今週の名言・一言・つぶやき
「人生に三人の知己(注:知り合い、親友の意味)。先輩、同輩、後輩に、それぞれ一人の心の知己を持つことは、何よりもすばらしいことである。(宗廣力三:染織家、郡上紬-縞織・絣織で人間国宝-1989没)」

【元号】私が勤務していた職安の先輩が亡くなった。一回り上の亥年生まれで、先輩は「相手の立場に立って”懇切・公正・迅速”な対応で仕事をと教えてくれた。真宗大谷派萬聖誓寺の第十八世住職でもあった先輩は、職安行政のよき指導者で信頼も厚く、昭和から平成を猪突猛進した人だった。先輩は令和を迎えた5月2日に逝去(83歳)。5月7日の葬儀が行われた岐阜市からの帰路、「道の駅平成(岐阜県関市)」に寄り、「元号のしあわせの架け橋」を平成から令和へと歩きながら故人を偲んだ。合掌。

平成最後の4月30日、道の駅平成が平成時代への感謝を込めたイベントで、女優の三田佳子(日本平成村初代村長)さんが「しあわせの架け橋渡り初め式」に参列した。

今週の名言・一言・つぶやき
「はがねを鍛えるように新しい時代は新しい人間を鍛える。(宮沢賢治:詩人)」

【元号】今日は、平成から令和へと時代が変わった初めてのつぶやきです。朝日新聞の天声人語子が言っていた。「人間には、二通りの時間の感じ方がある。一つは、未来に向かって直線に進んでいく時間。もう一つは、毎年循環する時間。直線の感覚からすれば、新年は通過点にすぎないが、循環すると思うなら、年が明ければ自分も新しくなるような気がする」と。元号も循環に該当するのだろうか、令和という新しい時代が始まった。「平成の大晦日、令和につなぐテレビ(フジテレビ)」で総合司会を務めたタモリさんは、「西暦がページ数だとすれば、元号は章だと思いますね。それがあるということは、切り替えができますよね。」と。なるほど、昭和22年生まれの私は、昭和・平成・に続き令和という章に何を残せるのだろうか?

菅官房長管が掲げた墨書新元号「令和」の文字は飛驒市出身の茂住修身(菁邨)氏。これを記念して、飛驒市が自分だけの「新元号”令和”号外新聞」の企画により、私は生まれて初めて号外に!

今週の名言・一言・つぶやき
「人以上やって人なみ。人の倍以上やってようやく・・・。もう走れないほど練習しても一晩寝ると不思議と走れてしまう。(高橋尚子:元マラソン選手)」

【元号】平成最後の日となりました。岐阜県の「平成十大ニュース(岐阜新聞)」は、1位「シドニー五輪女子マラソンで高橋尚子選手金メダル」2位「御嶽山噴火災害」3位「白川郷合掌造り集落の世界遺産登録」だった。高橋さんは岐阜市出身、愛称〈Qちゃん〉、国民栄誉賞受章者。「結果は目に見えるが、成長は目に見えないもの」と言う彼女の、座右の銘は「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ、やがて大きな花が咲く。(元三洋電機副社長-後藤清一)」

 岐阜新聞(19.04.26)

今週の名言・一言・つぶやき
「時を待つ心は、春を待つ桜の姿といえよう。だが何もせずに待つことは僥倖を待つに等しい。静かに春を待つ桜は、一瞬の休みもなく力をたくわえている。たくわえられた力がなければ、時が来ても事は成就しないであろう。(松下幸之助:実業家」

【日本三大桜】新元号「令和」で注目を浴びる万葉集だが、万葉集で一番多く詠われている植物は萩、次いで梅、桜は10番目だそうだ。しかし、今や日本の国花は菊と桜だと言われ、国民に最も愛好され、その国の象徴とされる国花だ。桜の語源は、「咲く」に複数を意味する「ら」をつけて「さくら」と呼んだという説。 桜の「さ」は「田の神様」を意味し、「くら」は神様の居場所である「御座」を意味し田の神様が桜に宿り、花を咲かせるとも。今月、日本三大桜巡りをしてきた。①山高神代桜(山梨県)②根尾谷薄墨桜(岐阜県)③福島県の三春滝桜(福島県)。国の天然記念物に指定され樹齢1000年以上の巨木桜が何れも満開だった。巨木達は1000年~2000年静かに春を待ち今年も成就した。日本三大桜は1本の巨木を指し、三大桜名所(弘前公園:青森県、高遠城址公園:長野県、吉野山:三重県)」は、桜が見られる地域を指している。来年は三大桜名所に行ってみたい。

山高神代桜(山梨県北杜市)2019.4.9撮影
樹齢2000年(日本最古)、エドヒガン桜、高さ10m、周囲にソメイヨシノ桜30本

 

根尾谷淡墨桜(岐阜県本巣市)2019.4.13撮影
樹齢1500余年、エドヒガン桜、高さ16.3m、一本のみで存在感有り

 

三春滝桜(福島県三春町)2019.4.18撮影
樹齢1000年超、ベニシダレザクラ。高さ13.5m、周囲に枝垂れ桜数百本

 

今週の名言・一言・つぶやき
「一家一人の為に発する怒りは小なる怒りにて、一国の為に発する怒りは大いなる怒りである。大いなる怒りは、国家社会の進歩発展を促す。(渋沢栄一:官僚、実業家)」

忖度発言で辞任した塚田国交副大臣、度重なる失言で辞任した桜田五輪相。両者とも大臣職は辞任するも、議員を止める辞職ではない。桜田氏は個人の資質を問われるが、塚田氏は組織のトップの立場で忖度という行動を取った。このことは、野党やマスコミ以上に政府や与党も大いに怒るべきことなのではないのだろうか。

今週の名言・一言・つぶやき
「行く言葉が美しければ 返る言葉も美しい人生はキャッチボールのようなものいい球投げればいい球返り思いやり投げれば絶対球が返るのです。(駒大苫小牧高校:香田誉士史監督)」

平成最後となる選抜高校野球、甲子園での優勝校は東邦高校(愛知県)だった。東邦高校は、選抜大会通算勝利56勝、優勝回数5回と何れも選抜大会最多記録だ。加えて平成最初の優勝校でもあり、平成の最初と最後を頂点で締めくくったのが新元号発表後の4月3日だった。もし、東邦高校が夏の甲子園でも優勝することになれば、平成から令和の元号へ繋ぐ栄誉を受けることとなる。さて甲子園の神様はどんなチームとキャッチボールをしたいのだろうか。

今週の名言・一言・つぶやき
「文化は無からの創造ではなく、伝統からの創造である。過去を失うものは、未来をも失うだろう(加藤周一:評論家、医学博士)」

「平成」から「令和」にと新元号が発表された。「平成」は「内平外成(内平かに外成る)」「地平天成(地平かに天成る)」と中国古典から。「令和」は「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」と日本古典の万葉集を典拠と発表された。先週ラジオで誰かがつぶやいていた。「西暦は文明で元号は文化だ」と。平成は戦争がない時代だった、日本はこれからも平成の上に新たな令和文化を創造し積み上げていかなければならない。ところで、過去の元号には、文明(1469年~1486年)文化(1804年~1818年)があった。

今週の名言・一言・つぶやき
「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。(吉田松陰:長州藩士、思想家、教育者)」

プロ野球大リーガーのイチローが引退を表明。「最低50歳まで現役を」が叶わず「有言不実行な男になってしまった」が「その表現をしてこなかったらここまで(45歳)出来なかったかな」「言葉にして表現することは、目標に近づく一つの方法では」「重ねることでしか後悔を生まないことは出来ない」常に入念な準備を怠らず、打席に向かう一連の動作は儀式のようでもあった。現役27年「サムライ」を彷彿させた孤高の士は平成の時代とともに去った。

今週の名言・一言・つぶやき
「すべては自分次第。自分が変われば、世界は変わる (春山満:実業家)」

春山氏は、二十代で進行性筋ジストロフィーを発症し、数年後には首から下の自由を失う。介護機器の開発販売などを行う「ハンディネットワークインターナショナル」を設立、「車椅子社長」として知られていたが、2014年2月60歳で永眠。自らが被介護者となった春山さん、様々な介護用品を開発・製造。開発した特殊浴槽は寝たきりの人でも、ゆったりと入れあまりにも気持ちよさそうな表情を見せる高齢者を見たヘルパーが、思わず泣き出したというエピソード。故人は「自分と他人を比較するな。あくまでも自分は自分であり、他人は他人。周りから、あーだこーだと言われても、自分が強烈な憧れを持ち素直に自分の信じる道を歩むべきだ」「失くしたものを数えるな」とも。強い人だった。

今週の名言・一言・つぶやき
「だれにだってあるんだよ/ひとにはいえないくるしみが/だれにだってあるんだよ/ひとにはいえないかなしみが/ただだまっているだけなんだよ/いえば/ぐちになるから。(相田みつを:詩人・書家)」

8年前の東日本大震災、津波で家族や家財、社会を奪われた被災者は“生き地獄”にありながら、寒さと空腹に耐え、整然と食料の配給を待った。こうした状況を海外メディアは「あり得ない」と驚きをもって日本人の高い道徳性を報道した。先月、亡くなった日本文学者ドナルド・キーンさん(96歳)は、被災者の冷静で節度ある姿に感銘。「こういう人々と共に生きたい」と思い日本国籍を取得したという。今なお愚痴を言わずに復興に向かっている多くの被災者がいる。