人間はだれでもひとつふたつ欠けているんですな。その部分が魅力的になるか、ならないかの問題なんですな (司修 小説家、装丁家)

(「折々のことば-8/28朝日新聞」から)今は亡き臨床心理家、河合隼雄との語らいの中で、司が「どこか欠けている」と思っていた絵を河合は褒めてこう言った。ただし司が綴った架空の対話の中でのこと。欠けている所に心のかたちが表れる。だからきっかけは歪でもいい、いやそのほうが魅力が備わると、河合なら言ってくれたはずと装幀家は思う。「本の魔法」から。

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