今週の名言「桜に百年の樹少なく、松に千年の緑多し。繁栄の極むるの家は数世を出でず、質朴を守るの家は百世を保つ。(雨森芳洲 江戸時代中期の儒学者)」

桜は古来、花王と称され日本の国花とし、古くは花といえば桜を指した。それと比べて、松はいたって地味な樹木。桜のように散ることもなく、常に緑をたくわえ、非常に長い年月栄え続ける。人間もこれに似たところがある。華やかであればあるほど、栄える時は短いことも。それよりも、地道にコツコツの人生が大成することもある。ところでNHKの朝ドラ「まれ」の主人公のモットーは、「人生は地道にコツコツ」だが、ドラマはどう展開していくのだろうか。

150414-苗代桜

苗代桜(下呂市の和佐)。開花時期が毎年一定で別名を暦桜ともいう。この桜は2本の巨木からなり、樹齢400年といわれている。苗代桜の名前の由来は、その美しい桜の開花を待って里人が苗代(稲の苗を作るための田)の準備を始めたというところから。

今週の名言「雪は天からの手紙である。(中谷宇吉郎:物理学者)」

歌手の新沼謙治は「津軽恋女」で、津軽には七つの雪が降ると歌う。「こな雪、つぶ雪、わた雪、ざらめ雪、みず雪、かた雪、春待つ雪。と」 しかし、天からの手紙もつもり過ぎると、大変だ。昨日は、我が家も数年ぶりに屋根の雪下ろしをしたが、疲れ果てて雪見酒とまではいかなかった。

今週の名言「旅は帰るところがあるが放浪には無い。旅には目的があるが放浪には無い」

旅は帰るところがあるが放浪には無い。旅には目的があるが放浪には無い (映画「あなたへ(主演:高倉健)」から)

映画では、「妻の故郷の海へ散骨して欲しい」と、高倉健は先立たれた妻の遺言で旅に出ます。富山~門司(途中高山市も)の旅。途中、様々な人生出会いと別れに遭遇し人を思うことの大切さを感じさせる映画です。人生は、目的と帰る場所が必要なのです。松尾芭蕉は旅、種田山頭火は放浪だったのだろうか

今週の名言「山奥の誰も見ていないところでもきれいに咲く桜。人が見ているから咲くとか、見ていないから咲かないとかいうような陰日なたはありません。」

山奥の誰も見ていないところでもきれいに咲く桜。人が見ているから咲くとか、見ていないから咲かないとかいうような陰日なたはありません。 (松原泰道 臨済宗僧侶)

臨済宗の僧侶で岐阜市の瑞龍寺で修行もした。師は「般若心経入門-276文字が語る人生の智恵」他多数の本を出版したが、百歳を迎えた日に出版した「百歳からあなたへ(海竜者)」に冒頭の言葉がある。ところで、飛騨は例年より早い開花だが、先週は桜が開花した市中心部でも雪が舞うという春と冬の競演が見られた。今日は春の高山祭(山王祭)で、久しぶりに桜と祭り屋台の共演が楽しめそうだ。

今週の名言「悲しい時には、桜の花の咲くのを見たって涙が出るんだ」

悲しい時には、桜の花の咲くのを見たって涙が出るんだ。 (谷崎潤一郎 作家「著-蓼食う虫」から)

桜の語源は①咲くに接尾語「ら」が付き名詞になったという説。②「さ」は耕作を意味する古語「さ」もしくは「神霊」を意味し、「くら」は神様の「座」を表すという意味で、春になって山から下りてきた田の神様が宿る木とされたとの説もある。ようやく飛騨にも開花時期の到来だが、亡き妻は桜が好きだった。

今週の名言「雑草という草はありません。草にはみんな名前があります」

雑草という草はありません。草にはみんな名前があります (昭和天皇)

昭和天皇は、生物学を専攻され武蔵野の自然を愛された。不自然なものを好まず、盆栽は好まれなかったという。ところで、今日は七草の節句で七草粥を食す風習がある日だが、新年になって初めて爪を切る日、「爪切りの日」でもある。粥を作る前に七草を浸した水に爪をつけ、柔かくして爪を切ると、その年は風邪をひかないと言われている。今年も健康でありたい