今週の名言・一言・つぶやき「褒められなくても自分の気のすむような仕事はしたいものだ 石工職人」

雑な仕事をすれば、次に来た職人もそれを見てつい雑な仕事をする。だから「いい仕事」をしておきたいと、石積みの職人は言う。「金を欲しうてやる仕事だが決していい仕事ではない。 ことに冬など川の中などでやる仕事は、泣くにも泣けぬつらいことがある。 子供は石工にしたくない。 しかし自分は生涯それで暮らしたい。 田舎を歩いて何でもない岸などに見事な石の積み方をしてあるのを見ると、心をうたれることがある。 こんなところにこの石垣を造った石工は、どんなつもりでこんなに心をこめた仕事をしたのだろうと思って見る。 村の人以外には見てくれる人もいないのに・・・・・・」と。 (「庶民の発見」宮本常一著から)

今週の名言・一言・つぶやき「誰も負けない社会は生きやすいけれど、負けないために勝者にならないといけない世の中は生きにくい。現代社会は勝者をたたえる社会になってしまった。 山極寿一(京都大学学長)」

最近、東山動植物園(名古屋市)の雄のゴリラ「シャバーニ」がイケメンだと話題になっているが、ゴリラ研究の第一人者でもある山極氏いわく。ゴリラには優劣の意識がないと言う。喧嘩になっても仲裁が入り、対等なところで決着がつく。だから力が劣っても、強い者に媚びるところがない。一方、サルは序列社会であり、勝ち負けの世界を作り上げる。しかし、ゴリラの社会は勝ち負けという概念がない。人間社会はサルとゴリラ両方の性質があると言えるが、ゴリラからサルの社会へ傾きつつあると山極氏。

今週の名言「金は肥料のようなものだ。ばらまけば役に立つが、一ヶ所に積んでおくとひどい臭いがしてくる。クリント・W・マーチソン(米国テキサスの石油王、実業家」

プロ野球の球団別の平均年俸では、巨人が6893万円で4年連続トップ。現在、セ・リーグ首位のDeNAは4年連続最下位の2503万円だった。また年俸1億円以上の選手は昨年から1人増の65人。球団別では、巨人の12人がトップで、ソフトバンクが9人、日本ハム、中日が7人で続いた。もっとも少ないのは、DeNA、ヤクルトの各2人だった。春の珍事でなく中畑監督の絶好調が今も続いている。

今週の名言「不潔な工場に善良な職工なし」

不潔な工場に善良な職工なし (ヘンリー・フォード 実業家 経済)

女性工員の過酷な労働環境を描いた映画「あゝ野麦峠」(昭和54年製作)などの影響で、戦前の製糸場には暗いイメージがつきまとう。だが、世界遺産となった富岡製糸場の環境は異なっていた。文化庁や群馬県関係者らによると、明治5年の設立当初に働いていた女性工員は約400人。労働時間は1日約8時間で、週休1日のほか夏冬に各10日間の休暇があり、食費や寮費などは製糸場が負担していたという。

今週の名言「貰った金と稼いだ金ははっきりと分けとかないといけないよ。なんだか解らない金は貰っちゃいけねぇんだ」

貰った金と稼いだ金ははっきりと分けとかないといけないよ。なんだか解らない金は貰っちゃいけねぇんだ (永六輔著「職人」から)

永六輔が中学生でラジオに投稿して初めて謝礼をもらった時、嬉しくて近所の職人さんにそれを告げると「それは良かった貰っとけ。でも、これから大きくなっていくと、何でくれるんか解らないという金が時々あるからな。それは絶対貰っちゃいけない。何故くれたか解る金だけを貰えよ。何故くれるんだか解らない金は絶対貰っちゃいけないぞ」と。辞職した猪瀬都知事や政治家に伝えたい。

今週の名言「節約せずに誰も金持ちにはなれない。そして、節約する者で貧しい者はいない」

節約せずに誰も金持ちにはなれない。そして、節約する者で貧しい者はいない。 (サミュエル・ジョンソン 英:文豪)

2011年度の国民経済計算(確報:1/18内閣府発表)によると、土地などの資産から負債を差し引いた国全体の正味資産(国富)は11年末に前年比0.8%減の2995兆円で、バランスシート上、初の債務超過になり国の借金は今年度中に1000兆円を超えるという。安部政権の新年度予算では参院選を意識したバラマキ政策が透けて見えるが、果たしてアベノミクスで、3本の矢は的を射ることは出来るのだろうか

今週の名言「私達は金を稼ぐために頭脳をもち、金を使うために心情を持っている」

私達は金を稼ぐために頭脳をもち、金を使うために心情を持っている (ジョージ・ファーカー 作家)

今年の世相を一文字で表す漢字は「金」と今月12日に発表された。ロンドン五輪での史上最多のメダル獲得や、京都大の山中伸弥教授のノーベル賞受賞、金環日食のほか、消費税増税論議などが理由だと。一方、虚を衝くように、同じ12日に北朝鮮は長距離弾道ミサイルを打ち上げた。発射命令者の金正恩氏の「金」を使うための心情とはどうなのだろうか。

今週の名言「次の世代を考えるのが政治家、次の選挙を考えるのは政治屋だ」

次の世代を考えるのが政治家、次の選挙を考えるのは政治屋だ(後藤田正晴 政治家)

今回の衆議院選挙では480人の枠を目指して1504人が立候補者している。今回は新顔の候補者が目立ち953人。新党から名乗りを上げたり、既成政党から新党に移った前職の後釜だったり。土地勘も、準備もない。「風まかせ」のドタバタ選挙が始まっている。政治屋ばかりが目立つようで、我々は投票日までに政治屋か政治家を見極めなければならない

今週の名言「私は自由主義者であるが、国家に対する反逆者ではない」

私は自由主義者であるが、国家に対する反逆者ではない (石橋湛山 政治家)

戦前軍部の圧力にも自由主義で反戦を主張。「私も、戦争で死んだ息子も戦争に反対であった。もし子供を軍隊に差し出すことを拒否したら、私も子供も軍に処刑され殺されたであろう。諸君はそこまで私が頑張らなければ私を戦争支持者と見なされるであろうか」と戦死した息子の葬儀で述べ「私は自由主義者であるため、軍部から迫害を受け、息子を軍隊に捧げて殺した。私は自由主義者であるが、国家に対する反逆者ではない」と国家への想いを語る。一方、民主党小沢氏が離党を誇示することは反逆ではなく、党への大義と言えるのだろうか

今週の名言「政治とはお世辞と生死の間を往来するものである」

政治とはお世辞と生死の間を往来するものである (中曽根康弘 元総理)

政治家というものは当選するまでは道端のお地蔵さんにもお辞儀をして、お世辞を振りまかなければならない。しかし、当選すれば人の生死にかかわる重大案件を処理する職務が待っていると中曽根氏は言う。今の政治家はこれになんと応えるのか。