『長寿の心得-人の世は山坂多い旅の道(作者、年代不詳)』から。
還暦(60歳)でお迎えの来た時は只今留守と云え
古希(70歳)まだまだ早いと突っ放せ
喜寿(77歳)せくな老楽これからよと云え
傘寿(80歳)なんのまだまだ役に立つと云え
米寿(88歳)もう少しお米を食べてからと云え
卒寿(90歳)年齢に卒業は無いはずと云え
白寿(99歳)頃をみてこちらからボツボツ行くと云え
百寿(100歳)人生一つの節目だがまだまだ未練だと云え
茶寿(108歳)まだまだお茶が飲み足らんと云え
私は今月満77歳で喜寿を迎えた。老楽の始まりです?
昨日10日は「時の記念日(日本で初めての時計が鐘を打った日)」だっつた。ところで日本の「マラソンの父」と呼ばれる金栗四三(1983年没)は、五輪のマラソンに3度出場したが、1回目出場の時、暑さでレース中に倒れた金栗は沿道の住民に自宅で介抱され、一時行方不明となった。それから半世紀余りを経た1967年、金栗はストックホルム五輪55周年記念式典に招かれる。大会で棄権の意思を伝えなかったため、競技が続いていると判断、完走してもらおうという粋な配慮だった。この記録はオリンピック史上最も遅いマラソン記録とされている。
“国宝の法隆寺に落書き” ”犯人は誰だ?” 「法隆寺金堂(飛鳥時代)の建立時に天井板に描かれた男性の顔の落書きがあった」とのニュース。蓮華文(れんげもん)と同じ顔料が使われ、絵師がいたずらや筆慣らしで同僚を描いたらしく、大きさは縦約5センチだとか。1949年の火災で焼損した部材に残っていて、文化審議会は5月にこの天井板を含む約3200点を貴重な部材として国宝に追加指定するように答申したという。”落書きも国宝になれるのだ”
大相撲夏場所を12勝3敗で初優勝した小結大の里(23)。「優勝はうれしいけど、最終的な目標はここではない。さらに上へ、上へと駆け上がりたい」と。大の里は昨年夏場所に幕下10枚目格付け出しで初土俵。所要7場所での初優勝は、幕下付け出しでは輪島の15場所を大きく更新する最速記録だった。その大の里、千秋楽を前にして親方(元横綱稀勢の里)から掛けられた言葉は、「優勝しても喜ぶな」だった。これにはふたつの意味があると思われる。①戦ったばかりの相手が眼前にいる。優勝して喜ぶ姿は、相手に対して非礼ともなる。②この優勝がゴールでもなく、目的でもないことだ。そう親方やファンは年内の大関いや横綱を期待している。角界の未来を担うスターの誕生だ。
藤は不死につながることから長寿や子孫繁栄の花とも言われる。その藤の花を隣町の「安望藤園」で楽しんできた。樹齢約130年の藤が5本あり、藤棚には優しい紫色に囲まれた花が咲き、甘い香りが漂っていた。藤の花はなぜ紫色なのだろう。明治の作家斎藤緑雨は、「青皇の春と、赤帝の夏と、行会の天(ゆきあいのそら)に咲くものなれば、藤は雲の紫なり」と。青い春と、赤い夏とが出会う空に咲くから、藤の花は紫色なのだ、とジョークを記している。