【合掌】プロ野球の名将野村克也さん84歳で逝去。プロ野球で戦後初の三冠王となり、通算の「安打・ホームラン数・打点等」は歴代2位の記録保持者。監督としても、「ID野球」や球団の戦力外選手を再生した「野村再生工場」など、多くの野球人を育て再生した名将監督であった。そして野村さんは、「財を遺し事業を残し人を残した」。死について「優勝決めた瞬間、ベンチで死んでいる。みんなが気づいたら死んでいた、っていうのがいいね(ヤクルト監督時代)」と語っていた。
今年最後のつぶやきは、本年逝去された方々の言葉を集めました。堺屋太一さんは3回目の登場で2月8日逝去☆不機嫌は無言の暴力(小池和夫:子連れ狼等漫画原作者、4/17逝去)☆苦しい顔はしてもいいけど嫌な顔はするなよ(小出義男:マラソン指導者、4/24逝去)☆男の人だけに国を任したらいけないね(田辺聖子:小説家、6/6逝去)☆日本には四季がある。樹木は春に花が咲き夏の日差しで新緑となる。秋には紅葉して冬はじっと寒さに耐えて次なる春に備える。この意味をよく考えなさい。生き物は休むべきときに休まないと、必ず体にしわ寄せがくるんだ。体を休めることも仕事なんです。(金田正一:元プロ野球、10/6逝去)☆熱い心と冷たい頭を持て(緒方貞子:政治学者、10/22逝去)☆ちょっとだけ無理をして生きたい(八千草薫:女優、10/24逝去)☆飢えは薬では治せない百の診療所より一本の水路(中村哲:医師・難民治療等、12/4逝去)
【合掌】国鉄の民営化や日米安全保障体制の強化などに取り組んだ、中曽根元総理が101歳で逝去。田中角栄の権力を背景に首相に上り詰め「田中曽根内閣」と呼ばれるなど、政局における立ち振る舞いに一貫性がないと批判を受け「風見鶏」とも呼ばれたが、「今日本で一番必要なのは『風見鶏』だと思う。『風見鶏』は足はちゃんと固定している。体は自由です。だから風の方向が分かる。風の方向が分からないで船を進めることはできない」と。また、自分と向き合う中で、権力に政治家を独善的な道に走らせる側面があることを自覚して「権力の魔性を自戒せよ」との言葉を残した。今の政治家やリーダーが忘れてはならないことだろう。
妻亡き後の独りの朝食はNHKの朝ドラを見ることが習慣となった。そして、朝ドラ100回目の「なつぞら」が先月終了した。今回心に残る台詞をメモしていたがその一つが、冒頭の台詞だ。加えて、主人公なつの祖父役の草刈さんの台詞は「働く人々に響く名言が多かった」。その中から「ちゃんと働けば必ずいつか報われる日が来る、報われなければ働き方が悪いか働かせる者が悪いんだ、そんなとこはとっとと逃げ出しゃいいんだ」「だが一番悪いのは、人がなんとかしてくれると思って生きることだ、人は人を当てにする者を助けたりはせん、逆に自分の力を信じて働いていればきっと誰かが助けてくれるもんだ」と開拓者の人生哲学を語っていた。
「明石家さんま、イチロー、松岡修造の共通点は?」と聞かれ。若い人なら思いつくだろう。答えは、新入社員の理想の上司。(大垣共立銀行〈大垣市〉が、岐阜・愛知・三重・滋賀各県所在の企業255社の2019年度新入社員に調査の結果のトップ3)。昨年に続き連続トップの明石家さんまの理由には、「明るく元気なので楽しく仕事が出来そう」、「後輩の面倒見がよさそう」、「失敗しても笑って励ましてくれそう」等。なお、明治安田生命による「理想の上司」ランキングでは、男性編はお笑いタレントの内村光良、女性編は水卜麻美アナウンサーが共に3連覇を。理由は「親しみやすい」「知性的・スマート」「頼もしい」だとか。
私が定年前職安に勤務してた頃、「企業は人材から人財のことはハローワークへ」とよく名刺に印刷していたものだ。平成になると人材もコストの一部とみなす企業が増えリストラによる退職者が目立つようになった。2度に亘り社員4.1万人のリストラを行い日産を危機から救い、コストカッターの異名を持つ日産のゴーン社長が、役員報酬90億円過少記載の罪で再逮捕された。リストラとは本来、経済環境の変化に応じ、企業が成長を維持し、収益力を高めるために行う事業を再構築すること。再構築で人員の再配置を行うことで、解雇が目的ではなかったのに何時からかリストラ=人員整理とみられるようになった。リストラされた日産社員は今、ゴーン容疑者をどう思う?。
【芸術の秋】法隆寺の再建するなど最後の宮大工と言われた西岡棟梁。代々宮大工の家に生まれた彼は「決して民家を造ってはならない」と言われ、自分の家も他の大工に造ってもらった。納期を気にしたり儲けに走ったりすると仕事が荒れるからとの理由だという。彼は「木にはそれぞれ癖があり、一本一本違う。産地によって、また同じ山でも斜面によって変わる。まっすぐ伸びる木もあれば、ねじれる木もある。材質も、堅い、粘りがあると様々。木も人間と同じ生き物です。いまの時代、何でも規格を決めて、それに合わせようとする。合わないものは切り捨ててしまう。人間の扱いも同じだと思う。法隆寺が千年の歴史を保っているのも、みな癖木を上手に使って建築しているのです」とも言っている。
熱戦の続く甲子園だが、アルプス席の熱中症対策は甲子園名物「かちわり氷」で静脈冷やすことだ。環境省の熱中症環境保健マニュアルによると、首筋や両脇、脚の付け根の前面など「体表近くに太い静脈がある場所を冷やすのが最も効果的」。大量の血液がゆっくり体内に戻っていくためだという。そして、名古屋のホテルが、今夏販売中の新製品。猛暑を乗り切る!-196℃の液体窒素を使用した新感覚かき氷パスタ登場!『桃と紫蘇のクラッシュアイスパスタ』だとか。一度は食べてはみたい。
昭和30年代、日本製品は「安かろう悪かろう」と世界から、どれも三流品と馬鹿にされていた時代。小松万豊は、ソニーのトランジスタラジオをヨーロッパに広め、メイドインジャパンの品質の高さを世界に知らしめた。「ドイツでラジオを売るのは、北極で氷を売るのと同じだ。しかし、それを売るのが営業なんだ」と。もし、小松万豊氏だったら今年の猛暑に如何に語るのだろうか。小学校のプールも猛暑で水温が40℃を超え熱中症の危険性から使用禁止の学校が続出という。子供は何処で夏を過ごせばよいのか。さぞかしアイスクリームの売り上げが好調かと思いきや違うらしい。気温が25℃を超えるとアイスクリームの売り上げが伸びはじめるが、30℃を超えると、かき氷がよく売れるようになるのだとか。例年、都道府県別アイスクリーム売上げ最下位は沖縄県だという。ちなみに22℃になるとビールが売れるらしい。私の猛暑対策は、エアコンと枝豆とビールだ。皆様くれぐれもご自愛ください。
山本玄峰(1961年没)は昭和の傑僧、禅宗の老師。臨済宗妙心寺派の管長となり、後に静岡県三島の龍沢寺の住職。陸軍の反対を押し切って、第二次世界大戦を終戦に導いた、鈴木貫太郎首相と終戦前の会談で山本は、「力で立つ者は力で滅びる。金で立つ者は金で滅びる。徳で立つ者は永遠じゃ。一国の総理になる人は、世の中の善い面も、悪い面も知り尽くした人でなければ勤まらぬから、あなたのように素直な、正直な人には向かないが、こういう非常時こそ、金も名誉も要らぬ尽忠無私の人が居るのです」と。安倍総理、なんと答える?。