今週の名言・一言・つぶやき
「どんな悲しみや苦しみも、必ず歳月が癒してくれます。そのことを京都では“日にち薬”と呼びます。時間こそが、心の傷の妙薬なのです。(瀬戸内寂聴:小説家・尼僧)」

寂聴さんは、「愛する我が子に先立たれた、最愛の人を亡くした。その悲しみを治す薬はないけれど、歳月が薬になる。時間がこころの傷を癒やしてくれる」と。昨日、阪神・淡路大震災追悼式で灯籠による”忘”の文字が。27年前の震災を「忘れない」だけでなく、想い出すのが辛く忘れたい人、忘れられない人達が参列した。

今週の名言・一言・つぶやき
「難が無ければ無難な人生、難が有れば苦難の人生、難有ればこそ有り難し。(お寺の掲示板:九應寺:大阪)」

南天は、「難を転ずる」の語呂から縁起のいいものとされ、お正月飾りとしても見る季節だ。多くの人は「難」を避けて「無難」な人生を良しとする気持ちがあるが、「難」を乗り越えていくことにも、人生の喜びが潜んでいると、九應寺の住職は言う。また、お笑いタレントのゴルゴ松本氏は「人生には辛いことも苦しいこともある。これを難という。困難、苦難、災難。できればこの難はない方がいい。しかし難が有ることを有難い」と命の授業で教える。

今週の名言・一言・つぶやき
「新しい年です。不幸な出来事は過ぎ去り、素晴らしい出来事だけが増えますように。(エメリヤーエンコ・ヒョードル:ロシアの総合格闘家」

【寅】謹んで新春のお慶びを申し上げます。本年も相変わらぬご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。今年の支は壬寅年ですが、壬寅は「陽気を孕み、春の胎動を助く(冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれる年になる)」とか。

トラにちなんで…。

ト 徳は事業の基なり(菜根譚:中国古典の一つ)
ラ らしく……というのはいい言葉だよ。誰でもその人らしく振る舞えばいいのさ(中山晋平:作曲家)

今週の名言・一言・つぶやき
「一日に一回は鏡を見る方がいいです。できればにっこりと笑ってみてください。心にわだかまりがない時は、表情がいきいきしているはずですよ(瀬戸内寂聴:小説家、尼僧11/19逝去)」

【合掌】今年最後のつぶやきは、本年逝去された方々の言葉を集めました。☆政治家のウソを見逃すなかれ(半藤一利:1/12逝去)。☆人間には、40歳になって見えること、60歳でわかること、そして80歳でようやく悟ることがあります(橋田壽賀子:4/4逝去)。☆頭がいい人と悪い人がいても、チンパンジーと人間ほどの差はないわけで。誰かにできることは自分にもできると思って間違いないです(立花隆:4/30逝去)。☆カミさんより早く死にたい。カミさんのほうが先に逝かれては弱っちゃうからね。男の人は大体そうです(小林亜星:5/30逝去)。☆仕事に慣れてはいけない。初めて話すと思え(柳家小三治:10/7逝去)

今週の名言・一言・つぶやき
「無碍の光明は無明の闇を破する恵日なり。(教行信証〔親鸞聖人〕)」

『闇』の言葉には、①光のささない状態。暗闇。②思慮分別がつかない「心の闇」③先の見通しがつかない、「一寸先は闇だ」④闇取引、闇に葬る等ある。が、仏教では、往生の妨げとなる迷いをいい、親鸞は、「何ものにもさまたげられることのない阿弥陀仏のひかりは、真実の智慧がない人間の闇を破る太陽である」と教えている。一方12日間の宇宙旅行中だった前澤友作さん。宇宙の暗闇から地球にいる我々に希望と光を発信して無事帰還した。

今週の名言・一言・つぶやき
「未知の世界を探求する人々は、地図を持たない旅行者である。(湯川秀樹:物理学者、ノーベル物理学賞受賞)」

マイアミ大准教授アーロン・ヘラー氏等の研究によると、日々移動距離が長い人ほど、高い幸福度を感じている。MRI等の分析によると「人は行ったことがない場所に行くなど探索の度合いが高い日にはより幸せを感じる」という。移動と快楽(幸福度)は比例する」というマウスでの研究結果はこれまであたったが、人間でも同じ結果が得られたのは今回が初めてだとか。実業家の前澤友作さんが、12日間の宇宙旅行に旅経った。きっと満面の笑みと幸福感で帰られることだろう。

今週の名言・一言・つぶやき
「プロとして成功するために必要なことは、とんでもない特徴を1つ持つこと(高津臣吾:プロ野球監督)」

昨年最下位のヤクルトが、クライマックスシリーズ(CS)と日本シリーズに向かって、高津監督は「チーム、選手、スタッフはもちろん、ファンのみなさまと絶対に崩れない一枚岩となって勝ち抜いていきたいと思います。選手は頑張ってくれるはずです。絶対大丈夫です」と。また「言葉を大切にして、選手たちと接したい」と明言、こんな言葉も口にしている。「言葉は武器だ」。監督は、日本シリーズで優勝し言実行した。

今週の名言・一言・つぶやき
「集中力っていうのは、天才のものじゃないんだ。訓練だ。(小澤征爾:指揮者)」

シンガーソングライター、作詞・作曲・女優等で活躍する加藤登紀子さんは「リラックスしていないと、集中力が働かない。不必要な緊張感が思考力を低下させている。この国の大きな欠陥。過剰な監視や自粛をやめて、大きな深呼吸を!」と。

今週の名言・一言・つぶやき
「先入観は可能を不可能にする。(佐々木洋花巻東高校監督)」

メジャーでMVPを受賞した大谷さんを育てた佐々木洋監督。「おまえは運がいい」と言われ続けてきた。「菊池雄星を獲得できて運がいい」「棚ぼたで選抜(春の甲子園)に出て準優勝した」。そう言われて以前はムッとした。しかし考えが変わった。「運は運を掴むために自分をコントロールしている人の下にしか来ない」と対談で語る。自分の何をコントロールしているか?。「四つある。言葉、友人など一緒に居る人、態度や身だしなみ、それから感謝と謙虚さ」。大谷翔平選手もその薫陶を受けた一人。高校1年時には目標達成シートを作り、目標を明確化して達成のため必要な要素を整理した。体力面や技術面のほか「運」の欄にはあいさつやごみ拾いも記す。渡米後も継続し、球場内のごみを拾う仕草は米国人にも好感を与えた。多くの専門家が二刀流は不可能と言った大谷さんを育てた。

今週の名言・一言・つぶやき
「天使とは、美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者のことだ。(ナイチンゲール:看護師)」

今回の衆院選では与野党を問わず現金給付策公約の「バラマキ合戦」となった。限られたお金をどこに配るべきかの議論がなく、「広く薄く」という流れになった。経営学者のドラッカー(2005年没)は、『ばらまき国家は自由社会の基盤を侵食する。国民の代表たるものが、票を買うために特定の利益集団を豊かにし、国民を丸裸にする。これは市民のコンセプトの否定である』と。現金給付は、対象が広いほど、景気浮揚の費用対効果も下がるとされるが、政治家に戦う天使はいるのだろうか。