今週の名言・一言・つぶやき「人と比較をして劣っているといっても、決して恥ずることではない。けれども、去年の自分と今年の自分とを比較して、もしも今年が劣っているとしたら、それこそ恥ずべきことである。(松下幸之助:実業家)」

よき新春を迎えられたことと、お慶び申し上げます。旧年中はひとかたならぬご厚情をいただきありがとうございました。本年もよろしくご指導の程お願い申し上げます。
今年初めてのつぶやきとなりますが、2010年1月1日にホームページを開設、翌週の1月8日から「今週のつぶやき」開始しました。今回が416回目の「今週のつぶやき」となり、満8周年を迎えることとなりました。私古希を過ぎましたが、故松下翁から恥ずべきだと言われないようにがんばりたいと思います。

今週の名言・一言・つぶやき「記憶は入力よりも出力する機会が多いと定着する(池谷裕二:薬学博士、脳科学者)」

彼は、東京大学薬学部へ首席で進学しただけでなく、東京大学大学院の入学試験にも首席で合格している。そんな彼だが、人の顔をうまく認識できない先天性相貌失認症(脳障害による失認の一種で、特に「顔を見てもその表情の識別が出来ず、誰の顔か解らず、もって個人の識別が出来なくなる症状」)であることを公表している。顔と名前を一致させる苦労を「道端の石コロに名前が付いていて、微妙な形を区別しながら覚えていくといえばイメージが湧きますか?」と述べている。また、ネイチャー誌によると、脳は約1500人を識別できるそうです。ただし付き合いを維持できるのは約150人。ちなみに知り合いの数は平均500人。うち友人は40~50人、身近な人は12~15人、親密な人は2~5人だとか。

今週の名言・一言・つぶやき「歳をとると、家庭菜園とか盆栽とか、じっとみてる趣味が多くなるけど、それじゃ駄目。歳とるほど無謀なことをした方がいいんだ。(萩本欽一:コメディアン)」

萩本欽一さんは 2015年4月に駒澤大学仏教学部に入学した。その欽ちゃんが言う。『いま70代になってわかったのは、行く手が二つに分かれていることです。一方の道は人生でそれなりに成功し、そのご褒美に別荘を建てて、のんびりと余生を過ごす「老人」。片方は、自分がじいさんだとは思わない「年寄り」なんです。僕は老人にはなりません。やっぱり年寄りです。だって、こっちは「年が寄って」きたら、身をかわせばいいから。それで僕はいま大学に通っているわけです。80代になっても90代のなっても生きている限り挑戦は続けます。チャレンジのない人生なんて面白くないから』と。

今週の名言・一言・つぶやき「どうして5分で分かることを授業で45分もかけて教えるんだろう (藤井聡太:将棋棋士)」

なんと生意気な発言だと思ったら、発言者は史上最年少の14歳2か月でプロ棋士となった藤井聡太君(中学生)だった。その彼は、プロ棋士デビュー戦から18連勝と公式戦負け無しの連勝記録を更新中と時の人。だが、母親の次の一言には何故かほっとする「生活能力が低い。小学校を卒業した頃に、関西将棋会館(大阪市)での奨励会例会に一人で行かせたところ、服や傘を全て将棋会館に置いたままで帰宅した」と天才でもの一面が。しかし「考えすぎて、頭が割れそうと幼稚園のときに言っていた」と。これはやっぱり天才ゆえの一面か。

今週の名言・一言・つぶやき「人間は三歳までに一生分の親孝行をしていますよ。赤ちゃんの可愛らしさとはそういうものです。それ以上の期待を子供にしちゃいけませんよ。(永六輔:タレント)」

赤ちゃんは泣くのも仕事だが、うどんを食べるときの「ずずっ」という音は母体の胎内音に似ているため、赤ちゃんはうどんをすする音で安心する…。2015年にそんな大胆な説を主張した香川県が、検証動画を公開しました。俳優の要潤さんがうどん片手に街を歩きまわり、赤ちゃんを次々と泣きやませています。うどんをすする音の効果はすさまじく、なんと10人中9人の赤ちゃんが泣き止むという結果だそうですが本当なのでしょうか?

人間はだれでもひとつふたつ欠けているんですな。その部分が魅力的になるか、ならないかの問題なんですな (司修 小説家、装丁家)

(「折々のことば-8/28朝日新聞」から)今は亡き臨床心理家、河合隼雄との語らいの中で、司が「どこか欠けている」と思っていた絵を河合は褒めてこう言った。ただし司が綴った架空の対話の中でのこと。欠けている所に心のかたちが表れる。だからきっかけは歪でもいい、いやそのほうが魅力が備わると、河合なら言ってくれたはずと装幀家は思う。「本の魔法」から。

今週の名言「未知の世界に自ら飛び込んで、やったことのないことをやることによって、 使ったことのない脳が働き出す 日野原重明」(104歳現役医師)」

目標は110歳まで現役の医師を続けることだ。日野原重明さんが10月4日で104歳になられ、句集『10月4日 104歳に104句』(ブックマン社)が出版されました。「私は98歳で俳句を創めました」もう歳だから新しいことにチャレンジできないと思ったらそこで人は老いるのです。若い頃のようにはいかず、身体が不自由になっても「創める」ことさえ忘れなければ心は自由でいられます。自分の気持ちを自由に俳句にすると心が軽くなります。これからも、「創めることを忘れなければいつまでも若くある」というマルティン・ブーバーの教えを実行するのみです、と語る。

今週の名言「想像力は知識よりも重要である。(アインシュタイン 物理学者) 」

ビジョンを持つことの大切さはよく指摘されるところであるが、ビジョンを持とうとすれば、ビジョンを描くことができなければならない。ビジョンを描くためには想像力が不可欠である。想像力は創造力に通ずる。アインシュタインは、数多くの業績のほか、世界中に広くその存在が認知されており、しばしば天才の代名詞としても引き合いに出される。大の親日家で特に気に入ったものは、「新橋橋善」の天ぷら弁当、そこに添えられていた「新橋玉木屋」の昆布の佃煮だったという。

今週の名言「どんな酒かて寝かせれば、ええ味に変わるかもわからん 鳥井信治郎 サントリー創業者」

サントリーが初めてつくったウィスキーは失敗作だった。誰もが貯蔵中の酒は廃棄すべきもの考えたが、鳥井は捨てるのはいつでも出来ると12年寝かせた。その原酒が「角瓶ウイスキー」のヒット作となった。この時期、全国で多くの新社会人が誕生するが、最近は育成よりスカウトで即戦力を求める傾向が強い。しかし「すぐに役立つ人間はすぐに役立たなくなる」と藤原銀次郎(王子製紙初代社長を務め製紙王といわれた)は述べている。時間とともに深みを増し育つのは酒だけではない、育てるには時間も必要だ。

今週の名言「1人の子ども、1人の教師、1本のペン、そして1冊の本、それが世界を変えられます…ん」

1人の子ども、1人の教師、1本のペン、そして1冊の本、それが世界を変えられます。教育こそがただひとつの解決策なのです。 (マララ・ユスフザイ 人権運動家)

「罪のない子供達が戦争で命を失うのはもう終わりにしましょう。学校に行けない子供達を見るのはもう終わりにしましょう。こうしたことは、もう私たちで最後にしましょう。この「終わり」を始めましょう。そして今すぐにここから、ともに「終わり」を始めましょう」と。16歳でノーベル平和賞受賞した彼女は訴える。