今週の名言・一言・つぶやき
「経営とは、人として正しい生き方を貫くことだ(稲盛和夫:実業家、8/24逝去)」

【合掌】今年最後のつぶやきは、本年逝去された方々の言葉を集めました。☆人は職業につくのに 適正と不適正というものが先天的にあると思う! おれの場合サラリーマンは不適格なんだ!(藤子不二雄A:漫画家、4/7逝去)。☆誰だってまっすぐな道ばかりを歩けない。その都度試行錯誤しながら生きていくのが成長じゃないでしょうか。(六代目三遊亭円楽:落語家、9/30逝去)☆人間には、必ず人生の転機を直感し、的確に判断できるかどうかを試される時が何度かある。(アントニオ猪木:プロレスラー、10/1逝去)。☆私の人生の喜びも悲しみも、すべてこのマウンドの上にありました(村田兆治:プロ野球、11/11逝去)

今週の名言・一言・つぶやき
「青春って、すごく密なので(須江航監督:仙台育英、今夏甲子園優勝監督)」

今年の「新語・流行語大賞」の年間大賞に、史上最年少で三冠王となったプロ野球ヤクルトの村上宗隆選手(22歳)を称えた呼び方「村神様」が選ばれた。野球関係で、キツネダンス(日本ハムファイターズ)加えて、特別賞に、冒頭の言葉が選ばれた。須江監督は、「あの言葉は、仙台育英の優勝とセットですから。選手を含めて、関わっている人間にとって、いい思い出になります。『ダメだ、ダメだ』と密になる活動を制限される中でも、こんなにも高校生は頑張っているんです、私なりに全国の高校生を称える言葉でもありました」と。コロナ禍での指導者の苦労と球児らへの愛情の詰まった「ことば」が人々の心に温かく響いたと評価され特別賞に。

今週の名言・一言・つぶやき
「ヒーローになるためには、ピンチが必要なのです。(中谷彰宏:著述家)」

ワールドカップで日本がドイツに逆転勝利。決勝点を挙げた浅野拓磨選手は、「今日の試合だけに関したら、ヒーローになれたかな。4年前から一日も欠かさず、こういう日を想像してきた」と。しかし、今回のメンバー入り後も浅野不要論が絶えず、右膝の靱帯断裂のケガで、出場辞退を求める声もあった。何度も浮き沈みを経験している快足ストライカーは言った。「ヒーローになった瞬間は、一瞬で終わる。(結果が出なければ)またズドーンと落とされる」「僕はドラマチックがよく起きると自分でも思う。でも、今日のドラマチックは終わった。また次へ向けて準備したい」と。12月2日のスペイン戦でもヒーローになってください。

今週の名言・一言・つぶやき
「人は皆、人生というマウンドに立っています。途中で降板せず、最後まで完投してください。(村田兆治:元プロ野球選手)」

【合掌】”まさかり投法”と呼ばれた独特のダイナミックなフォームから、重い速球とキレ味のいいフォークを投げ込み、時代を代表する剛腕として活躍。その後、肘を痛めたが手術を受け、長いリハビリの果て見事に復活。日曜日ごとの登板から「サンデー兆治」とも言われた彼が今月9日火事で亡くなった。40歳での引退試合で完封勝ち、この年10勝をあげるも完投が出来なくなったと引退。彼は「結局は生きる信念を持っている人間が、どんな世界でも生き残っていくのではないでしょうか」との言葉も、アッパレな人生だった。

今週の名言・一言・つぶやき
「進歩が必要だとしたら、それは人間の精神力だ(佐藤愛子:小説家)」

『九十歳。何がめでたい(佐藤愛子著)』から。「進歩というものは人間の暮らしの向上、ひいては人間性の向上のために必要なものであるべきと私は考える。我々の生活はもう十分に向上した」「調べたり考えたりしなくても、すぐに答えが出てくるスマホがこれ以上進化すると、日本人はダメになる…日本人総アホ時代が来る!」と現在98歳の彼女は警告する。

今週の名言・一言・つぶやき
「大切にしている一字は「輪」。五輪の輪。スケートリンクの輪。応援の輪。スポーツで繋がる輪。友だちの輪。ありがとうの輪。希望の輪。様々なものが輪のように繋がって、車輪のように、私達の足跡(轍)が、次世代の道標になりますように。(小平奈緒:スケート選手)」

長野市で行われた全日本距離別選手権で現役最後のレース女子500メートルで優勝、8連覇を達成。彼女は、レース後に発する独特な表現のコメントから「氷上の詩人」とも。「私は金メダルを目指してやってきたのではなく、その瞬間に人生の最高の作品を表現し、見てもらいたかったんだ」。彼女は、引退レースで最高の形で競技人生に幕を下ろした。

今週の名言・一言・つぶやき
「亡くなった人への一番の供養は、あなたが明るく元気で暮らすことです。(故-瀬戸内寂聴:小説家・天台宗の尼僧)」

今日は妻の10年目の祥月命日だ。7歳下の妻より私は17年も長生きしてしまった。亡くなってから、あれもこれも自分が悪かったということに多く気付かされた。俺にはもったいない嫁だった。せめて一言「あなたきれいだよ」と言ってやりたかった。今日はお墓でそのことを伝えたい。墓参りの後は、妻も好物だった鰻を食べに行こうと思う。故人の宇津井健(俳優)が言っていた。「お皿の上に乗っかっている物を可哀想がっても仕方ない。おいしく頂く事が供養だ」と。

今週の名言・一言・つぶやき
「元気ですかー!元気があれば何でもできる!(アントニオ猪木:プロレスラー、実業家、政治家)」

プロレス界のスーパースターだったアントニオ猪木さんが10月1日亡くなった。亡くなる10日前に撮影された「アントニオ猪木『最期の言葉』」というタイトルの動画を見た。動画では、衰弱した様子でベッドへ横たわる猪木が。『猪木がよく語った詩「この道を行けばどうなるものか/危ぶむなかれ/危ぶめば道はなし/踏み出せばその一足が道となり/その一足が道となる/迷わず行けよ/行けばわかるさ(哲学者故清沢哲夫氏の「道」)」さらに「人は歩みを止めた時に、挑戦を諦めたときに年老いていくのだ」と語り。そして最後に、「今手近でやれること、世界のゴミを消していくこと。これだけ汚してしまった地球を、自分たちの手でもう一回きれいに掃除すべきだ」』と。完治が難しいとされる難病と闘いながら、亡くなるまで”生きた、闘った”。最後まで闘い続けた闘魂者だった。【合掌】

今週の名言・一言・つぶやき
「神が手を差し伸べたくなるぐらいにまでがんばれ。(稲盛和夫:京セラ創業者)」

【合掌】独自の経営哲学を掲げ京セラとKDDIの創業者、78歳で経営破綻した日本航空(JAL)の再建にも尽力した稲森氏が死去(8/24:90歳)。稲盛氏は、「人間として何が正しいか」を基軸とした「京セラフィロソフィー」と呼ばれる独自の経営哲学を持ち、会社経営の目的は「全従業員の物心両面の幸福を追求」と定め「株主より従業員が一番」と断言していた。会社の組織を「アメーバ」と呼ぶ数人ずつの集団に分け、それぞれが事業の計画や目標を立てることで部門ごとの採算を高めたり、社員のやる気を引き出したりする「アメーバ経営」という手法を生み出す。私財を投じて稲盛財団を設立、数多くのノーベル賞受賞者を輩出する京都賞を創設。晩年は、日本の企業の相次ぐ不祥事に「企業人の前に人間として何が正しい行為なのかを根本から考え直すべきだ」と心を痛めていたという。

今週の名言・一言・つぶやき
「去年のように今年があり、今年のように来年がある。これを農業では「安定」というが、経済社会では「停滞」という。原理原則が根源的に異なるのである。違う原理に振り回され、翻弄されて、その餌食とされてはならない。(山下惣一(農民作家)7/10逝去)」

土に根ざした地べたからの目線で現代社会に警鐘を鳴らす小説や評論活動を続けた農民&作家だった。佐賀県で「生涯一百姓」を貫き、情と理の人。文章に土の匂いがした。生来のあまのじゃく、偽善を容赦なく切った。残した言葉に「成長よりも安定、拡大よりも持続、現在よりも未来を大切に」「農業の農は楽しいが、業はつらいのは世界共通」「百姓は永遠に不滅」「老農は死なず消えていくのみ」【合掌】