【判断と決断】
辞書には『判断』物事を理解して,考えを決めること。論理・基準などに従って,判定を下すこと。『決断』きっぱりと心を決めること。是非善悪を見定めて裁くこと。とある。早稲田大学のラグビー部元監督の中竹竜二さんは、『判断』過去に対して客観的に評価すること。『決断』未来に対して主観的に方向性を打ち出すことと言う。今月、決断のニュースが幾つかあった。①先々週「横綱稀勢の里の引退」②先週「三浦雄一郎さん(86歳)生きて帰るため南米最高峰への登頂を断念」の決断には、ドクター大城和恵さんの「この標高は、生物学的には86歳の限界です。生きて帰るために、判断をした」と。そして三浦さんは、90歳でのエベレスト登頂を目指すと。③今週人気絶頂の「嵐」が活動休止の決断と。何れの決断にも世論は肯定的であった。政治家や経営者の決断も社会や社員が認める決断であって欲しい。
稀勢の里が引退した。先代親方(元横綱・隆の里)から「勝って喜ぶのは相手に失礼」と教えられ、無口で愚直、喜怒哀楽を抑え「勝っておごらず負けて腐らず」と昔ながらの力だった。中学の卒業文集に「天才は生まれつきです。もうなれません。努力で天才に勝ちます」と書いて横綱になった稀勢の里。努力が天才を負かす相撲がもっと見たかった。
よき新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。本年もご指導をよろしくお願いします。私は亥年生まれですが猪でなく竜を目指したいものです。猪にちなんで。
い いかに長く生きたかではなく いかに良く生きたかが問題である(セネカ)
の 登らなければ 登りつづけなければ 決して坂の上へは出られないのだ(円地文子)
し 初心忘るべからず(世阿弥)
し 春風をもって人に接し 秋霜をもって自ら慎む(佐藤一斎)

忘年会のシーズンだが判例勉強会で知った事例を紹介する。「業務時間外の職場の宴会で起きた従業員同士のトラブルに企業が責任を負うべきかどうかの民事裁判で賠償を命じる判決」。会社側は「業務外の私的な会合で本社に報告がなく、忘年会も禁じていた」と主張。しかし判決は、忘年会への参加を店長から促され、本来休みだった従業員を含む全員が参加した経緯を重視。2次会は電車もない時間に始まり、判決は「全員が2次会にも参加せざるを得ず、1、2次会とも仕事の一環だった」と判断した。飲み過ぎには注意しましょう。
エジソンは短時間睡眠者として有名。研究に没頭すると2〜3日まったく睡眠をとらないこともあったと言われ、平均して3〜4時間の睡眠時間だったという。最近加齢とともに睡眠時間が短くなっている気がする。ところで、寝るとき北枕は死を忌むことから縁起が悪いとされている。妻が永眠した仮通夜の2日間、家族4人が川の字状態で北枕で過ごしたことを思いだす。しかし、北枕は、地球の磁気を取り込みやすく、安眠効果につながるという説もあるようで北枕に変えようかと思う。
【芸術の秋】法隆寺の再建するなど最後の宮大工と言われた西岡棟梁。代々宮大工の家に生まれた彼は「決して民家を造ってはならない」と言われ、自分の家も他の大工に造ってもらった。納期を気にしたり儲けに走ったりすると仕事が荒れるからとの理由だという。彼は「木にはそれぞれ癖があり、一本一本違う。産地によって、また同じ山でも斜面によって変わる。まっすぐ伸びる木もあれば、ねじれる木もある。材質も、堅い、粘りがあると様々。木も人間と同じ生き物です。いまの時代、何でも規格を決めて、それに合わせようとする。合わないものは切り捨ててしまう。人間の扱いも同じだと思う。法隆寺が千年の歴史を保っているのも、みな癖木を上手に使って建築しているのです」とも言っている。
昭和30年代、日本製品は「安かろう悪かろう」と世界から、どれも三流品と馬鹿にされていた時代。小松万豊は、ソニーのトランジスタラジオをヨーロッパに広め、メイドインジャパンの品質の高さを世界に知らしめた。「ドイツでラジオを売るのは、北極で氷を売るのと同じだ。しかし、それを売るのが営業なんだ」と。もし、小松万豊氏だったら今年の猛暑に如何に語るのだろうか。小学校のプールも猛暑で水温が40℃を超え熱中症の危険性から使用禁止の学校が続出という。子供は何処で夏を過ごせばよいのか。さぞかしアイスクリームの売り上げが好調かと思いきや違うらしい。気温が25℃を超えるとアイスクリームの売り上げが伸びはじめるが、30℃を超えると、かき氷がよく売れるようになるのだとか。例年、都道府県別アイスクリーム売上げ最下位は沖縄県だという。ちなみに22℃になるとビールが売れるらしい。私の猛暑対策は、エアコンと枝豆とビールだ。皆様くれぐれもご自愛ください。
暑中お見舞い申し上げます。一年で最も暑いとされる「大暑」にあたる23日に、全国観測史上最高41.1℃を埼玉県で観測したとのこと。25℃を超えた日を夏日、30℃を超えた日を真夏日、35℃を超えた日を猛暑日というが、40℃を超えた日について気象庁はまだ命名をしていない。あえて言うなら炎暑日とか溶暑日とでも命名されるのかと思っていたら、「命に危険を及ぼすレベルで、災害と認識している」と気象庁。暫く炎暑災害警報(?)が続きそうだ。炎暑酷暑のみぎり、皆様と松岡さんのご健勝とご自愛をお祈り申し上げます。
「ごはん論法」が流行っているようだ。『Q「朝ごはんは食べたか?」/A「ご飯は食べてない(パンは食べたが、それは黙くす)」/Q「何も食べてないですね?」/A「何も、と聞かれても、どこまでを食事の範囲に入れるかは、必ずしも明確ではありませんので……」』→「朝ごはんは食べたか?」と問われれば、誠実な答弁は「食べた」又は「ご飯ではなくパンを食べた」だ。それなのに、「食べた」と答えたくないため、「朝ごはん」について問を、あたかも「ご飯(白米)」について問われているかのように勝手に論点ずらしをして、「ご飯は食べてない」と答弁する。実際に朝ごはんを食べたかどうかは、答えないまま、朝ごはんは食べていなかったのだなと相手に思わせる。「はぐらかし」や「話を勝手に大きくして答弁を拒否」することを「ご飯論法」と言うそうだ。最近は国会だけでなくスポーツやセクハラ不祥事への答弁にも流行しているらしい。
山本玄峰(1961年没)は昭和の傑僧、禅宗の老師。臨済宗妙心寺派の管長となり、後に静岡県三島の龍沢寺の住職。陸軍の反対を押し切って、第二次世界大戦を終戦に導いた、鈴木貫太郎首相と終戦前の会談で山本は、「力で立つ者は力で滅びる。金で立つ者は金で滅びる。徳で立つ者は永遠じゃ。一国の総理になる人は、世の中の善い面も、悪い面も知り尽くした人でなければ勤まらぬから、あなたのように素直な、正直な人には向かないが、こういう非常時こそ、金も名誉も要らぬ尽忠無私の人が居るのです」と。安倍総理、なんと答える?。