「もうお前いいよ」と富士山が言ってくれるまで描き続けます (片岡球子 画家)
世界遺産登録で富士山が脚光を浴びているが、彼女の絵は、型破りな構成、大胆な色使いは一部の人々から「ゲテモノ」とも揶揄され思い悩むが、師匠の小林古径は「今のあなたの絵はゲテモノに違いないが、ゲテモノと本物は紙一重の差だ、画風を変えてはいけない」と励ましたという。球子は「美しく描くことが全てではない」と信じ自分の信念に従った創作を続け、従来の日本画の概念を揺るがすような力強い表現を確立。「富士山」シリーズは「面構」の連作とともに彼女の代表作となりあ103歳まで描き続けた