池谷教授は、脳は飽きっぽくできていて三日坊主に悩む人が多いのも当然だが、解決策は脳をだますことだと。やる気や気合などのパワーを生み出す脳部位の「淡蒼球」を起動させることだ。起動スイッチは4つある。①つ目のスイッチは身体(体を動かす)。身体は脳の支配下にあると思われがちだが、本当は逆で体が主導権を握っている。「楽しいから笑う」のではなく「笑うから楽しい」、「やる気が出たからやる」のではなく「やるからやる気が出る」②経験(いつもと違うことをする)。日常生活の体験は脳の最高幹部と言われる海馬を通じて、貴重な記憶や知恵として脳に貯えられる。そのため「形から入る」「身銭を切る」「人を喜ばせるためにやる」等。③報酬(褒美を与える)。褒美はテグメンタという脳部位を活性化させ、快楽物質であるドパミンを出す。金や食べ物も報酬になるが達成感が優る。④イデオモータ(なりきる)。強く念じることで、無意識のうちに体が動く。成功のイメージを具体的に描き、その自分になりきることでやる気が引き出されると。