【判断と決断】
辞書には『判断』物事を理解して,考えを決めること。論理・基準などに従って,判定を下すこと。『決断』きっぱりと心を決めること。是非善悪を見定めて裁くこと。とある。早稲田大学のラグビー部元監督の中竹竜二さんは、『判断』過去に対して客観的に評価すること。『決断』未来に対して主観的に方向性を打ち出すことと言う。今月、決断のニュースが幾つかあった。①先々週「横綱稀勢の里の引退」②先週「三浦雄一郎さん(86歳)生きて帰るため南米最高峰への登頂を断念」の決断には、ドクター大城和恵さんの「この標高は、生物学的には86歳の限界です。生きて帰るために、判断をした」と。そして三浦さんは、90歳でのエベレスト登頂を目指すと。③今週人気絶頂の「嵐」が活動休止の決断と。何れの決断にも世論は肯定的であった。政治家や経営者の決断も社会や社員が認める決断であって欲しい。
稀勢の里が引退した。先代親方(元横綱・隆の里)から「勝って喜ぶのは相手に失礼」と教えられ、無口で愚直、喜怒哀楽を抑え「勝っておごらず負けて腐らず」と昔ながらの力だった。中学の卒業文集に「天才は生まれつきです。もうなれません。努力で天才に勝ちます」と書いて横綱になった稀勢の里。努力が天才を負かす相撲がもっと見たかった。
昨日は成人の日、新成人は125万人、前年より2万人の増加。3年後の2022年に成人年齢が18歳に引き下げられるが、成人式については7割の若者が「受験と重なる」などとして現状の20歳での実施を希望しているとするアンケート調査結果もある。一方、南米大陸最高峰アコンカグア(標高6961m)の登頂とスキー滑降に挑戦中のプロスキーヤー三浦雄一郎さん(86歳)が、南米の高地から14日の成人の日にメッセージ「青春真っ盛りで人生これから。大きく大きく羽ばたける最高のチャンスだと思います。夢を見て、夢をあきらめず、夢に向かってがんばってください」と。新成人125万人の夢は?
笑顔は世界の共通語。一人が笑えば二人が笑う、二人が笑えばもっとたくさんの人が笑う。歳をとるから笑わなくなるのではない。笑わなくなるから歳をとるのだという人もいる。昭和22年亥年生まれの私、団塊世代の私、笑うことで若さを保ち、笑顔いっぱいの年でありたい。
よき新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。本年もご指導をよろしくお願いします。私は亥年生まれですが猪でなく竜を目指したいものです。猪にちなんで。
い いかに長く生きたかではなく いかに良く生きたかが問題である(セネカ)
の 登らなければ 登りつづけなければ 決して坂の上へは出られないのだ(円地文子)
し 初心忘るべからず(世阿弥)
し 春風をもって人に接し 秋霜をもって自ら慎む(佐藤一斎)
