今週の名言・一言・つぶやき「60歳は人生の花。70歳で迎えがきたら留守だといえ。80歳で迎えがきたら、早すぎるといえ。90歳で迎えがきたら、急ぐなといえ。100歳で迎えがきたらぼつぼつ考えようといえ (仙厓義梵:禅僧)」

仙厓義梵(せんがいぎぼん)は、江戸時代の臨済宗古月派の禅僧、画家。禅味溢れる絵画で知られる。美濃国武儀郡で生まれ、11歳の頃清泰寺で臨済宗の僧となった。19歳になり行脚の後に月船禅彗の門下に入る。32歳で印可を受け再び行脚の旅に出る。39歳より博多の聖福寺の盤谷紹適の法嗣となる。住持を23年務め、一応の引退となる。88歳で遷化するまでに、多くの洒脱・飄逸な絵画(禅画)を残す。私も今月で70歳となったが、お迎えにはなんと答えようか?。

今週の名言・一言・つぶやき「定年って生前葬だな (内舘牧子著「終わった人」の書き出し)」

この4月定年で新たな人生を迎える人も多いだろう。しかし、「終わった人(著-内舘牧子)」の書き出しで始まる小説は、シニア世代には衝撃的でもある。この小説では、まだ60代という若さで定年を迎える男の『その後』が語られている。そして、内舘さんは小説の後書きに「定年になったら誰もが一直線」だと。また、どんなに地位や肩書きがあろうと、そこからは衣を脱ぎ捨てて、歩き始めることだと。

今週の名言・一言・つぶやき「老年は山登りに似ている、。登れば登るほど息切れするが、視野はますます広くなる。(イングマール・ベイルマン スエーデン 映画監督)」

明治・大正時代の日本人の平均寿命は、40歳代でしたが、昭和22年生まれの者の平均寿命は、男50歳・女54歳(厚労省資料)。私は段階の世代の昭和22年生まれで、今年70歳の古希を迎えます。「人生七十古来希なり」だった70歳が、今や、平均寿命は50歳から80歳に延びました。そして、自分は高齢者だと思っていたら、最近高齢者の定義が変わり65歳~74歳は准高齢者で、75歳~89歳が高齢者、90歳以上が超高齢者だとか。私は、高齢者から准高齢者となり、高齢者への準備期間が、あと4年有ることとなりました。

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今週の名言・一言・つぶやき「九十九といっても、歳がたまっただけのこと。歳を取ったから偉いなんて冗談じゃない(堀文子:99歳の現役日本画家)」

今年、白寿を迎えた堀文子氏。20年続けてきた「堀文子 現在(いま)」シリーズでは常に新しいテーマ技法にチャレンジし、新作を発表を続けている。彼女が「サライ(雑誌)」の白寿記念インタビュー「これが私の生きた道」から。☆驚くこと。感動すること。ただそれだけあればいい。☆私は自分に対して冷たい人間ですから、自分の経歴やしてきたことなんていちいち覚えていないのです。私にとっては常に「現在(いま)」しかないのです。☆人間は生きている限り、未熟なのです。この齢になっても、私は自分に対する不満が山のように溜まっています。☆99歳になるというのは初体験です。人の一生は毎日が初体験で、喜びも嘆きも時の流れに消え、同じ日は戻らず、同じ自分もいないのです。☆私が確かに生きているという今日。全身、全霊を傾けて考え、嘆き、感動することのできるのが今という時間なのです。

今週の名言・一言・つぶやき「人のために自分を捧げる喜びを知っている人を、プロと言います 日野原重明(105歳の現役医師)」

今日は日野原重明氏105回目の誕生日、氏は聖路加国際病院名誉院長で現役の医師だ。◆
慶応大学医学部老年内科診療部長の広瀬信義さんによると、日常生活で自立または軽い介助で済む人は50%、認知症がない人は30~40%だという。◆広瀬さんが注目しているのは、105歳以上の「スーパー百寿者」だ。年齢とともに、高齢者の死亡率は高まっていくのが普通だが、不思議なことに、105歳を超えると、死亡率は下がっていく。◆ひょっとしたら、スーパー百寿者は、元気に長く生きられる遺伝子を持っているのかもしれないと。◆大阪大学准教授権藤恭之氏(心理学者)は、国内の百寿者の性格を調べている。「年寄りは偏屈」と言われるが、それは俗説であり、百寿者の性格は概して開放的だという。◆男性は好奇心旺盛で新しいことが好き、女性は人付き合いが上手で、家族の面倒をよく見てきたタイプが多い。◆健康な人ばかりではないのに、「自分は幸せ」と感じる割合が、80歳前後のお年寄りよりもずっと高くなる。百歳は百歳なりの人生を楽しんでいるのだ。

今週の名言・一言・つぶやき「よく働けば、人は長寿で一日が短い。(トルコの格言)」

岐阜県の100歳以上の人口が1012人と初めて1千人を超えたそうだ。昨日は敬老の日、朝日新聞の元気なお年寄り紹介記事から。『日本料理で「現代の名工」に認定され、飛騨に伝わる宗和流本膳料理人の川原節男(87歳-高山市)さん。「人に好意を持ち持ってもらうことが大事。好意を持ってもらうには?身ぎれいにして自分の出来ることを何でも周りにすること。自分はいい年だからと引っ込み思案になるのはだめだ」と。

今週の名言・一言・つぶやき「百歳は百歳。わたしはわたし。(96歳のおばあちゃん)」

「私の折々のことばコンテスト」(朝日新聞社主催)最優秀賞:瀬戸くるみさん(さいたま市立大宮八幡中1年)から。
『「おばあちゃん、この人百歳だって。」96歳のおばあちゃんになにげなく言ってしまった言葉。テレビでは百歳のおばあちゃんが元気に肉をもりもり食べて、シャキシャキ歩いている。それを見て咄嗟に出てしまった言葉。あっマズイ。おばあちゃん、傷つけちゃったなあ。◆そんな時、おばあちゃんはこの言葉を返してきた。それもかなり強い口調で。私は胸をぐっとつかれた。◆おばあちゃんは、自分が寝たきりで、もう動けないことをちゃんと受け入れて生きている。そして、「わたしゃ口の達者さは百歳に負けておらんよ。」とニカッと笑って見せてくれた。』
『おばあちゃんが忘れても、私は一生忘れない。◆物知りでおもしろくて、色んな話をしてくれる大好きなおばあちゃん。◆「自分は自分」ということを、わかっているつもりでも不安になることがあります。おばあちゃんに言われて「やっぱりそうだ。それでいいんだ」と。おばあちゃんはこのことを忘れているかもしれないけれど、私には一生忘れられないことばです。』

今週の名言「ため息を一回つくと三歳老ける。一日三回感動すると若くいられるのよ。加藤シズエ(女性初の国会議員、1896~2001)」

昨日は敬老の日。元気な高齢者「鹿児島のイチロー」の話題。鹿児島市内のバッティングセンターで1日260本塁打の記録を持ち、「鹿児島のイチロー」と呼ばれる満山一朗さん(76)が自己記録の更新に挑んだ。18日夜、約8時間打ち続け、80ゲーム目の1904球目を本塁打枠にはじき返し、米大リーグの本家イチローのシーズン安打記録にちなんだ262本塁打を達成した。「次はイチローが来年達成するであろうメジャー3千本安打にちなんで一日300本塁打をめざす」と。喜寿を迎える来年の「現役続行」を早くも宣言。

今週の名言「老いた者には知恵があり、命の長い者には悟りがある。(旧約聖書-ヨブ記)」

帝国データバンクの調べによると、創業100年を超える日本の企業は、2014年現在27335社で年1千社以上増えている。200年を超える社は3千社以上、最古は木造建築工事を行う大阪の金剛組で飛鳥時代に創業し、1400年以上の歴史がある。2位のドイツを大きく引き離して世界一の長寿企業大国である。長寿企業に共通する特色として、短期的な利益を追わず、長期的視野に立って経営し、人材重視で終身雇用が多い。実務を番頭格の社員に任せる所有と経営の分離型も目を引く。資金調達に関しては保守的で、質素倹約を旨とする。環境の変化に敏感で、本業を基調にしながら、新しい事業にも果敢に挑戦する。老舗の当主は「伝統とは革新の連続」で、事業の継承は経営者の継承という。引き継いだバトンを次の走者に渡すことが使命とも語っている。株主重視で短期の利益を追い求める米国式経営が幅を利かせつつある現在、日本の企業風土にあった日本古来の長寿企業のあり方に改めて注目すべきではないか。大部分が中小、中堅企業で一つ一つは地味な存在だが、草の根で日本を支えており、日本の底力となっている。「継続は力なり」だ。長寿企業には秘められた力があり、学ぶべき点が多い。日本の誇るべき存在だ(8/11付け朝日新聞-経済気象台から)。ちなみに岐阜県の長寿の社は531社で全国20位だった。

今週の名言「誰でも長生きしたいと願うが、年をとりたいと願う人はいない。スウィフト(英国:作家)」

日本人の平均寿命が、また過去最高を更新したそうだ。女86.8歳で3年連続の世界一。男80.5歳で世界3位だった。厚労省は毎年、各年齢の人が平均して何年生きられるかを表す「平均余命」の見込みを計算。そのうち0歳の平均余命を「平均寿命」としている。男の平均余命は(60歳:23.4年、70歳:15.5年)。68歳の私の平均余命は17年。一方日本人の健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)は、女74.2歳、男71.2歳(2014年度)。私の平均余命(68歳+17年)-健康余命(71.2)=13.8年。つまり14年近く健康でない介護寿命(期間)となるそうだ。
また、中国のネットユーザーからは平均寿命世界一について以下の反応が見られた。「そりゃそうだろ。日本には汚れた空気も毒入り食品もないからね。俺たちは長生きできないけど」「福祉が充実してるから長生きできるんだよ」等と。最後に長生きについて「 笑いのあるところには活気もある。よく笑う人は、不機嫌な顔をした人より長生きする。(ヘーゼルデン財団『「今日一日」のヒント』から)」