ブログ・今週の名言

 名言や格言といわれるものは、ときには自分の行動を変えてしまうような教訓であったり戒めであったり、今までの価値観や物事の考え方を変えてしまう力があります。

 故人、偉人に限らず、後期高齢者である私の心に響いた言葉や優れた言葉などを毎週火曜日に「今週の名言・一言・つぶやき」で呟いていきます。

ブログ一覧

今週の名言・一言・つぶやき
「私は自分を励ます名人になって、心をご機嫌にしておくんです。人を変えることはできませんが、自分のことは操作できますけえ。(石井哲代:103歳)」

先週に続き石井さんの「上手に齢をとる極意」①嘆くより忙しく動く。②苦労のない人生はつまらない。③先の愉しみが張り合いになる。④機嫌良くは自分次第。(有難い人生にもなるし、つまらない人生にもなる。)「私らしく生きる五か条」①自分を丸ごと好きになる。②自分のテンポを守る。③一人時間も大切。④口癖は上等上等。⑤何気ないことを愛おしむ。また彼女は愛用の鍬を持ち畑仕事をしているが大事にしている言葉は「さびない鍬でありたい」と。

今週の名言・一言・つぶやき
「感情が波立っているうちに言い返してはいけません。……母はよく「つばを3回飲み込みなさい」と言うとりました。(石井哲代:103歳」

夫に先立たれ、畑仕事をしながら一人暮らしを続ける哲代おばあちゃんの日常生活を綴った「102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方(石井哲代著)」
から。「上手に生きる5つの心得」①物事は表裏一体。良いほうに考える(私の手の甲はしわしわですが、ひっくり返せばつるつるです。一方向から見るだけでは分かりません)②喜びの表現は大きく(ありがとうという気持ちを相手に伝えようと思えば自然にオーバーアクション)③人をよく見て知ろうとする(相手のことを知ろうと観察する、少し痩せたかとか、ちょっとした変化に気付くことは大人同士のつきあいでも大事)④マイナス感情を笑いに変換(食べ物やお金が「ない」とか否定の言葉を使う時、語尾に「ナイチンゲール」を付る。「お金がナイチンゲールでございます」)⑤手本になる先輩を見つける(知らず知らずのうちに姑のまねをしている自分)

今週の名言・一言・つぶやき
「夢を見ることができる人は、夢を実現することができる(ウォルト・ディズニー:ミッキーマウスやディズニーリゾート創立者)」

TVで活躍中の黒柳徹子さんは現在90歳。彼女の夢は「100歳で政治記者になること。“総理!総理!”といろんなことを聞きたい。100歳の人間が聞いたら答えてくれそうですよね。被爆国なのに、核兵器がどんなに恐ろしいものか分からない政治家がいるんだったら、それは何よりも愚かだと思います」と。100歳まで待たなくとも黒柳さんなら政治家は逃げらないと思いますよ。

今週の名言・一言・つぶやき
「あきらめなければ道は開ける。(浅川智恵子:情報技術者、IBMフェロー、日本科学未来館館長)」

浅川氏はケガで中学生のときに失明。しかしその後、様々な困難を乗り越え、日本IBM(株)に入社。WEBの文字情報を読み上げる世界で初めての実用的な音声WEBブラウザ「ホームページリーダー」の開発。IBMの最高技術職であるIBMフェローに、東京大学で博士(工学)の学位も取得。現在、視覚障害者でも自由に街を歩けるようにすることを目的とした「AIスーツケース」開発中。彼女は「障害者もダイバーシティーの一つだと考えて、企業の戦力にする」「人生の中では幸運に思えること、不運に思えること、いろいろな出逢い、出来事がありますが、それを受け入れて進むことによって、より強かったり、より面白かったりする人生が開けるんだなということを、最近しみじみと感じているのです」と。

今週の名言・一言・つぶやき
「社会のために役立ちたいという志を持っている経営者が成功する。(牛尾治朗:ウシオ電機(株)の設立者、2023.6月没)」

故牛尾治朗氏は1980年代、第2次臨時行政調査会を指揮した土光敏夫氏(ミスター合理化とも称され国の行政改革に取り組む)と出会う。「(官尊民卑は)官が尊大だからそうなるのではなく、官に取り入ろうとする民の卑しい心が官尊民卑を招くのです」と教えられ、薫陶を受けた語っている。牛尾さんの真骨頂は財界人生の後半、自身の原点を忘れず、「民卑」にならないよう民の底上げに尽くした点だ。日本生産性本部の前田和敬理事長は「時に政治家とも深く関わるが常に是々非々。逆に信頼された」。陽気な人柄と教養で政官に屈しなかった。