今週の名言・一言・つぶやき
「人生は長さだけではない、幅もあれば深さもある。(鬼の首が安置されてる浄土真宗大谷派の念興寺のお寺の掲示板から:郡上市和良町)」

故金子大栄さん(真宗大谷派僧侶1976年没)は、「人生の”長さ”はその人の一期、自分ではどうにもならぬもの。健康長寿にばかり目を向けるのではなく、”幅”と”深さ”の尊さに目覚めることも大切なことです」と。「”幅”とは、生きている間にいただく様々な出会いやご縁のこと、そして”深さ”とは、そのいただいた出会いやご縁をきちんと受け止め、どこまで自分の人生の厚みとして消化していけるかではないか」と。

今週の名言・一言・つぶやき
「人生の選択に正解はない。(東大新聞新入生歓迎号)」

この4月小中高大と多くの新入生が誕生した。入学式の歓迎挨拶から。☆地域と関わり、社会や自分の将来を考える機会が数多くある。キャンパス内外で経験を積み、大きく成長してほしい(三浦福島大学長)☆未来は、今まさに、この瞬間から始まる。ともに学び、成長し、そして、より良い社会、ありたい未来の実現を目指そう(中村信州大学長)☆悠仁親王が入学された永田筑波大学長は、「本学は多様な分野が協業する研究型の総合大学。豊かな未来社会を実現するために日々の研さんに励もう」と。

今週の名言・一言・つぶやき
「嘘を大声で、充分に時間を費やして語れば、人はそれを信じるようになる。(アドルフ・ヒトラー:ナチスの指導者-没年1945年)」

アメリカ大統領の政策や演説などが「嘘か誠か虚言か」でメディアを賑わしている。 今日はエイプリルフールだ。嘘に関わる言葉をいくつか。☆嘘には二種類ある。過去に関する事実上の嘘と未来に関する権利上の嘘である。(ルソー嘘:哲学者-没年1778年)☆嘘つきがいつでも必ず嘘をつくとしたら、それはすばらしいことである。(エミール・オーギュスト・シャルティエ:哲学者-没年1951年)☆人々がいつでも、正直なことをいうのはなぜか。神が嘘を禁じたからではない。それは、嘘をつかないほうが気が楽だからである。(ニーチェ:哲学者-没年1900年)☆嘘は、生き続けることなどできない。(ング牧師:没年1968年)。

今週の名言・一言・つぶやき
「毎年よ、彼岸の入に、寒いのは。(正岡子規:俳人)」

一昨日彼岸の日曜日お墓参りをしてきたが、今年は暖かった。仏教では太陽が真西に沈む春分の日と秋分の日は、あの世(彼岸)とこの世(此岸)が最も近づく日とされている。ところで、太宰治は、「善悪の彼岸という言葉がありますね。善と悪との向う岸です。倫理には、正しい事と正しくない事と、それからもう一つ何かあるんじゃないでしょうかね。ただもう、物事を正、不正と二つにわけようとしても、わけ切れるものではないんじゃないですか……(小説「春の枯葉」)」と。イスラエル・ガザ戦争も露・ウクライナ戦争もそれぞれが正義だと主張しているが……。

今週の名言・一言・つぶやき
「戦争はしたくなければしなくても済むかもしれないが、地震はよしてくれと言っても待ってはくれない。(寺田寅彦:物理学者-没年1935年)」

東日本大震災から14年が過ぎたが、かって地震学者茂木清氏(地震学者-元地震予知連絡会会長-没年2021年)は、地震予知は可能かの問いに、「それは、癌は治せるか?という問いに似ている。がん治療は容易ではないが、完治する場合もある。地震予知は観測網が整備されてきたことで可能性が高まってきた。絶対に諦めてはいけない」。彼は阪神大震災の前年に予知連会長として「危険性を複数回指摘したものの注目されなかった。もっと強く警告していればと悔いていた」。そして「地震大国の日本は原発の適地を探すことが地球上で一番難しい」とも。

今週の名言・一言・つぶやき
「「ちょうどよく働くことほど、体に良い事は無いですな」。(宮沢賢治:詩人)」

“世界最高齢の現役女性理容師”として、ギネス世界記録に認定された、箱石シツイ(108歳)さん。大正5年に生まれ、19歳で理容師免許を取得、今でも栃木県那珂川町でハサミを握り続けているという。元気の秘訣は「歩いたり自己流の体操や、全身を動かすようにしている」と。生き方のモットーは「いつも機嫌良く、考えすぎない、悩まない」。「よりよく死ぬために大事だと思うのは、いい加減にならないこと、機嫌良くしていること」だ。今後の目標は「110歳まで頑張りたい」と。

今週の名言・一言・つぶやき
「悟りとはいかなる場合にも平気で生きること。(正岡子規:俳人)」

エンゲル係数が43年ぶりの高水準だとか。エンゲル係数は、家計の支出に占める食費の割合。高いほど生活の困窮を示す目安とされる。最近の食料価格の高騰が個人消費の重荷になっているという。ところで、子規は肺を病んでからも食べることで、病魔と闘う体力と気力を養っていた。親戚にあてた手紙には「食物だけは倹約せぬつもりにござそうろう」と肉にウナギ、刺し身などを食したと。その子規の家計簿から割り出したエンゲル係数は、61.8%だったとも。男の健康寿命は73歳で喜寿の私はとうに過ぎている。我が家のエンゲル係数も高くなっており食料の値上げは辛いけど、今のうちに食べたいものを食べたいとも思う。

今週の名言・一言・つぶやき
「人々は悲しみを分かち合ってくれる友達さえいれば、 悲しみを和らげられる。(ウィリアム・シェイクスピア:英国-劇作家・詩人)」

「米友達」と書いて「マイ・フレンズ」と読ませる。こんな食イベントを開催する団体がある。NPO法人「英田上山棚田団(岡山県美作市)」は、同市上山地区で8300枚あったといわれる耕作放棄地の棚田のうち70枚で米作りに取り組んでいるという。同地区に通いながら棚田再生を始めた人達。棚田米を食べて友人を作ろうと東京や大阪でもイベントを開催しているという。日本の食料自給率の低さは危険だ。自給が可能な米の価値を見直し、いつまでも身近な友達でいてもらえるようにと活動を続けているという。

今週の名言・一言・つぶやき
「米一粒、汗一粒(ことわざ)」

コメ価格高騰で価格を下げようと政府は備蓄米放出するという。その米を作るには88回もの手間がかかるから米(八十八)という漢字が出来たとも言われる。米に関する言葉は色々ある。「新米」「米くい虫」「実るほど頭を垂れる稲穂かな」「同じ釜の飯を食う」「冷や飯を食わせる」「日常茶飯事」「青田買い、青田刈り」など。主食の米価格が値上がるのは嫌だけど、米農家の時給は10円だとか。農林水産省の営農類型別経営統計によると、コメ農家など1経営体あたりの作物収入などは378万3千円(2022年)。肥料代や光熱費など農業経営費を除けば、残るのは1万円で、平均労働時間(年約1千時間)を踏まえると、時給10円の計算だという。日本の食料自給率は低い、農家が生活出来る米価格の政策が求められている。

今週の名言・一言・つぶやき
「満開の 一瞬終えた花びらが 最後の力で湖面漂う (森永卓郎:経済アナリスト)」

【追悼】1月28日に亡くなったの森永卓郎さんの追悼TV番組「がっちりマンデー」から。森永は、『社会に出てから44年。その間ずっと貫いてきた信条は「今やる、すぐやる、好きなようにやる」ということ。周囲に忖度することなく、自分が正しい思うこと、やりたいと思うことを常にやってきた。だから仕事はカネを稼ぐための手段であるといよりも遊びに近いものだった。とりあえずやってみて、間違っていたり失敗したら、素直に謝るというのが仕事のスタイルなのだ。彼の場合人生でやり残したことがほとんどない。これまでの仕事で遊んで遊び尽くして、やりたいことはすべてやってきた』と。同番組のMCでタレントの加藤浩次は20年共演した森永さんを偲び「まず人生っていうのは明るく楽しく生きるべきなんだってこと。そして決して驕らないってこと、そして諦めないてこと」を教わったと涙をこらえながら感謝した。