今週の名言・一言・つぶやき
「基本的に年は考えちゃだめなんです。俺は今いくつだとか思いだしたら、無理をしなくなる。年齢を言い訳にするのは格好悪いでしょう。(操上和美:88歳の現役写真家)」

【格好いい人】1936年生まれ、50年以上映像表現の世界で活動。88歳とは思えない鋭い感性で、今なお、第一線で活躍する現役の写真家。仕事仲間は口を揃えて言う。背筋はしゃんと伸び、決して多くを語るわけではないが口調は滑らか。カメラを持つとその動きは俊敏でしなやか。被写体を見据え、シャッターチャンスを狙う、仕事仲間は彼の年齢を意識することはないと。彼は、写真家に必要不可欠な能力は、動体視力とそこに反応する筋肉だと。そのため、ジム通い20年。ジムのトレーナーは、「せいぜい40代にしか見えない、現役アスリート以上の動体視力と反応力で驚異の瞬発力を保っている」と。「僕は、いい写真を撮りたいから、そのための肉体を維持したいんです。年齢を言い訳にするなんて、カッコ悪いじゃないですか。年を取ったら衰えるのが当たり前なんて、僕から見たら甘えにすぎない」「太平洋の真ん中からでも俺だけは泳いで帰る」と。

今週の名言・一言・つぶやき
「「なりたい自分」を目指すことで切り拓く可能性と未来(加藤央之:(株)物語コーポレーション社長)」

同社は、社員が毎朝唱和する「明言のすすめ」がある。『「反応・発信・明言」は「意思決定」の見える化です。大きな声で皆に聞こえるように皆に分かりやすく具体的に伝えることです。「反応しない」「発信しない」「明言しない」は「意思決定できない」「行動できない」「やる気がつくれない」「整理できない」の見える化です。「意志強固」だから「明言」するのではありません。「明言する」から意思決定できる行動できる。やる気が出る、整理できる自分の意思ができるのです。「明言」するから相手も「そう!」「違う!」と反応してくれるのです。「明言」するから相手も自分の意見に気がつくのです。「明言」するから議論が生まれるのです。間違っていれば「ごめん、すまん」と素直に詫びればいいだけです』。政治家さん!最近、政治家さんがよく言う、丁寧な説明・丁寧な対応より具体的に明言していただきたいものですネ。

今週の名言・一言・つぶやき
「僕は「東洋人と西洋人は違う」ってはっきり言いました。だけど、どっかではつながっているんだと思う。世界共通、人間の感情は。(小澤征爾:指揮者)」

【追悼】ピアノ教師だった亡き妻が結婚した時、持参した持ち物のレコード盤に小澤征爾指揮するクラッシック盤が有った記憶がある。その彼が2月6日亡くなった。男が憧れる職業は、プロ野球の監督・オーケストラの指揮者だという。「指揮者は総理大臣になるより難しい」ともいわれる。「彼には指揮者に不可欠の人間力があった」「彼ほど人懐っこく、人間に対する愛情が深く、義理固い人はいない」と多くのファンの声も。世界のオザワと称された偉人が惜しまれながら逝った。

今週の名言・一言・つぶやき
「目をつぶっていると神様が見えた/うす目をあいたら神様は見えなくなった/はっきりと目をあいて神様は見えるか見えないか/それが宿題(谷川俊太郎詩集「宿題」から)」

米・露・仏・豪国など、一般的に学校での宿題が出ないという国が多く、出てもわずかなプリントだったり、読書だったり。仏では、子供の過労のリスクを回避するためなどの理由で宿題を禁止しているという。ところで戦争や社会不安、政治不信に覆われる今の時代、神様が見えなくとも信じるものを持ち続けられるかが問われているが、ウクライナやガザ地区では、暗闇の中戦争に脅えながら、神様を見ようとする多くの子ども達がいる。この宿題には誰か答えて欲しい。

今週の名言・一言・つぶやき
「声っていうのはね、耳に届くんじゃないんですよ。肌から心に滲み込むんです(山根基世:NHK元アナウンサー)」

【折々のことば-鷲田清一(朝日新聞1/30付け)から】『話しあえば何かが分かちあえるというのは大きな間違いじゃないかと、NHKの元アナウンサーは言う。人との語らいの中で大切なのは聴きあうことだと。主張をぶつけあうだけだと、相手にふれることなく終わる。聴く側の「聴こう」という姿勢があってはじめて、相手から言葉が零(こぼ)れ落ちてくる。言葉の肌理(きめ)がこちらの「肚(はら)の底」に沈む。【こころの声を「聴く力」】から』また、故天野祐吉(コラムニスト)さんは「言葉でつながっていれば、言わなくても、自然と絆は生まれる」と。総理の得意な聴く耳は国民と言葉でつながっていますか?。

今週の名言・一言・つぶやき
「幸福というのは、いつも持ち歩いているものです。みんなのポケットにも、たくさん入っているんですよ。(さだまさし:歌手)」

【年男】さださんは壬辰(みずのえたつ)の1952年生まれ。詩人、作曲家、小説家などの顔を持ち、コンサート回数は日本一で4400回超え、作曲数600曲以上、著書累計300万部超。彼のアルバムは作詞でなく作詩と表記されている。彼の歌は思わず泣けてしまう歌も多いが、彼のステージは笑いあり涙ありのステージトークは魅力だ。ある落語家が弟子に「さだまさしのコンサートに勉強しに行ってこい」と言ったとか。彼の語り口は大変絶妙で話にぐいぐい引き込まれるてしまう。言葉を大事にする彼は「知っている相手にかける言葉と、初対面の人にかける言葉とでは違う。さだまさしの歌は、不特定少数の『さだまさしを聴こう』と思ってくれる人に届けるという前提条件がある」と語る。聴きたくないと思っている人に歌が届くと思うと、切っ先が鈍るからだと。

今週の名言・一言・つぶやき
「先を急ぐ人たちは、たいてい何かを落としてしまう。(中島みゆき:歌手)」

【年女】中島さんは壬辰(みずのえたつ)の1952年生まれ。「時代」、「地上の星」など数々の名曲を作った彼女、私の好きな曲のひとつに「糸」がある。この歌詞の最後で「縦の糸はあなた/横の糸は私/逢うべき糸に出逢えることを/人は仕合わせと呼びます」。幸せではなく仕合わせと歌う。「仕合わせ」は、巡り合わせ、運命、機会、天運、愛や幸福を表現する響き深い言葉だと思う名曲だ。

今週の名言・一言・つぶやき
「努力は必ず報われる!もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力とは呼べない!(王貞治:元プロ野球選手・監督)」

【年男】今年の干支は辰、王さんは”庚辰(かのえ・たつ)”の1940年生まれ。”世界の王”、”ワンちゃん”と親しまれ、一本足打法で868本のホームランなど数々の記録を残した 。国民栄誉賞初代受賞者は『僕は人生は円だと思ってきました。朝があれば、昼があり、夜があって、朝がくる。季節で言えば冬がくれば、春、夏、秋が来て。これはもう止めようがありません。人間にもサイクルみたいなものがあって、調子がいいときもあれば悪いときもあるんです。』と。

今週の名言・一言・つぶやき
「”一”度”止”まる! それが”正”月の大事な意味のようね。難問だらけの大みそか。正月はゆっくり立ち止まって、正しい答えを探そう。2024年が少しでも良い年でありますように。(加藤登紀子:シンガーソングライター)」

【辰年】謹んで新春のお慶びを申し上げます。本年も相変わらぬご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 今年は昇り竜にあやかり上昇機運を願いたいものです。

 高く心を悟りて、俗に帰るべし。(芭蕉)

 常に謙虚であるならば、褒められたときも、けなされたときにも間違いをしない。(ジャン・パウル:独-小説家)

 竜が雲を得る如し(ことわざ)