長野市で行われた全日本距離別選手権で現役最後のレース女子500メートルで優勝、8連覇を達成。彼女は、レース後に発する独特な表現のコメントから「氷上の詩人」とも。「私は金メダルを目指してやってきたのではなく、その瞬間に人生の最高の作品を表現し、見てもらいたかったんだ」。彼女は、引退レースで最高の形で競技人生に幕を下ろした。
今日は妻の10年目の祥月命日だ。7歳下の妻より私は17年も長生きしてしまった。亡くなってから、あれもこれも自分が悪かったということに多く気付かされた。俺にはもったいない嫁だった。せめて一言「あなたきれいだよ」と言ってやりたかった。今日はお墓でそのことを伝えたい。墓参りの後は、妻も好物だった鰻を食べに行こうと思う。故人の宇津井健(俳優)が言っていた。「お皿の上に乗っかっている物を可哀想がっても仕方ない。おいしく頂く事が供養だ」と。
今年のノーベル平和賞はロシアとウクライナの戦争を止めた人が授賞するだろうと夏頃まで思っていたが戦争を止める人は現れなかった。今年の平和賞は、ロシアやベラルーシ、ウクライナの人権団体や人権活動家に決まった。来年こそは戦争を止めた人が現れ、授賞出来るよう願いたいものだ。ところで、ソ連時代のゴルバチョフ大統領は、1990年にノーベル平和賞を受賞している。東西冷戦の終結、中距離核戦力全廃条約調印、ペレストロイカによる共産圏の民主化などが理由だ。ゴルバチョフ氏は「相手に平和を与える人は、自分も平和を得ることになります」と言っている。プーチン大統領も先輩大統領に耳を傾けては、貰えないものだろうか。
プロレス界のスーパースターだったアントニオ猪木さんが10月1日亡くなった。亡くなる10日前に撮影された「アントニオ猪木『最期の言葉』」というタイトルの動画を見た。動画では、衰弱した様子でベッドへ横たわる猪木が。『猪木がよく語った詩「この道を行けばどうなるものか/危ぶむなかれ/危ぶめば道はなし/踏み出せばその一足が道となり/その一足が道となる/迷わず行けよ/行けばわかるさ(哲学者故清沢哲夫氏の「道」)」さらに「人は歩みを止めた時に、挑戦を諦めたときに年老いていくのだ」と語り。そして最後に、「今手近でやれること、世界のゴミを消していくこと。これだけ汚してしまった地球を、自分たちの手でもう一回きれいに掃除すべきだ」』と。完治が難しいとされる難病と闘いながら、亡くなるまで”生きた、闘った”。最後まで闘い続けた闘魂者だった。【合掌】