今週の名言・一言・つぶやき「人には二種類いる。出来ない理由を探す人と、出来る方法を探す人。石田純一(タレント)」

昭和18年に「東京府」が「東京市(現在の東京23区相当)」を合併し「東京都」となった。その都知事選に立候補した石田純一氏。出来る方法を探して立候補したものの、途中で出来ない理由を探したのか、立候補を取り消してしまった。さて、先出しジャンケンの小池百合子氏、中出しジャンケンの増田寛也氏、後出しジャンケンの鳥越俊太郎氏、ジャンケンに勝つのは誰か。新知事に贈る言葉「自分で自分を支配することができない人は不幸になりやすい(武者小路実篤)」。

今週の名言・一言・つぶやき「上り坂、勢いに乗っている時はいい。窮地に立ったとき、人間の本当の価値が決まる 大鵬 (第48代横綱)」

今場所稀勢の里が9連勝と好調だ。そこで、大横綱の語り種から。大鵬は「巨人、大鵬、玉子焼き」と言われた人気者力士。実力だけでなく横綱としての責任感も人一倍だった。世紀の大誤審で大鵬は45連勝でストップした。この相撲がきっかけで、判定にVTRが参考に取り入れられる事になったが、大鵬は「(勝敗で誤解を招くような)あんな相撲を取った自分が悪い」と。しかし、彼は酒豪番付でも横綱だった。1晩に1斗飲んだこともあるといわれ、親友の王貞治(プロ野球界の酒豪)と飲み比べ、酔いつぶれた王がひと眠りして起きると変わらないペースで飲んでいたという。また、場所中明け方まで飲んでいて付け人から「横綱、今日は大関戦ですが」と心配されると「どうして俺が大関とやるのに寝なきゃいけないんだ」と豪語したとか。

今週の名言・一言・つぶやき「監督にとって、決断は常に賭けである。(だが)賭けには根拠が必要。野村克也(プロ野球監督)」

巨人選手の野球賭博が問題になったが、こちらは100万ドルを賭けた人間対人工知能の囲碁対局でAI(人工知能)が賭けに勝った。それも囲碁界最強の韓国人棋士イ・セイドル九段にAIが勝ったというから驚きだ。そういえば、昨年12月野村総合研究所が「10~20年後に日本の労働人口の49%がAIやロボット等で代替可能に」との報道があった。「AIやロボット等による代替可能性が高い100種の職業」には、一般事務員、受付係、建設作業員などが並ぶ。負け組で目立つのが事務職だ。定型化したルーチンワークが多い秘書や公務員の仕事も危うい。逆に「代替可能性が低い100種の職業」には、アートディレクター、経営コンサルタント、俳優、バーテンダーやソムリエ、映画監督、幼稚園の教員など「人との対面」が基本の仕事はやっぱり人間だという。

今週の名言・一言・つぶやき「誰も負けない社会は生きやすいけれど、負けないために勝者にならないといけない世の中は生きにくい。現代社会は勝者をたたえる社会になってしまった。 山極寿一(京都大学学長)」

最近、東山動植物園(名古屋市)の雄のゴリラ「シャバーニ」がイケメンだと話題になっているが、ゴリラ研究の第一人者でもある山極氏いわく。ゴリラには優劣の意識がないと言う。喧嘩になっても仲裁が入り、対等なところで決着がつく。だから力が劣っても、強い者に媚びるところがない。一方、サルは序列社会であり、勝ち負けの世界を作り上げる。しかし、ゴリラの社会は勝ち負けという概念がない。人間社会はサルとゴリラ両方の性質があると言えるが、ゴリラからサルの社会へ傾きつつあると山極氏。

今週の名言「大きな舞台になればなるほど、勝負は技術だけにとどまらない。人間そのものの対決になる。野村克也(プロ野球)」

野村克也氏といえば、三冠王等数々の記録を持つ名キャッチャーだったが、キャッチといえば、先週25日、国際宇宙ステーション(ISS)と日本の無人補給機”こうのとり”のドッキングが成功。ISSに滞在中の油井亀美也宇宙飛行士が操作するロボットアームでキャッチしたと。今回のドッキングは、宇宙飛行士の油井さんが宇宙でミットを操作し、地上では若田光一さんがNASAの管制室から作業を支援するなど、初めて宇宙と地上の両側の作業を日本人が担った。上空400㎞で”こうのとり”と”ISS”は、お互いが秒速8km(時速28,800km)で走りながらキャッチするという大変な技術だったという。ところで、今回の積荷には、熟成実験の為のウイスキーもあるという。宇宙で1年以上保管後、地上に送り返され、宇宙と地上での熟成の違いの研究だという。せめて一口飲ませては貰えないものだろうか。

今週の名言「チャンスは貯蓄できない」

チャンスは貯蓄できない (樋口廣太郎 実業家) 

氏はアサヒビール中興の祖。成功の要素の一つに「時」がある、「間」とか、「タイミング」というのも、時の属性と言えよう。チャンスもまた、常に時を同伴する。チャンスはそのたびごとにしっかりつかんで、使ってしまわなければならないということだ。チャンスの消費期限は短い。チャンスは尻込みせず、躊躇せず、どんどん使うべきであると。

今週の名言・一言・つぶやき「稽古は本場所のごとく、本場所は稽古のごとく(双葉山:横綱)」

大相撲秋場所で白鵬が31回目の優勝。その白鵬が尊敬する第35第横綱双葉山は、右目がほぼ失明状態にありながら、幕内69連勝という前人未到の記録を持つ。立合いで決して待ったをせず、受けて立つ横綱相撲。遅れて立ったように見えて実は先手を取っている、いわゆる「後の先」は右目失明のハンデを乗り越えるための苦心の結果だった

今週の名言「苦闘が多ければ多いほど、勝利は輝かしい」

苦闘が多ければ多いほど、勝利は輝かしい。 (ガンジー 政治指導者)

軟式高校野球で中京高校(岐阜県)と崇徳高校(広島県)が準決勝戦で対するも決着つかず。延長戦が4日連続で。死闘の末延長戦50回目に決着、中京が勝利した。同日にダブルヘッダーで決勝戦へ、三浦学苑(神奈川県)を下し中京が優勝。勝利投手となった松井投手は、実に準々決勝から5日間連続で6試合に登板したという。「残っている体力を全て使った。日本一を勝ち取れたので、疲れはないです」と強がるも、椅子に座ってインタビューに応じるほど、燃え尽きていた。

今週の名言「運とは運ぶということ 運ぶというのは実践すること 考えて実践すれば、運はその人の方により多くプラスになる」

運とは運ぶということ 運ぶというのは実践すること 考えて実践すれば、運はその人の方により多くプラスになる (川上哲治 プロ野球)

川上氏が先週死去、打撃の神様と称されながら、偉大な指導者でもあった。巨人のV9を達成し、哲のカーテン、管理野球など勝負には非情のイメージがある川上氏だが、選手の家族に手紙を送るなど気遣いの人でもあった。楽天の星野監督は、巨人が宿敵でありながら、川上氏を師と仰ぎ同じ番号の77を背に、楽天球団創立9年目で日本一となった。神様から仏様になった川上さんは天国で微笑んでいることだろう

今週の名言「人に勝つより、自分に勝ちなさい」

人に勝つより、自分に勝ちなさい (加納甚五郎 講道館創始者)

柔術から柔道への創始者、加納甚五郎が柔道の精神として唱えた「精力善用」「自他共栄」。「精力善用」とは、力で相手をねじ伏せたり、威圧したりせず、世の役に立つことのために能力を使うこと。ところで、園田柔道女子監督が暴力問題で辞任した。五輪至上主義で柔道より柔術に目がいったのだろうか。剣術でなく剣道も剣の道を習い己の精神を鍛えるのが目的だと。暴力で精神は鍛えられない