今週の名言・一言・つぶやき
「正直に言って、死ぬこと自体は今も怖くない。しかし、愚かな死に方はしたくない。(なかにし礼:作詞家小説家、12/25逝去」

【合掌】二度の癌を克服した、作詞家のなかにし礼さん。昨年、言語学者の金田一秀穂氏との対談で、4千曲もの作品を手掛けた事に対し、「さぞ苦労したでしょう」に、『苦労なんかしないよ、苦心はするけどね。苦しみ疲れる「苦労」に対し「苦心」はうまくいくよう知恵を絞って考えること。苦労だと思うとやりたくないが、好きなことなら苦心できる』と語っていたのに12/25逝去。今年最後のつぶやきは、本年逝去された方々の言葉も集めました。☆野村克也(2/11逝去)失敗と書いて成長と読む。☆志村けん(3/29逝去)モテる秘訣は、子供の心に大人の財布。☆筒美京平(10/7逝去)音楽も人生もエンディングが大事です。☆小柴昌俊(11/12逝去)運を捕まえられるどうかは、日頃から準備しているかどうかだ。☆小松政夫(12/7逝去)人生は出会いが全てのように思います。自分を高めてくれる人に会ったら離れてはだめですね。

今週の名言・一言・つぶやき
「縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない(歌手中島みゆきの「糸」から)」

小学3年生の頃中島みゆきが、いけない言葉を口にして、父から「刃物で切った傷なら薬で治せるけれど、言葉で切った傷につける薬はない」と叱られた。それから「切る言葉があるんなら、治す言葉があるんじゃないか」と思ったという。人を傷つける言葉の恐ろしさを教えられて育った彼女。宇佐美毅氏(日本文学者)は、彼女の歌が長く広く愛される理由に「歌詞には強さ、重みがあり、人生について深い問いかけをどの曲にも込めているので、時代や世代に左右されずに心に響き、後々まで印象を残す。だからいまも歌が生き残っているんです」と言う。

今週の名言・一言・つぶやき
「人も草木も虫も同じものは一つもない おなじでなくてみな光る (東本願寺法語カレンダーから「榎本栄一:仏教詩人」)

「十人十色」という言葉があるが、人は、考えや好みや性質などがそれぞれ違う。この法語(仏教の教義を説いた言葉)では、さらに人だけでなく、草も木も虫も、すなわち植物や昆虫、さらに動物にまで拡げて、同じものは生まれないと。

今週の名言・一言・つぶやき
「十(プラス)と一(マイナス)で「土」。毎月11日を「土の日」と呼びませんか?(加藤登紀子:歌手)」

彼女は「プラスとマイナスでゼロにもなります。”土”という原点に立って未来を見る日。足の裏に大地を感じて再生を願う日。(「加藤登紀子のひらり一言」-朝日新聞10/11付けから)」と彼女は言う。ところで+と-は「士」でもある。士は”さむらい”とも読み、”りっぱな男子”、”独立した成年男子”の意味がある。そして、士業には弁護士や行政書士など八つの士業があるが、私も「大地」に立った行政書士を目指したい。

今週の名言・一言・つぶやき
「男はつらいよの映画には、人間を元気にする「良薬」がたくさん詰まっている。(名越康文:精神科医)」

男はつらいよ50周年を記念して、TVでも1作目から放映され毎週見ている。「男はつらいよ」シリーズ50作には、毎回マドンナが登場し、複数回の出演者もいるためマドンナは42人だ。そのマドンナでも人気の高い「リリー(浅丘ルリ子)」。そのリリーは、「女が幸せになるには男の力を借りなきゃいけないとでも思ってんのかい。笑わせないでよ」と啖呵を切り、はっきり自分の意見を言う自立した女性だ。その浅丘ルリ子さんが、先週放映前のインタビューで、寅さんは「男臭くて、粋で、不良っぽくて、照れ屋で、優しくて、可愛くって」と評していた。コロナ禍で高齢者の私の楽しみはTVだが、私を元気にしてくれる良薬を毎週待っている。

今週の名言・一言・つぶやき
「俺はね、風には逆らわないようにしているんだよ。風に当たると疲れちゃうから。(フーテンの寅:「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様(第47作)から」)」

先週の台風10号は全国的に暴風・暴雨をもたらした。その後9月だというのに猛暑日が続いていたが、ようやく風にそよぐコスモスや秋らしい晴天の日が飛騨でも感じられるようになった。こんな季節にはフーテンの寅さんはどこの地を旅しているのだろうかと想像していたら、ふと数年前の弥次喜多道中を思い出した。平成27年5月月「京都三条大橋」を出発、旧東海道490㎞を足かけ3年かけて歩き平成30年3月「江戸日本橋」に到着した。この間、相棒の”喜多”さんは、道中宿場毎に俳句を詠み「平成の弥次喜多 東下りを詠む”東海道五十三句”(喜多さんこと辻雅宏:俳号-雅風)」を刊行した。その喜多さんの句集から、風にちなんだ句をここに。☆初夏の風多き曲がりに迷ひけり(岡崎宿の二十七曲がり)☆藤川やむらさき麦の風薫る(藤川宿)☆つづら折る小夜の中山風冷ゆる(日坂宿)

「東海道五十三句”(喜多さんこと辻雅宏:俳号-雅風)」

今週の名言・一言・つぶやき
「学校のクラスのような小さな集団では、明示的なルールはないほうがうまくゆく(池田清彦:評論家、生物学者)」

『大きな集団では個々のメンバーがどう動くか読めないので、一律の規則を作らないと安心できない。小さな集団ではたがいにそれぞれの「得手不得手」がよくわかっているので、そのつど誰に委せればいいかもすぐに判断できる。コンプライアンスを言うより、個々に勝手に動いても自ずと秩序が保たれるほうが心地よい。「ほどほどのすすめ:池田清彦著」から。(8/10朝日新聞:”折々のことば”から)』。しかし、今回のコロナ防止対策で、全国知事会(小さな集団)は帰省の自粛を求め、政府(大きな集団)は自粛を求めないが、迷える子羊はどうすれば?

今週の名言・一言・つぶやき
「私が差し出せるのは血と労苦と涙と汗だけだ。(チャーチル:元英国首相)」

この度の豪雨による災害は、我が町内では無かったものの、友人からも心配の見舞いの電話を戴いた。TVでは多くの災害報道と被災者の涙に出会った。豪雨で被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申し上げます。ところで、悔し涙と嬉し涙では塩っぱさが違うそうだ。涙は自律神経の交感神経と副交感神経が刺激を受けて涙が流れるとか。①「悲しいとき、嬉しいときの涙の味」は、感情が外に放出されて副交感神経のはたらきが優位になり涙はサラサラとして甘めとか。②「怒っているとき、悔しいときの涙の味」は、怒ったり感情が高ぶると交感神経が優位になって、ナトリウムや塩素などの電解質の量が多くなり涙は塩辛いとか。貴方が最近流した涙は、塩っぱい・甘い?

今週の名言・一言・つぶやき
「十本の指は、黄金の山(桑田ミサオ:75歳で起業)」

【高貴高齢者】「プロフェッショナル仕事の流儀”餅ばあちゃんの物語”(NHK:6月2日放映)」での桑田ミサオさん。艶々肌にキラキラ輝く瞳が印象的、とても93歳とはおもえない女性だ。1927年青森県生まれ。60歳から餅作りを始め、75歳で「笹餅製造」起業。たった一人で30年以上、年間5万個の笹餅を作り続ける。笹の葉取りに山へ自転車で、材料の小豆から全て手作り、絶品の笹餅は評判だ。父は早死にし彼女の母が4人兄妹を育てた。「十本の指は、黄金の山だ。この指さえ動かしていれば、食べることに困らない。だから作れるものは何でも覚えておきなさい」と郷土料理・裁縫・編み物などを教えたという。著書に「おかげさまで、注文の多い笹餅屋です」がある。

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「人は強さもやさしさも持っています。互いに頼り合ったり、助け合ったりしながら生きていく。いつも強い人間なんていない。ずっと弱い人間なんていない。自分が強いときには弱い人を助けてあげることです。(宮城まり子:歌手・女優・福祉事業家)」

【合掌】「障害者達は最初に障害という大きな虐め見遭っている」と「ねむの木学園」を設立、障害児教育に生涯を捧げた人だった。「話すことのできない子にとって絵は手紙なんです」「やさしくね、やさしくね、やさしいことは強いのよ」と。ネムノキは荒れた土地に他の木に先駆けて生えるという。障害者支援の道を切り開いてきた人生と重なる。3月1逝去、享年93歳。