今週の名言・一言・つぶやき
「あきらめなければ道は開ける。(浅川智恵子:情報技術者、IBMフェロー、日本科学未来館館長)」

浅川氏はケガで中学生のときに失明。しかしその後、様々な困難を乗り越え、日本IBM(株)に入社。WEBの文字情報を読み上げる世界で初めての実用的な音声WEBブラウザ「ホームページリーダー」の開発。IBMの最高技術職であるIBMフェローに、東京大学で博士(工学)の学位も取得。現在、視覚障害者でも自由に街を歩けるようにすることを目的とした「AIスーツケース」開発中。彼女は「障害者もダイバーシティーの一つだと考えて、企業の戦力にする」「人生の中では幸運に思えること、不運に思えること、いろいろな出逢い、出来事がありますが、それを受け入れて進むことによって、より強かったり、より面白かったりする人生が開けるんだなということを、最近しみじみと感じているのです」と。

今週の名言・一言・つぶやき
「社会のために役立ちたいという志を持っている経営者が成功する。(牛尾治朗:ウシオ電機(株)の設立者、2023.6月没)」

故牛尾治朗氏は1980年代、第2次臨時行政調査会を指揮した土光敏夫氏(ミスター合理化とも称され国の行政改革に取り組む)と出会う。「(官尊民卑は)官が尊大だからそうなるのではなく、官に取り入ろうとする民の卑しい心が官尊民卑を招くのです」と教えられ、薫陶を受けた語っている。牛尾さんの真骨頂は財界人生の後半、自身の原点を忘れず、「民卑」にならないよう民の底上げに尽くした点だ。日本生産性本部の前田和敬理事長は「時に政治家とも深く関わるが常に是々非々。逆に信頼された」。陽気な人柄と教養で政官に屈しなかった。

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「敗北から学ぶのなら、本当の意味で負けたのではないのだ。(ジグ・ジグラー:米国、作家、2012年没)」

棋士の藤井聡太竜王が八冠を防衛、タイトル戦負けなしの19期連続獲得で大山康晴十五世名人に並んだ。彼の将棋はAI越えや異次元の指し手などファンを魅了している。彼は負けず嫌いでそのエピソードは多々あるようだ。その一つに、彼が10歳の時師匠と対局「1局目師匠に勝っても嬉しそうじゃなく、2局目師匠に負けて、もの凄く悔しがり、この世の終わりのような顔で落ち込んだ」「師匠に勝って喜ばない子は初めてだった。だが、負けず嫌いで悔しがることは伸びる要素だと」。一方、コント55の萩本欽一さんは、「僕の人生には勝つか逃げるかしか選択肢がないんです。勝つか負けるかの勝負はしたことがない。負けると思ったら逃げる」。あなたは、藤井派、萩本派、それとも……。

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「 眼鏡をとって、遠くを見るのが好きだ。全体がかすんで、夢のように、覗き絵みたいに、すばらしい。汚ないものなんて、何も見えない。(太宰治:小説家、1948年没)」

ハワイ島マウナケア山頂に設置されている「すばる望遠鏡」は大型光学赤外線望遠鏡で、人の視力の1,000以上で、富士山頂の1円玉を東京都内から識別出来るほどだとか。ところで、「増税メガネ」とあだ名される総理。支持率低下理由が、所得減税を「評価せず」が多く、今後、数多くの負担増が待ち受けているのにそのことについて語らないから、国民は「増税メガネ」と見透かしているようだ。曇ったメガネはきれいにして欲しい。先を見透せる政治家用のAI望遠鏡はないものだろうか。

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「材木も人間も、育ちがものを言います。(永六輔:放送作家・作詞家・エッセイスト、2016年没)」

木材や木造建築には、人のストレスを少なくする、疲れにくくする等、生理的な効果や身体的効果があるという。住友林業筑波研究所苅谷健司上席研究員によると、ある実験で二つの部屋を用意。一つは中を木で囲い、もう一つは白い壁紙で覆った部屋で人を快・不快にする画像を見てもらい、脳波を計測。その結果、木の部屋の方がストレスがたまりにくかった。また、床に杉材を使った部屋と、杉柄を印刷したシートをコンクリート上に敷いた部屋を用意では、心地よさストレス度も杉材の部屋の方が良かったという。実験結果、人は木にふれることで「よく眠れる」「優しくなれる」「集中できる」といった結果を得られたという。タワーマンションにも木材も壁や床材が使われているかのチェックが必要かも。

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「愛は常に旬の果物で、誰の手にも届く所にあるのです。(マザー・テレサ:カトリック教会の修道女)」

【実りの秋】連日の秋晴れで散歩も気持ちよい日が続いていますが、実りの秋、食欲の秋でもあります。果物も、ぶどう、りんご、梨、柿など美味しいものが豊富で、財布と相談の日々です。ところで「柿が赤くなると医者が青くなる」という諺があります。柿が赤くなる秋は天候がよいので体調を崩す人も少なく、医者は商売にならずに青ざめるという意味だとか。柿はビタミンCを豊富に含み、さらにカロテン、タンニン、カリウムなどさまざまな栄養素が含まれ、風邪予防、疲労回復、老化予防、美肌効果もあるようです。正岡子規が「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」の句を詠んだ日にちなみ10月26日は「柿の日」だそうです。26日は仏壇に柿を供えようと思います。

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「眼で美術を見て、心で人の美しさをみる。(出光佐三:出光興産創業者-1981没」

【芸術の秋】秋には日展、二科展等大規模の展覧会が開催される芸術の秋でもある。全盲の白鳥建二さんは美術館巡りが好きだという。彼は、恋人とのデートがきっかけで初めて美術館を訪れた。作品を前に語られる言葉を聞きながら「全盲でもアートを見ることはできるのかもしれない」と思うようになったという。その後、同伴者や参加者との美術館巡りが始まった。彼の鑑賞法は、「見える人」と会話をしながらアートを味わうこと、色や形の説明を聞いていると、やがて語り手それぞれの経験に裏打ちされた言葉になっていく。それが醍醐味だと。「見える人と見えない人との溝が、それまではすごくあるように思っていたんです。でも見方を変えると、もしかすると、見える見えないの差というのは、ほとんどないんじゃないか。そこまでたどりついたのは一番、自分の中で変わったところですね」と彼は語る。そういえば市内の美術館で、「大観と玉堂展」をやっている、たまには美術館に行って語ってみるのもよいかも。

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「成功した人はみな声が大きい。(斎藤一人:実業家、銀座まるかん創業者)」

【スポーツの秋】人間は最大の力を出していても、全ての筋力が発揮されるわけではない。100%出し続けると身体が壊れてしまうため、腱や筋肉が損傷しないよう脳がブレーキをかけているという。ただ大声を出すとその制限が、やや解除され、約5%~7%の筋出力アップをもたらす可能性があり、これをシャウト効果というそうだ。このためかやり投げ競技等運動中に大声を発する場面をしばしば目にすることがある。コロナ感染対策緩和後、スポーツ、イベントなどで大声を出す機会が増えている。古武術家も曰く「あ」「う」「お」より「え」や「い」がいいとも。また、声を出すことはストレス解消にも役立つとか。

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「おしるこに塩を入れる。砂糖の甘さを引き立たせるためである。批判はこの塩みたいなものである。(加藤諦三:社会学者、心理学者、評論家)」

先週の中秋の名月が、明るい真ん丸のお月様が自宅の庭を照らしていた。中秋の名月と満月が一緒になるのは3年連続で次回は7年後だとか。ところで、月の満ち欠けのタイミングに合わせて海水を取水した塩、「満月の塩」「新月の塩」「中秋の名月の塩」があるそうだ。月の満ち欠けにより、潮が動き海中のプランクトンの動きも活発になり、どのタイミングで取水するかにより、塩の味が変わるとか。「満月の塩」は、しょっぱさ、酸味、うまみ、甘味、苦味、雑味など、塩の味覚が全般に強目で、赤身の肉や魚などの味の濃い食材に合うとか。「新月の塩」は、味まろやか、潮の香りが強目、後味がクリア。魚介類や海藻類と相性が良いとか。「中秋の名月の塩」は同じ生産者の通常時の塩と比較すると、若干複雑味が強くなり味がふくよかだとか。あなたはどんな塩が好きですか。

今週の名言・一言・つぶやき
「一本のよい木には何万もの鳥が休むことができる(ビル・ゲイツ:マイクロソフト創業者)」

住友林業筑波研究所の研究実験によると「白い壁紙で覆った部屋」より「木で囲った部屋」の方が脳波測定でストレスが低く、「コンクリートの上に杉柄プリント」より「杉材の床」の部屋の方が、血圧測定等ストレスが低く、木の効用・効果などがあったという。その外①思考力を持続させる②緊張を和らげ、集中力を持続③脳を活性化する水平の木目④ストレスを溜まりにくくする⑤時の流れを短く感じさせる⑥目に優しい反射光⑦記憶の想起等をあげている。そういえば、親という字は木の上に立って我が子見守るともいう。また、木の軽くて強いという特性を生かして、住友林業と京都大学と共同で、来年「木造人工衛星」の打ち上げを目指しているというから楽しみだ。