先週の10月3日は「登山の日」だった。山に登ることで雄大な自然に触れ、自然の素晴らしさを知り、その恩恵に感謝する日だとか。登山と言えば、三浦雄一郎さんが浮かぶ。これまでエベレストに三度登頂を果たし、80歳での登頂は史上最高齢としてギネス世界記録に認定されている。彼は言う。困難なことをするか、しないかで迷うとき、人はたいてい「しない」わけを探す。「自分の弱さを乗り越えようとして、ホラを吹く。だが吹いた以上は、やり遂げる」と。数々の偉業を成し遂げた人は「できる」理由をかき集めては、自分を奮い立たせるらしい。最近出来ないことが増えて加齢のせいにする自分がいる。が、反省しなければ。
今日10月1日は法の日で「国をあげて法を尊重し、法によって個人の基本的権利を擁護し、社会秩序を確立する精神を高めるための日」とされる。NHKの朝ドラの「虎に翼」が先月終了したが、この番組では「法とは何か」を問いかけ、身近な存在としての法を考えさせた番組だった。ところで、世界で最も長く拘置された死刑囚、袴田巌さんに先月再審無罪判決が言い渡された。事件から58年死刑囚だった袴田さん。裁判所は、証拠はねつ造されていたと、袴田さんに無罪を言い渡した。判決後、裁判長は袴田さんの姉のひで子さんに「ものすごく時間がかかっていて、裁判所として本当に申し訳なく思っています」と謝罪した。それにしても長かった。
町内会で役員になった仲間と今も親交が続いている。毎月集まり酒を酌み交わす”チョイワル親父”の集まりが20年続いている。仲間が採ってきた鮎や岩魚を仲間の囲炉裏で焼いたり、山菜料理、猪肉、松茸と酒のつまみにこと欠かない。毎年のように富山湾の船釣りにも行っていたが、高齢のため船酔いが辛くなり、最近は年一回の旅行は船釣りから溫泉宿へと変わった。その仲間4人が、揃いも揃って今年、還暦、喜寿(2人)、傘寿を迎えた。偶然か奇蹟か、会の発足20周年とも重なり、日本一の富士の麓への旅となった。10年後の30周年は、卒寿・87歳(数え年で米寿)・古希となる。酒もそこそこ飲んで、4人元気で迎えたいものだ。
箱根町仙石原の宿から見えた富士山と仲間達
仏教では、布施をするときに大切な心が3つあると教える。①自分がしてやったという思い上がりの気持ちをもたない。②見返りをもとめない。③後悔をしない。(施しを通じてそのご縁を温めることが、今こそ必要で、施しも食べ物やお金だけでなく、親切、笑顔など、色々ある。自分の身の丈でできる施しでご縁を温め、みんなで豊かになっていくことこそ、真の豊かさと言えるのではないでしょうか)と
永崎裕麻さんは、移住先を探す旅に明け暮れ、これまで100カ国以上を訪問、南太平洋の島国フィジー国へ移住した。フィジー人の幸せの秘訣を一言でいえば「余白」にある。人生を幸せに生きるためには、日常に余白が必要だ。日本人は「もったいない精神」が強く、「暇な時間」に罪悪感すらおぼえることがありそんな生活を長年続けてきた結果、「自分自身には時間がない」というマインドが固定していて、いつも余裕が感じられなくなっている。世の中には①やらなければならないこと②やった方がいいこと③やらなくていいことの三つがある。どれが一番大切か?。彼は「③が一番大切だという。やらなくてもいいのにやることなんだから、それが人生の醍醐味だと思う」と語る。
二百十日は、立春の日から数えて210日目の日、今年は8月31日だった。台風が来襲する厄日とされ,まさにこの日に合わせたような台風10号の襲来だった。この時期、風の害を防ぐための風祭が各地で行われる。富山市八尾町の「おわら風の盆」もその一つ、豊作を祈るとともに、風の災害がおこらないことを願う行事、編み笠を目深に被った男女が、哀調ある音色を奏でる胡弓や三味線、越中おわら節の唄に合わせて、情緒豊かに町を流した三日間が今夜終わる。
西イングランド大学のアンドリュー・アダマツキー教授によると、「キノコが電気信号を使っておしゃべりをしている」という。観測された単語の数は合計50種類。単語の組み合わせから最も複雑な文章を作るのはスエヒロタケ、次いでサナギタケとなるなど、種によって「文法」が異なるとし、研究ではキノコの種類それぞれの「方言」が使用されているからだとか。
沢山の涙も見せてくれたパリ五輪が終わった、柔道女子の阿部詩の敗退時の号泣。「武道家として、あれほど泣きじゃくるのはいかがなものか」「本当に頑張っていなければ、あそこまで泣けない」等々。準決勝で敗退した競泳女子の池江璃花子選手は、7分間立ち上がれず涙ながら絞り出すように言った「ここまでの努力は何だったんだろうと思う」。一方嬉し涙「団体の金メダルだけでお腹いっぱい。悔しい気持ちより、幸せすぎて涙が出ちゃって。悔いの残らない大会でした(体操・男子個人総合で連覇を期待されながら叶わなかった橋本大輝)」。「もう、うれしいんですけど、嬉しいだけじゃ足りないぐらい。本当に言葉にできないぐらいな気持ちで、いまだに実感がわかないです(女子やり投げで金の北口榛花)」。悔し涙、嬉し涙、おろおろ涙、感涙等様々をみせくれた五輪、ありがとう。
パリ五輪、日本男子バレーボールに期待していたが、イタリアに惜しくも2-3で逆転負け、48年ぶりの4強入りは叶わなかった。ところで、中垣内祐一氏は、1992年のバルセロナ五輪に出場するなど、バレーボール男子のスーパーエースとして活躍。2021年の東京五輪では、監督として全日本男子をベスト8に導く。そして、東京五輪監督引退後、実家の専業を継ぎ現在米作農家と福井工業大学教と兼業農家る。現在中垣内氏は稲を植えるとともに「バレーボールから米作りへ 人生二毛作」と兼業農家進行中だとか。
やっと会えた新札の栄一さん梅子さん柴三郎さんに。梅子さんのお札のNoは「AA614045KS」でプレミア価値あるAA券とはならなかった。ところで、日本資本主義の父とも言われる渋沢栄一。約500もの企業の設立や経営に関わり、約600もの教育機関・社会公共事業の支援と民間外交にも熱心に取り組み、数々の功績を残した。日本の資本主義の父と呼ばれるけれど、こんな逸話も残る。三菱の創始者である岩崎弥太郎から「自分と手を組めば、この国を牛耳れる」と申し込まれたが、きっぱり断った。「私は道義的な経営で生まれた利益を公平に分配することを考えていきたい」と断言したという。経営だけでなく、困窮者の救済や国際交流にも力を注いだらしい。自分ファーストに自社ファースト、自国ファースト…そんな姿勢一辺倒の思想がまかり通る現代だからこそかみしめたくなる言葉だ。