に昇華させ、世界の現代アート界でトップに君臨したパイオニアだった。「私は、心に描いた社会のようなものを形成するために、芸術を使って革命を始めたかったのです」「ひとつのことを始めたら、生涯命がけでやらないと嘘だと思います」「日本は伝統の良さを失って、醜く近代化してしまった」「もっと宣伝してください、平和のことを。私たちの人生が輝くように。日本や世界を守って、戦争をなくす。私は、死んでもまだ闘いたい(88歳時)」等と言っていた草間さんが逝った、97歳だった。

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「 堪へ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ 以テ万世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス(昭和天皇:玉音放送で)」

日本では8月15日を終戦の日(ポツダム宣言受諾を昭和天皇が国民に知らせた日)としているが、米国などは9月2日(降伏文書に調印し戦争が正式終結した日)。中国・ロシアは9月3日(対日戦勝記念日)を終戦の日と言っている。ところで歌手の加藤登紀子さんは、『8月15日を「さ・か・さ記念日」と呼びたい。終戦記念日から一日。「死こそが正義」とされた昨日までの常識が、ひっくり返った! ゼロから出直し歩き出した、日本復活の日』だと。また、彼女は『人間は自ら生み出した力で、自らを脅かしている。 人類が核を持ってしまった今の時代。武力で人の未来は守れない。国家の強権発動は、地球の危機にさえなりうる』とも。

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「過去の苦しみなど忘れ去られつつあるようにみえます。私はその忘却を恐れます。忘却が新しい原爆肯定へと流れていくことを恐れます。(谷口稜曄:長崎被爆者-2017年8月死去)」

【8/9長崎原爆忌】谷口氏は、長崎で被爆し、背中一面に重度の火傷を負う。背中の痛みと闘いながら、原爆の残酷さと核兵器の廃絶を訴え続けた。「私の背中は見せ物ではない、誰がこれをやったのか知ってほしい」と。一方、長崎市の山王神社には、原爆で片方だけが残った”一本柱鳥居(原爆によって倒壊を免れた唯一の鳥居)”と、被爆したクスノキがある。”被爆クスノキ”は神社の境内に佇む、2本の大きなクスノキで、爆心地からわずか800mほどの距離で被爆。原爆投下直後には、原爆の爆風と熱線ですべての葉が焼け落ちるなどしたが、わずか2カ月足らずで新芽が芽吹いて人々に生きる希望を与えた。樹齢約500~600年。

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「幸せを数えたら、あなたはすぐに幸せになれる(ショーペンハウエル:独-哲学者 1860年9月逝去)」

不幸な人と幸せな人の違いは、見ているところが違うだけで、不幸な人は不幸を見つけるのが上手、幸せな人は幸せを見つけるのが上手だと彼は言う。また心理学者者マーティン・セリグマンによれば、毎晩寝る前に良いことを3つ書くことを1週間継続するだけで、その後半年間にわたって、幸福度が向上し、抑うつ度が低下する(うつの症状 が減る)という結果だったとか。「幸せは、なるものではなく気づくもの教えてくれる。幸せ見つけ上手になりたいものだ」と

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「愛があれば戦争なんか起こりません。この世のすべての問題を解く鍵は愛です(美輪明宏:俳優、演出家、タレント-6/20逝去)」

10歳のときに長崎原子爆弾投下を経験した美輪明宏さんは、戦争の悲惨さと困窮を身をもって知るからこそ、美輪さんの「平和」への思いは誰よりも強いものだった。日雇い労働者の悲哀を歌った「ヨイトマケの唄」は、一時歌詞の中に差別用語があると放送禁止歌とされたが日本人の人生の応援歌として、今も歌い継がれている。美輪明宏氏は次のメッセージを残して6月20日逝去。『こんな世の中を/生き抜く武器は/愛の言葉しかありません/この世のすべての問題を/解く鍵は愛です/愛があれば/戦争なんか起こりません』と。【合掌】

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「みんなちがって、みんないい。(金子みすゞ:童謡詩人1930年3月10日逝去)」

今日は「金子みすゞ忌」。西条八十から”若き童謡詩人中の巨星”と称えらたが、結婚後夫から詩作を禁じられ、夫から病をうつされた末の自死(26歳)だった。代表作の「私と小鳥と鈴と」を。「私が両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、飛べる小鳥は私のように、地面じべたを速はやくは走れない 私がからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、あの鳴る鈴は私のようにたくさんな唄は知らないよ 鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい」。〈私たちは違いがあるからこそ、褒め合い、助け合える。この言葉は人々の心に鋭く優しく響く、皆が違う世界は幸せな世界だと。戦争をしている君たちはこの詩をどう想うだろうか〉

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「平和とは単に争いがないことではなく、人種、肌の色、信条、宗教、性別、階級、カースト、その他の社会的な違いにも関わらず、誰もが活躍できる環境をつくることです。(ネルソン・マンデラ:元南アフリカ大統領、ノーベル平和賞受賞者-2013年12月没)」

冬季五輪がイタリアのミラノ・コルティナで6日始まった。五輪開催式での国連平和大使であるシャーリーズ・セロンさん(ハリウッド女優)が挨拶。南アフリカ出身の彼女は、アパルトヘイト(人種隔離)政策の撤廃に尽力した故ネルソン・マンデラ氏の上記の言葉を引用して、「平和とは人種、肌の色、信条、宗教、性別、階級、カースト、あるいはその他いかなる社会的な違いに関わらず、すべての人が豊かに生き、成長できる環境を創り出すことです」と平和への願いを語った。

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「人生は不平等、公平にはできていない。しかしチャンスは誰にも必ず(平等に)訪れる。(長谷川閑史:武田薬品工業株式会社社長)」

【平等と公平】平等と公平について。よく使われる例えがある。背の高い兄と低い弟が枝のリンゴを取ろうとするが、両者とも手が届かない。この時、同じ高さの踏み台を与えるのが「平等」。背の低い人は届かない。一方で、背丈に応じてリンゴに届く高さの踏み台を用意するのが「公平」だ。うわべだけの「同じ」ではなく、全員がリンゴを取る機会を与えられる「機会の均等」を目指すのが公平性という。平等は「偏り・差別がなくそれぞれの特性や能力を全く考慮しないこと」、公平は「特性や能力を考慮した上で同等に扱うこと」で違いがある。

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「「人間とは、いとおしいもの私は『絶対戦争反対』と言いながら死んでいきます」(仲代達矢:俳優-2022年8月の日本記者クラブに於いて)」

反戦思想ゆえに戦場で苦悩する男を演じた「人間の條件」、三船敏郎さんの敵役だった「椿三十郎」などでの鬼気迫る演技が印象深い。その一方、ハチ公物語のような穏やかな役柄も魅力だった。その名優仲代達矢さんが逝った。彼は「自分の台詞を覚えるより相手の台詞を覚えろ。相手があってこちらは芝居ができるんだと。自分が攻撃的な演技をするばかりでなく相手を受けて返していく、それが芸の力なんだ。大切なのは相手の気持ちを察して行くことだ」と先輩から教わったという。そして、「相手を推測しなさい、許さないから戦争は起きるんだ。相手の気持ちになって考えてみれば許せるということもあるだろう。だから”忠臣蔵”と言うのも私はどうかなと思ったりするんです。仇討ちから戦争が始まるのは現代も同じじゃないですか?許せばいいんです」と。「戦争だけは二度とやっちゃいけない」という戦中派が旅っ立った【合掌】