彼女彼女は誰が見ても命が助からないような病人や老人などを連れてきては心からお世話をしていたとか。「そんな助からない人ばかり介護や看病をしても無駄ではないか?と言う質問に彼女は「生死にこだわっているわけではありません。この人たちをそのまま放置しておけないのです。この人たちはこのまま死んでいったならば、人間に生まれなければよかった、何で人間になんか生まれてきたのだろうと後悔しながら、悔やみながら、あるいは世の中を呪いながら死んでいったかもしれません。最期の最期、人間として最期を本当にできる限りの手厚い介護をしてあげたいのです。その結果、自分は人間に生まれてきてよかった。こんなによくしてもらえるのだったら、人間に生まれてきて本当によかったと思ってもらいたいのです」と。一方、災害時などの医療では、重症度、緊急度に応じた対応が求められるトリアージ。コロナ禍で医療崩壊が始まっているとされる保健所や病院は今、人工呼吸器の優先配分や入院者の選別に悩んでいる。搬送先が見つからない大阪府、健康医療部幹部の「高齢者は入院の優先順位を下げざるを得ない」メール騒動は大阪府だけの問題ではないだろう。