今週の名言・一言・つぶやき
「芸術とは感情にほかならない。(ロダン:彫刻家)」

芸術鑑賞してもお腹が満たされるわけではない。しかし、芸術作品を鑑賞するとなんとなく心を満たしてくれる。夕日を見たり、絵を見たり、音楽鑑賞をして、美しいと感じ、目や耳で受けた刺激が美しいと感じるともっと見たい聞きたいと心地よい感情が湧いてくる。こうした脳内の美の伝達がやる気脳を育てるのだとか。芸術鑑賞は脳の健康にもよいのだそうだ。今秋真っ盛り。芸術・食欲・読書・スポーツの秋、あなたはどの秋が好きですか。亡き妻は紅葉と食欲の秋が好きだった。

今週の名言・一言・つぶやき
「雲は空の想像力である。(テリ・ギルメット:米国-作家)」

久しぶりに鰯雲を見た。正岡子規は、四季折々の雲を「春雲は絮(わた)のごとく、夏雲は岩のごとく、秋雲は砂のごとく、冬雲は鉛のごとく」と言表した。夏場に現れる巨大な入道雲は岩、秋に浮かぶ美しいうろこ雲は砂に例えた。砂のごとき秋雲は小さな無数の雲が薄く広がり、砂丘にできる風紋のように見えるいわし雲。緊急事態宣言解除後の散歩に楽しみが加わった。

今週の名言・一言・つぶやき
「新鮮だから旨いと思っているバカがいます。新鮮というのは新しいか古いかであって、旨いかまずいかじゃありません。(永六輔:タレント・放送作家、2016年没)」

火野正平がTV番組で「バッカじゃないの」と若者の男女に向かって言った。このバカの部分だけを切り取るとセクハラ発言だ。番組”にっぽん縦断 こころ旅(火野正平の自転車によるNHKのTV番組)”の岐阜県養老編でのこと。火野さんが旅の途中で、若者カップルに出会う。名古屋を出発、自転車で40分掛け6㎞の坂道を上ってきた若者達。これから三重県、滋賀県、養老を廻って名古屋に帰るという。72歳の火野自身は下り坂だから自転車でこれから養老に向かえるが、若者達の来た登り坂なら俺だったら俺は4日かかると、若者に「バッカじゃない」と笑顔で。火野さん情のこもった新鮮で旨いバカ発言だった。

今週の名言・一言・つぶやき
「準備を怠るものにはチャンスは決して訪れない。(ルイ・パスツール:仏-細菌学者)」

北海道には一日の中に四季があるという。日の出前が冬、日が昇り春になり、正午頃に夏、日没ころが秋となり一日で数回の衣替えをするという。近年私は冷え性のせいもあり長袖シャツで過ごしてきたが、今日は1回目のコロナのワクチン接種日。今年初めての半袖姿に衣替えしてワクチン接種に備える。

今週の名言・一言・つぶやき
「順境は春の如し。出遊して花を観る。逆境は冬の如し。堅く臥して雪を看る。春は固(もと)楽しむ可し。冬も亦(また)悪しからず。(佐藤一斎:美濃国岩村藩出身の儒学者。1859年没)」

【口語訳】順境はあたかも麗かな春の日に外出して花を観るようなものだ。逆境は意のままにならぬのだから、寒い冬のようなもので、閉じこもって雪を眺めているようなものである。春は楽しむが宜しい、然し冬も悪くない。ところでコロナ禍での「緊急事態宣言」対象地に岐阜県も含まれました。今、飛騨では名実ともに閉じこもって雪を眺める日々です。皆さんはどうお過ごしですか。早く「出遊して花を観たい」ものです。

今週の名言・一言・つぶやき
「空には既に清涼の秋気が充ち渡つて、深い碧(みどり)の色が際立つて人の感情を動かした。(田山花袋著:「布団」から)」

秋が一番美しいという画家がいた。「紅葉ではなく山の姿が美しい。山の稜線がサファイア色の空の背景に染まってにじむことなくっきりと秋空に浮かび上がる山が美しい」と。今年は、長雨、豪雨、猛暑、災害に加えコロナ禍での長い自粛生活を余儀なくされた。最近そっとドライブしてみると、美しい秋が待っててくれた。

今週の名言・一言・つぶやき
「人生は、玄(くろ)い冬にはじまり、青い春と朱(あか)い夏を経て、白い秋に至る。暗い冬で終わるのではない(堺屋太一:小説家・評論家、元経済企画庁長官」

亡き妻が好きだった紅葉狩りの時期だ。中国では古来、人の人生を四季に例えて、青春、朱夏、白秋、玄冬という。人生のある時期をそれぞれ、季節で言い表したものだ。作家の堺屋太一さんによれば、東洋思想で「玄冬」は幼少期を指す。玄(くろ)い冬とは種子が大地に埋もれている時期だ。そして人生は青春期の「青春」、子供を育む季節が「朱夏」期、高齢期の「白秋」と続く。高齢期は冬ではなく、実りの秋なのだと。妻は、実りの秋を全うせず58歳で6年前に逝った。今月は妻の七回忌だった。

今週の名言・一言・つぶやき
「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます。(北出清五郎:NHKアナウンサー 昭和39年東京五輪開会式で」

【秋空】快晴の日が続いている。天高く馬肥ゆる秋というが、秋空は夏空より高く見える。高気圧は、夏は南太平洋から、秋は大陸からやってくるため、大陸育ちの高気圧は、海で育った高気圧に比べて乾燥している。このため、水蒸気の量が少なく、晴れたとき空気が澄んで空が高く見えるという。その秋晴れで忘れられない実況がある。昭和39年10月10日の東京五輪開会式前日は、台風の接近により雨が降ったが、当日は抜けるような青空だった。それを北出アナウンサーは冒頭のように実況した。彼は、大相撲を中心に数多くのスポーツ中継を担当し1972年の札幌オリンピックの「さあ笠谷、金メダルへのジャンプ-飛んだ!決まった!」などの名実況も残した。

今週の名言・一言・つぶやき
「暑くなければ夏じゃない。熱くなければ人生じゃない!(松岡修造:元プロテニス選手、スポーツキャスター)」

暑中お見舞い申し上げます。一年で最も暑いとされる「大暑」にあたる23日に、全国観測史上最高41.1℃を埼玉県で観測したとのこと。25℃を超えた日を夏日、30℃を超えた日を真夏日、35℃を超えた日を猛暑日というが、40℃を超えた日について気象庁はまだ命名をしていない。あえて言うなら炎暑日とか溶暑日とでも命名されるのかと思っていたら、「命に危険を及ぼすレベルで、災害と認識している」と気象庁。暫く炎暑災害警報(?)が続きそうだ。炎暑酷暑のみぎり、皆様と松岡さんのご健勝とご自愛をお祈り申し上げます。

今週の名言・一言・つぶやき
「天に向かって、ブツブツ言うな。雨の日には雨の日の生き方がある。(東井義雄:教育者、浄土真宗僧侶)」

7月7日は七夕だ。ひこ星と織姫が別れを惜しんで流す涙を「洒涙雨(さいるいう)」と言うらしい。1980年から20年間の7月7日の晴天率は、東京で25%、大阪で20%だとか。今年の二人の涙は特別多く、日本列島に記録的大雨が続いた。わが住まいする高山市では、数十年に1度といわれる大雨特別警報による避難指示があり。ご心配の電話やメールなどいただいたが、我が家を含め町内での被害はなかったことをご報告させていただきます。日本には、春・夏・秋・冬の四季があり、日本人の自慢でもある。しかし、近年は四季に梅雨ではなく雨期が加わったのではと思われるような集中豪雨が頻発しているようだ。