新型コロナ騒動から、もう1年になるがまだ収束していない。あの東日本大震災から10年経った。もう10年経ったという人もいれば、まだ10年だという人もいる。私は9年前妻に先立たれが、もう9年経ったかと想う日もあれば、まだ9年かと想う日もある。時間は神様が平等に与えてくれたものだが、時間の流れの早さには個人差がある。時間は心の傷を癒す薬だともいうが、10年経っても癒やせない心もある。東北にはまだ癒やされていない多くの人々がいる。
【口語訳】神の御坂(岐阜・長野県境の神坂峠:東山道最大の難所)に幣(神への捧げ物)を奉り、命の無事を祈る。それは自分のためではない、母と父のために祈るのだ。
「男女」と言うが「女男」とは言わない。「夫婦」と言うが「婦夫」と言わない。呼び方の多くは男性が先だが昔は違った。父母を「母父」と呼び、万葉集にも8例あるという。古代日本は女性を上位とする母系社会だったが、儒教の広まりで男性が重んじられる社会となった。ところで、帝国データーバンクの調査によると、女性社長の割合は8%で岐阜県は全国最下位の5.3%だとか。女性蔑視発言で辞職した森大会組織委員会会長だけでなく岐阜県知事、さらには令和の時代に日本人は万葉集を詠む必要があるのでは。
『(「男はつらいよ”寅次郎の休日”第43作から満男の言葉)「伯父さん、人間は誰でも幸せになりたいとそう思っている。僕だって幸せになることについて、もっと貪欲になりたいと考えている。それじゃ幸せってなんなんだろう。泉ちゃん(満男の恋人)は、”お父さんはしあわせそうに暮らしている”と言ったけど、父は本当に幸せなんだろうか。伯父さんについて言えば、タコ社長は”寅さんが一番しあわせだよ”とよく言うけど、伯父さんは本当に幸せなんだろうか。仮におじさん自身は幸せだと思っていたとしても、母(さくら)の目から見て不幸せだとすれば、いったいどっちが正しいのだろうか。人間は本当に分かりにくい生き物なんだな、と近頃しみじみ僕は思うんだ』。 先週のなぞなぞの答え「時間」今週のなぞなぞ「見えない買えない触れないのに、持っている人が羨ましい」もの何だ?
先月半藤一利氏が亡くなった。彼は戦時中の少年時代「絶対に神風が吹く」と信じていたが、東京大空襲で真っ黒な沢山の焼死体を見て、「絶対」という言葉は死ぬまで使わないぞ、と誓った。その後、彼は著書でも、喋る時でも、「絶対」という言葉を使わなかった。ただ「戦争だけは絶対に始めてはいけない」と。ところで、菅総理が緊急事態宣言で「1カ月でコロナの感染拡大を絶対阻止し」と1月に国民に訴えたが阻止できず、岐阜県も含まれる緊急事態宣言は再延長された。やっぱり絶対は軽々しく使ってはいけないですネ。
今週もなぞなぞを「ブレーキかけても止まらない。バックも出来ない、曲がれない。なのに無事故で休まず働く」ものなあに? 先週のなぞなぞの答えは「象(オゾウニ)」
経営の神様とも言われた松下翁は、「自分は病弱だったから、全て人に任せた。結果的にはそれで人が育ち、事業が成功した。病弱だったのは不運だったが、結果的にはそれが幸運だった」と。そして、面接では「運が悪い」と答えた人は、どんなに学歴や面接が良くても採用しなかったとか。
【女性の活躍】英国公共放送BBCは世界の人々に影響を与えた「今年の女性100人」を発表。日本からは、ただ一人酒造りの杜氏として活躍する広島県の今田美穂さんが選ばれた。BBCは「男性が中心だった酒造業界で、伝統を引き継ぎ、活躍する数少ない女性杜氏として紹介。また、マッキンゼー会社(米国経営コンサルタント会社)によると「世界主要企業の経営陣への女性登用で上位1/4の企業の利益率は、下位1/4の企業より25%も上回っていた」との調査もある。ところが、世界の女性管理職比率の国別ランキング(2019年)では、日本は165位、女性議員割合は147位だとか
小学3年生の頃中島みゆきが、いけない言葉を口にして、父から「刃物で切った傷なら薬で治せるけれど、言葉で切った傷につける薬はない」と叱られた。それから「切る言葉があるんなら、治す言葉があるんじゃないか」と思ったという。人を傷つける言葉の恐ろしさを教えられて育った彼女。宇佐美毅氏(日本文学者)は、彼女の歌が長く広く愛される理由に「歌詞には強さ、重みがあり、人生について深い問いかけをどの曲にも込めているので、時代や世代に左右されずに心に響き、後々まで印象を残す。だからいまも歌が生き残っているんです」と言う。
先週に続いてノートルダム学院の正解のない考える問題から。『信号の3色に1色追加するとすれば何色にしますか。それは何故ですか』。【解答一部】①ピンク色にします。『ピンクは楽しい色。信号がピンクの時は、スキップして渡ることにすれば、なんだか楽しくなれると思います。小3-女子』。②紫にします。『氷点下になると光る仕組み。都会の氷雪に慣れていない地域で、車のスリップ防止になるように。高1女子』。あなたなら何色を?
「物事を怖がらなさ過ぎたり、怖がり過ぎたりするのは易しいが、正当に怖がることはなかなか難しい」という意味で最近使われている。中国で発生した「新型のコロナウイルス」が、日本でも拡大しておりウイルス感染予防対策方法などのニュースが連日賑わしている。今回は飛沫感染するので鍋を直接つついても直箸では感染はしないらしい。ところで、ウイルスといえば、怖い、危険だと思っていたが、実は意外な面もあるようだ。「ヒトがいまあるのはウイルスのおかげ!:武村政春著」によれば、時には命に関わる病を起こすが、殆どの種は人に悪さをせず、自力では増殖出来ず細胞に感染し増えるのだという。人に役立つ場合も有り、弱毒化してワクチンにしたり、食品添加物や加熱せず殺菌出来る等の役立っているという。一方、米国でインフルエンザが猛威を振るい、死亡者が1万人を超えたとのニュースもある。こちらも注意が必要だ。
私のお気に入りの風景がある。我が家から車で5分の高台(高山市上野町)に田畑が広がり、一本の農道が真っ直ぐに走っている。右手に乗鞍岳、左手に穂高連峰や槍ヶ岳が見える。この時期、一面雪で覆われる銀世界、遙か彼方の日本アルプスも真っ白。晴天時には「白と青の二色の世界」になる。ぼんやり眺めていると、時々赤や黄色の車が真っ白な農道を走ってくることがある。私は、「白と青の額縁」の中から赤や黄色が動き出す風景が気に入っている。ところが、今年は暖冬でまだお目にかかれないのが残念だ。