【スポーツの秋】人間は最大の力を出していても、全ての筋力が発揮されるわけではない。100%出し続けると身体が壊れてしまうため、腱や筋肉が損傷しないよう脳がブレーキをかけているという。ただ大声を出すとその制限が、やや解除され、約5%~7%の筋出力アップをもたらす可能性があり、これをシャウト効果というそうだ。このためかやり投げ競技等運動中に大声を発する場面をしばしば目にすることがある。コロナ感染対策緩和後、スポーツ、イベントなどで大声を出す機会が増えている。古武術家も曰く「あ」「う」「お」より「え」や「い」がいいとも。また、声を出すことはストレス解消にも役立つとか。
先週の中秋の名月が、明るい真ん丸のお月様が自宅の庭を照らしていた。中秋の名月と満月が一緒になるのは3年連続で次回は7年後だとか。ところで、月の満ち欠けのタイミングに合わせて海水を取水した塩、「満月の塩」「新月の塩」「中秋の名月の塩」があるそうだ。月の満ち欠けにより、潮が動き海中のプランクトンの動きも活発になり、どのタイミングで取水するかにより、塩の味が変わるとか。「満月の塩」は、しょっぱさ、酸味、うまみ、甘味、苦味、雑味など、塩の味覚が全般に強目で、赤身の肉や魚などの味の濃い食材に合うとか。「新月の塩」は、味まろやか、潮の香りが強目、後味がクリア。魚介類や海藻類と相性が良いとか。「中秋の名月の塩」は同じ生産者の通常時の塩と比較すると、若干複雑味が強くなり味がふくよかだとか。あなたはどんな塩が好きですか。
住友林業筑波研究所の研究実験によると「白い壁紙で覆った部屋」より「木で囲った部屋」の方が脳波測定でストレスが低く、「コンクリートの上に杉柄プリント」より「杉材の床」の部屋の方が、血圧測定等ストレスが低く、木の効用・効果などがあったという。その外①思考力を持続させる②緊張を和らげ、集中力を持続③脳を活性化する水平の木目④ストレスを溜まりにくくする⑤時の流れを短く感じさせる⑥目に優しい反射光⑦記憶の想起等をあげている。そういえば、親という字は木の上に立って我が子見守るともいう。また、木の軽くて強いという特性を生かして、住友林業と京都大学と共同で、来年「木造人工衛星」の打ち上げを目指しているというから楽しみだ。
正岡子規の死生観は強い痛みや、体を自由に動かせないという最大級の苦しみを抱えて生きる中で、初めて本当の悟りの意味に気付いた。「悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思つて居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であつた」と子規は言う。1902年9月18日正岡子規逝去、今日は子規忌。
冒険家で90歳の三浦雄一郎さんが先月富士山への登頂を果たした。現在下半身に麻痺が残っている中、自力歩行だけではなく、ときには車イスも使いスキー学校の関係者や家族らに支えられながら登頂した。山頂では、彼が名誉校長を務めている「クラーク記念国際高校」の生徒等も出迎えたというが、その高校の校歌「はじまりの日に(高石ともや:作詞・作曲)」の一節には『なくしたものを数えるより いまある力を寄せ集めて 歩き出す それが自由 それが自由 私の道』だとか。下山後彼は新たな目標に「自分の脚で富士山に登りたい」と強い思いを語ったという。
有森裕子とのインタビュー記事(朝日新聞2023/8/23付け)から、『「自分で自分をほめたいは、インタビュー中に自分に言って自分で納得するための言葉でした。誰かに何かを伝えようとしたものではないです」と涙ながらに語った姿は感動を呼んだ。「自分で自分をほめたいという言葉は歌手高石ともや(フォーク)さんの歌詞の引用です。ただ勘違いされている方もいますが、私は自分で自分をほめてあげたいとは言っていません。自分に対して何かをしてあげるなんて言い方をしないです。誤解が広まったのも、たぶん自分をほめたいは日本人の感覚の言葉ではないんでしょうね。仏教圏の慈悲文化と、キリスト教圏の奉仕文化の違いがありそうです。あの言葉の元になったのは高石ともやさんの〔自分のことを分かっているのは自分自身だから、他人にほめてもらうんじゃなくて、まず自分で自分をほめることが大事だよ〕という言葉です。日本だとほめたいはずうずうしく、他人に施すあげたいが自然なのでしょう。アトランタ以降に自分で自分をほめたいと思ったことはありません。あんな出来事は一生に1回。こんな言葉をしょっちゅう使っていたら、単なるなまけものになっちゃいます』と。この言葉はその年の流行語大賞に選ばれた。
今夏の甲子園高校野球、仙台育英の二連覇か慶応義塾の107年ぶりの優勝かの決勝戦。見始めたら3時間TVに釘付のベストゲームだった。優勝した慶応は「エンジョイ・ベースボール」「選手個々が自分で考えることを大切に」と自主性を重んじてきた。先輩後輩関係なく、全員でグラウンドを整地し、上下関係を作らない。高校野球の多くで見られる丸刈りもなく、指揮官の指導で自由な髪形が定着した慶応。優勝した森林監督は生徒に「これを人生最高の思い出にしないでくれと話した」という。一方、敗者の仙台育英須江監督「負けたのが慶応でよかった。負けた時に人間の価値が出るから選手達には、グッドルーザーであれと。最終日で勝つ喜びと負ける悔しさを両方味わえたので座右の銘のとおり”人生は敗者復活戦”素晴らしい経験を得た」と。両監督、生徒諸君「アッパレ!」
(上記の言葉に続き、朝日新聞の”折々のことば”鷲田清一は)『「けろっとした顔でやって、終わったとたん、ドッと汗をかく」というのがプロだと、俳優は語る。「かるーく」器用にこなすのは嫌だけれど、「懸命に稽古してきましたっていうのが、表にでちゃう」のも嫌。汗が出るのは演技の最中(さなか)に自分のこだわりが残っているからで、役に徹すれば汗もかかないと。冷静なのでなく照れ性だからと謙遜しつつ。(この顔で悪いか!〔伊東四朗著〕)』と。それにしても伊藤様今年は暑いです。皆様残暑お見舞い申し上げます。
【なぞなぞ】「それは無料だが、値段が付けられないほどの価値がある。自分の者には出来ないが使うことは出来る。そして失ってしまえば、二度と取り戻すことは出来ない」答えは「時間」。また、スティーブ・ジョブズ(「Apple社」創業家)は、「私が一番好きなものはお金がかからないもので、誰もが持っているものだ。そして、それは世の中で一番素晴らしいものなんだ。それは、”時間”なんだよ」。それなのに、連日の猛暑でクーラーとテレビから離れられずにいる私。後期高齢者の残り時間は少ないのに、ただただ時間は過ぎてゆく。
【”第9条の会ヒロシマ”の新聞意見広告から】『1945年8月6日8時15分 米軍は広島に原子爆弾を投下 43秒後、上空600mで爆発。それは100万℃越の火球となり熱線を放射して約10秒間輝き続けた。爆心地は約3千℃~4千℃。発生した衝撃波の気圧は爆心地から500m地点で11t/㎡。秒速の爆風は中心部の空気をさらい、のちに逆方向に吹き戻された。爆心地から2.5㎞地点の物体にまで自然着火した炎は午前10時頃から午後2~3時頃を頂点に、終日、天を焦がす勢いで燃え続けた』。78回目となる8月6日は広島原爆忌9日は長崎原爆忌だ、原爆犠牲者の方々のご冥福を祈ります。