エンゲル係数が43年ぶりの高水準だとか。エンゲル係数は、家計の支出に占める食費の割合。高いほど生活の困窮を示す目安とされる。最近の食料価格の高騰が個人消費の重荷になっているという。ところで、子規は肺を病んでからも食べることで、病魔と闘う体力と気力を養っていた。親戚にあてた手紙には「食物だけは倹約せぬつもりにござそうろう」と肉にウナギ、刺し身などを食したと。その子規の家計簿から割り出したエンゲル係数は、61.8%だったとも。男の健康寿命は73歳で喜寿の私はとうに過ぎている。我が家のエンゲル係数も高くなっており食料の値上げは辛いけど、今のうちに食べたいものを食べたいとも思う。
「米友達」と書いて「マイ・フレンズ」と読ませる。こんな食イベントを開催する団体がある。NPO法人「英田上山棚田団(岡山県美作市)」は、同市上山地区で8300枚あったといわれる耕作放棄地の棚田のうち70枚で米作りに取り組んでいるという。同地区に通いながら棚田再生を始めた人達。棚田米を食べて友人を作ろうと東京や大阪でもイベントを開催しているという。日本の食料自給率の低さは危険だ。自給が可能な米の価値を見直し、いつまでも身近な友達でいてもらえるようにと活動を続けているという。
コメ価格高騰で価格を下げようと政府は備蓄米放出するという。その米を作るには88回もの手間がかかるから米(八十八)という漢字が出来たとも言われる。米に関する言葉は色々ある。「新米」「米くい虫」「実るほど頭を垂れる稲穂かな」「同じ釜の飯を食う」「冷や飯を食わせる」「日常茶飯事」「青田買い、青田刈り」など。主食の米価格が値上がるのは嫌だけど、米農家の時給は10円だとか。農林水産省の営農類型別経営統計によると、コメ農家など1経営体あたりの作物収入などは378万3千円(2022年)。肥料代や光熱費など農業経営費を除けば、残るのは1万円で、平均労働時間(年約1千時間)を踏まえると、時給10円の計算だという。日本の食料自給率は低い、農家が生活出来る米価格の政策が求められている。
【追悼】1月28日に亡くなったの森永卓郎さんの追悼TV番組「がっちりマンデー」から。森永は、『社会に出てから44年。その間ずっと貫いてきた信条は「今やる、すぐやる、好きなようにやる」ということ。周囲に忖度することなく、自分が正しい思うこと、やりたいと思うことを常にやってきた。だから仕事はカネを稼ぐための手段であるといよりも遊びに近いものだった。とりあえずやってみて、間違っていたり失敗したら、素直に謝るというのが仕事のスタイルなのだ。彼の場合人生でやり残したことがほとんどない。これまでの仕事で遊んで遊び尽くして、やりたいことはすべてやってきた』と。同番組のMCでタレントの加藤浩次は20年共演した森永さんを偲び「まず人生っていうのは明るく楽しく生きるべきなんだってこと。そして決して驕らないってこと、そして諦めないてこと」を教わったと涙をこらえながら感謝した。
今年に入って引退報道が多く見られた。横綱照ノ富士の引退、元プロ野球選手イチローの引退後の日米野球殿堂入り、元スマップのリーダー中居正広の芸能界引退。そして、「ドクターイエローT4」の引退。新幹線の電気設備や線路の状態を走りながら確認する、「新幹線のお医者さん」と言われた。目撃すると幸せになると言われ「幸せの黄色い新幹線」と呼ばれ157万キロも走って引退した。