今週の名言・一言・つぶやき
「新鮮だから旨いと思っているバカがいます。新鮮というのは新しいか古いかであって、旨いかまずいかじゃありません。(永六輔:タレント・放送作家、2016年没)」

火野正平がTV番組で「バッカじゃないの」と若者の男女に向かって言った。このバカの部分だけを切り取るとセクハラ発言だ。番組”にっぽん縦断 こころ旅(火野正平の自転車によるNHKのTV番組)”の岐阜県養老編でのこと。火野さんが旅の途中で、若者カップルに出会う。名古屋を出発、自転車で40分掛け6㎞の坂道を上ってきた若者達。これから三重県、滋賀県、養老を廻って名古屋に帰るという。72歳の火野自身は下り坂だから自転車でこれから養老に向かえるが、若者達の来た登り坂なら俺だったら俺は4日かかると、若者に「バッカじゃない」と笑顔で。火野さん情のこもった新鮮で旨いバカ発言だった。

今週の名言・一言・つぶやき
「私の人生のテーマは「悔いのない人生」です。やらずに後悔するくらいなら、やってみて失敗した方が断然良い。むしろ失敗をたくさんして、それを糧に成長してやろうという発想をずっと持っています。(似鳥昭雄:(株)ニトリ創業者、ニトリHD会長)」

コロナ禍で34期連続増収増益を実現している企業がある。先週紹介した家具小売業大手の「ニトリ」だ。似鳥会長は「給与だけでなく、社員への教育にもドンドンおカネをかけています。上場会社の社員への教育投資は、1人年間で5万円弱だとされていますが、ウチはその5倍以上、年間で26万円ほど投じています。人材が命であり、今後も教育投資におカネを惜しむつもりはありません」と。

今週の名言・一言・つぶやき
「人間は、現状を否定することからのみ、成長できます。(似鳥昭雄:実業家、ニトリホールディングス会長)」

「お、ねだん以上」で知られ、家具・インテリア用品販売のニトリの創業者似鳥氏は、小学校の頃自分の名前を漢字で書けなかったという。営業も接客も整理整頓も全部苦手。「注意力が散漫なんで、人の言っていることをずっと聞けないんです。違うことを考えちゃうとか」。実は数年前、発達障害だということが分かったという。苦手を抱えながら、それでも、一代で売上高7千億円の企業を築き上げた。妻は「あなたは誰でもやれるようなことはやれないで、誰もやらないことがやれる」と。毎年9月は障害者雇用支援月間だがニトリは障害者雇用に積極的だとか。

今週の名言・一言・つぶやき
「有情活理(根岸秋男:明治安田生命保険社長)」

明治安田生命保険-根岸社長の座右の銘は「有情活理」。「どんなに理屈が正しくても情が無ければ人は動きません。情があることで理は活きるのです。日本社会では “情” は絶対に大切。でも “情” だけだと、なれあいや惰性になってしまう。継続的な発展をするには “理” が必要です」と。自民党総裁選挙で党員や議員は、情と理どちらに重きを置くのだろうか。