今週の名言・一言・つぶやき
「「人間とは、いとおしいもの私は『絶対戦争反対』と言いながら死んでいきます」(仲代達矢:俳優-2022年8月の日本記者クラブに於いて)」

反戦思想ゆえに戦場で苦悩する男を演じた「人間の條件」、三船敏郎さんの敵役だった「椿三十郎」などでの鬼気迫る演技が印象深い。その一方、ハチ公物語のような穏やかな役柄も魅力だった。その名優仲代達矢さんが逝った。彼は「自分の台詞を覚えるより相手の台詞を覚えろ。相手があってこちらは芝居ができるんだと。自分が攻撃的な演技をするばかりでなく相手を受けて返していく、それが芸の力なんだ。大切なのは相手の気持ちを察して行くことだ」と先輩から教わったという。そして、「相手を推測しなさい、許さないから戦争は起きるんだ。相手の気持ちになって考えてみれば許せるということもあるだろう。だから”忠臣蔵”と言うのも私はどうかなと思ったりするんです。仇討ちから戦争が始まるのは現代も同じじゃないですか?許せばいいんです」と。「戦争だけは二度とやっちゃいけない」という戦中派が旅っ立った【合掌】

今週の名言・一言・つぶやき
「百姓ってのは借金さえしなければ、成長しなくても生きていけるんです。(山下惣一:農民作家-2022年7月逝去)」

彼は、農村の現状や農家の置かれた状況を鋭く見つめ、数々の著作や講演活動を通じて、日本の農業のあり方について発信し続けた。米の減反政策や農業の規模拡大を進める農業政策に異議を唱え続け、生涯一百姓を貫いた。彼はこんな言葉も残した。「手入れに勝る技術なし」「農の原理は循環であって、成長じゃない」「そこに住んでいる人がそこの農業を食い支える仕組みができれば 何も怖くない」「農家は貧乏であっても貧困ではない」等々

今週の名言・一言・つぶやき
「おいしい野菜づくりの原点は土づくり(山下一穂:無農薬野菜づくりの農業塾の塾長-2017年11月逝去)」

元バンドマンから農家に。「有機農業は儲からないと言われるが、僕はその逆、有機農業でもうけることが出来ると証明しているつもり。そのノウハウを伝授したい。農薬を使わない有機農業は自然を守り、人々との健康を守るために絶対必要。有機農業をみんながやるようになったら、田畑から日本は再生する」「農薬や除草剤を使わないことで河川への汚染が防げるし、ひいては深刻化する海洋汚染の予防にもなる。これまで環境の汚染源だった農地が浄化源になります」と、最低限の労力で最大限の収穫をあげる有機農法を教えた。

今週の名言・一言・つぶやき
「無理をしないから倒れることがない。長距離競争をやろうと思えば、初めから早く走ってはならない。(賀川豊彦:キリスト教社会運動家-1960年死去)」

故賀川豊彦は、1909年に神戸の貧民街に移り住み、救済活動とキリスト教伝道に生涯を捧げました。労働組合運動、農民運動、協同組合運動など、幅広く社会運動を展開し、「日本の協同組合運動の父」とも称されている。ガンジーやシュバイツァーと並び「20世紀の三大聖人」とも呼ばれ、平和運動にも尽力した。彼は生涯を通じて人間愛に生き、社会運動やキリスト教伝道に尽くした人物として知られている。「私は神と正義の立場を取ります」と文明批評家として、神と正義に立って社会を批判し、真理の追求に生涯を捧げた

今週の名言・一言・つぶやき
「静かに行く者は健やかに行く。健やかに行く者は遠くまで行く(城山三郎:作家-2007年逝去」

『そうか、もう君はいないのか』は、城山三郎氏の死後に見つかった遺稿を編集したエッセイ本。先立たれた妻・容子さんとの出会いから別れまでを綴った回想録だ。この本書の解説者児玉清(俳優)」は『このタイトルを目にしたときは、胸に鋭い一撃をくらったような衝撃であった。後に残されてしまった夫の心を颯(さっ)と掬(すく)う、なんと簡潔にしてストレートな切ない言葉だろう。最愛の伴侶を亡くした寂寥感、喪失感、孤独感とともに、亡き妻への万感の想いがこの一言に凝縮されている。城山さんの悲痛な叫びが、助けてくれえ、という声まで聞こえてくるようで、ドキッとしたのだ』と解説。城山さんは妻を亡くした後の生活に慣れることが出来なかったようだ。先週は我が妻の祥月命日だった。

今週の名言・一言・つぶやき
「生ごみをうまく使うと、農薬がなくても病害虫がつきにくい、生命力の強い、昔の味の野菜が育ちます(吉田俊道:(株)菌ちゃんふぁーむ代表取締役-有機栽培」

吉田俊道氏は九州大学農学部大学院修士課程修了後、長崎県の農業改良普及員に。その後県庁を辞め、有機栽培農家に。一昨日その彼の講演会に参加してきた。「菌ちゃん農法」とは、農薬や肥料を使用せず、土の中にいる微生物の力だけで作物を育てる農法。いい野菜ができるときは、必ず土の中が菌だらけだと。元気な野菜には虫がつかない、虫がつくのは弱った野菜だ。菌も虫もすべてのものに大切な役割がある。実は菌は土の中だけではなく、私たちの体の中にもいる。微生物の循環の働きを意識し、活用することで、私たちの体も地球も健康になる。健康に対する今までの常識がひっくり返されるお話でした。

今週の名言・一言・つぶやき
「月々に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月(よみ人知らず」

中秋の名月を詠んだ歌といわれているが、昨日は中秋の名月だった。秋の空気は乾燥して澄んでいるため、月がより美しく見えるとされている。あいにくの天候で我が家からは見ることが叶わなかった。中秋の名月の食べ物には、米粉で月に見立てた月見団子や秋の収穫に感謝する里芋(芋名月)、縁起物とされるぶどうや柿、そしてお供え後もいただく栗やお酒(月見酒)、月見そばなどがある。これらの食べ物は、豊作の感謝や神様との繋がりを願う意味が込められており、お供えした後は自分たちでいただくことが一般的だとか。あなたは何を食べられましたか?

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「最大の障害は自分自身の中にある。自分が変わらなければ好転しない。(スペンサー・ジョンソン:米国の医学博士・心理学者-2017没)」

大相撲秋場所は、16年ぶりの横綱同士の優勝決定戦で豊昇龍関を大の里関が制した。日本出身横綱の優勝は稀勢の里以来8年ぶりだった。ところで、今場所前頭16枚目の友風関は9勝と勝ち越したが、彼は障害者手帳所持者とは知らなかった。2019年11月場所前頭3枚目だったがケガ、右膝下切断寸前の重傷で幕内から序二段までに陥落した。医師からは「復帰どころか歩けるまで回復出来れば良い方」の通告も受けるほどの重症だった。粉々になったという大腿骨には骨をつなぐボルトが入っているが、土俵復帰を目指してリハビリに懸命に取り組み、今も腓骨神経まひ状態。右膝から下の感覚がなく足首が動かず、下肢機能障害5級の障害者手帳所持者だ。その友風関が今場所9勝6敗の成績。来場所の活躍が楽しみだ。ちなみに9月は「障害者雇用促進月間」だ。

今週の名言・一言・つぶやき
「日本人はいま戸惑いのなかにいる。ギアチェンジがうまくいかない人が多い。昔のように振る舞っても、空まわりを繰り返すばかりだ。しかし自負もある。豊かだった日本の残影にすがろうとする。その姿は、ときに没落貴族のようにも映る。(「生きずらい日本人を捨てる」から下川裕治著:旅行作家)」

990年、”12万円で世界を歩く”で旅行作家としてデビュー以来、約30年間バックパッカースタイルで旅をし、多くの著書を出している下川裕治さん。これまで訪ねた国は70カ国以上。一番親しみを感じている国はタイで、「アリとキリギリスって寓話があるけど、タイって、冬がこないキリギリスみたいな暮らしができる国なんだと。また、『日本人は、ゆとりと浪費を混同しているのではないか、と思えてくる。とも。

今週の名言・一言・つぶやき
「年を重ねただけでは人は老いない。理想を失うときに初めて老いがくる。(サミュエル・ウルマン:実業家・詩人)」

昨日は敬老の日、1966年に9月15日を祝日として制定されたが、ハッピーマンデーの導入で2003年から9月の第3月曜日に変更。9月15日となるのは11年ぶりだった。高齢者は3619万人で、総人口の29%は過去最高。女性が2051万人(女性人口の34%)、男性は1568万人(男性人口の26%)だとか。私は78歳、理想までなくとも目標は持ちたいものだ。