先週「相手を鬼と見る人は、自分もまた鬼である」の言葉を紹介したが、この逆をいっている人がいる。42年ぶりに全英女子オープンを制覇、日本人史上2人目のメジャーVを飾ったプロゴルファー渋野日向子さんだ。プレー中にも笑顔を見せ、ファンと交流することから「笑顔のシンデレラ」と呼ばれる。高校時代までは、怒りやいらだちをよく顔に出していたが、プロ転向後、そうした感情を出すとスコアを落とすことに気づいた。「それを出してしまうと、ボギーにつながる」。だから、いつも笑顔を心がける。内心はつらく、陰で悔し涙を流したこともしょっちゅうだった。でも、「笑っていれば何とかなるかな」と彼女は言う。笑顔は世界の共通語だとも。