今週の名言・一言・つぶやき
「権力に左右されるような政治家は、また別の権力が現れた場合には意気地なくこれになびくものだ。(吉田茂:政治家、元総理、1967年没)」

岸田総理は「こども政策対話」で参加中の中学生が「どうして総理大臣になろうと思ったのか」との問いに、「こうなってほしいと思うことを先頭に立って実現する仕事をしたいと思った。日本で一番権限が大きい人なので」と答えたというが。権限は手段に過ぎない、目的ではないはずだ、いかなる理想を抱き、いかなる信念を持って政治家を目指したのか。今権力の座について、「異次元の少子化対策」をなぜ具体的に堂々と語らないのだろうと中学生は総理の言葉を待っているのでは。

今週の名言・一言・つぶやき
「権力に媚びることなく暴力に屈することなく、常に弱者の味方である。(大山倍達:空手家、1994年没)」

明日は大山の命日。彼は、日本最強の空手家で漫画「空手バカ一代」でも、主人公として取り上げられた武道家、国際空手道連盟総裁・極真会館館長でもあった。牛を素手で倒したことも(合計47頭、うち4頭は即死)ある、彼が残した言葉から。☆貯金した努力には実力の利息がつく。浪費した才能には挫折の債務がつく。☆特技を磨くとは自分を磨くことだ。自分をみがくとは自信を磨くことだ。☆相手の気持ちを察して発言する、それが本当の意味での敬語だ。☆心にゆとりを持って人に対すれば、笑顔一つで味方がつき、敵を呑む

今週の名言・一言・つぶやき
「男は危機に立ってはじめて真価の分かるものだ。(司馬遼太郎-1996年没:作家)」

今年生誕100年となる作家司馬遼太郎さんの「第26回菜の花忌シンポジウム」が開かれた(2月12日は司馬の忌日で、菜の花を好んだことから菜の花忌といわれる)。「竜馬がゆく」「翔ぶが如く」「坂の上の雲」等……歴史小説の巨匠・司馬が残した数々の作品。その深い時代考察と繊細な人間描写に魅了された読者は多い。また女性より男性ファンが多く、「司馬遼太郎の最大の魅力は、エネルギッシュさと深い時代考察」と語るファン。シンポジウムでは「人間の弱さを肯定した人物造形に魅力を感じると語った。ストイックさと不可分だった歴史小説に人間的な弱さが魅力の主人公を造形した。私たちの弱さを肯定するところに価値があった(作家:門井慶喜)」「”勝った人ではなく、理念を貫きながら志半ばで倒れた人”を描いたと評した木内昇(作家)さん。今日、司馬に応えられる男はどれだけいるのだろうか。

今週の名言・一言・つぶやき
「自分でできること、自分で作れるもの!年の初めにひとつ増やそう。(加藤登紀子:歌手、女優)」

冒頭に続いて『身体的に、年齢的にできなくなることも増えていく。だからこそできるアイテムを増やしておこう。』と加藤女史。令和5年も始まりましたが、貴方の増やしたいアイテム決まりましたか?

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「辞任じゃなく自認(自分自身を認める)を説くのが仏の教えです(高山別院照蓮寺(高山市)-お寺の掲示板」

高山別院の報恩講に3日間お手伝いで参加した。「お寺の掲示板」に冒頭の言葉が掲示されていた。ある大臣が重なった「記憶がない、記録がない。覚えていないが、報道に出ている限り、出席したと考えるのが自然」などと答弁。国会で辞任求められても、「大臣の仕事に集中するので辞任はしない」と。しかし更迭ともいわれる辞表提出はそのわずか2時間後だった。はたして仏の教えはあったのだろうかと報恩講のお手伝いしていて考えた。

今週の名言・一言・つぶやき
「元気ですかー!元気があれば何でもできる!(アントニオ猪木:プロレスラー、実業家、政治家)」

プロレス界のスーパースターだったアントニオ猪木さんが10月1日亡くなった。亡くなる10日前に撮影された「アントニオ猪木『最期の言葉』」というタイトルの動画を見た。動画では、衰弱した様子でベッドへ横たわる猪木が。『猪木がよく語った詩「この道を行けばどうなるものか/危ぶむなかれ/危ぶめば道はなし/踏み出せばその一足が道となり/その一足が道となる/迷わず行けよ/行けばわかるさ(哲学者故清沢哲夫氏の「道」)」さらに「人は歩みを止めた時に、挑戦を諦めたときに年老いていくのだ」と語り。そして最後に、「今手近でやれること、世界のゴミを消していくこと。これだけ汚してしまった地球を、自分たちの手でもう一回きれいに掃除すべきだ」』と。完治が難しいとされる難病と闘いながら、亡くなるまで”生きた、闘った”。最後まで闘い続けた闘魂者だった。【合掌】

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「コミュニケーションで一番大切なことは、相手が何を言いたいのかを汲み取ることです。(ピーター・F・ドラッカー:経営学者、社会学者、2005年没)」

岸田総理は、聞く力をアピールしていた。しかし、コロナ患者の全数把握の見直し、原発の新増設の検討、元総理の国葬問題、旧統一教会問題等について、国会や国民の声を聞こうとしているのかが解らない。総理の「聞く」の五段活用は、「聞かない、聞きたくない、聞けない、聞こうとしない」ようにも思える。国民は今総理に、聞く力より説明力を求めていると思われる

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「神が手を差し伸べたくなるぐらいにまでがんばれ。(稲盛和夫:京セラ創業者)」

【合掌】独自の経営哲学を掲げ京セラとKDDIの創業者、78歳で経営破綻した日本航空(JAL)の再建にも尽力した稲森氏が死去(8/24:90歳)。稲盛氏は、「人間として何が正しいか」を基軸とした「京セラフィロソフィー」と呼ばれる独自の経営哲学を持ち、会社経営の目的は「全従業員の物心両面の幸福を追求」と定め「株主より従業員が一番」と断言していた。会社の組織を「アメーバ」と呼ぶ数人ずつの集団に分け、それぞれが事業の計画や目標を立てることで部門ごとの採算を高めたり、社員のやる気を引き出したりする「アメーバ経営」という手法を生み出す。私財を投じて稲盛財団を設立、数多くのノーベル賞受賞者を輩出する京都賞を創設。晩年は、日本の企業の相次ぐ不祥事に「企業人の前に人間として何が正しい行為なのかを根本から考え直すべきだ」と心を痛めていたという。

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「言いたいことを言う者は、聞きたくないことも聞かねばならない。(諺:英国)」

参議院選挙後の臨時国会の直前に岸田首相は、自民党の両院議員総会で「私たちはいま歴史を画する大きな課題に直面している。戦後最大級の難局だ。参院選でいただいた政治の安定を難局突破のための力に変えて、全力を尽くさなければならない」と。課題として、新型コロナや物価高騰を挙げたが、旧統一教会と政治の関わりの問題を含め、臨時国会では議論しない3日間だった。岸田総理は聞きたくない耳もお持ちのようだ。

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「ぼくは見たり、聞いたりするが、それ以上に試すことをやっている。種を明かせばこれ以外に無い。(本田宗一郎:本田技研工業創業者」

「浄土真宗の行は聴聞にあり」ともいわれ、「往くを聴といい、来るを聞という」で「聴とは出かけて往(い)って聴くことであり、聞とは聴いて知らされたことが来て心に受ける」と教える。最近の若い医者はパソコンのデータばかりで聴診器を当てない医者もいるとか。この聴診器の「聴」は「こちらからききにいく」という意味がある。岸田総理の特技は「人の話をよく聞くことだ」と言うが、岸田総理の聞く力は、聞くと聴くどちらなのだろうか。