今週の名言・一言・つぶやき
「優れた画家はふたつのものを描く。人と人の心の動きである。(レオナルド・ダ・ヴィンチ :画家,彫刻家,建築家,科学者等-伊-1519年没)」

「モナリザ」を描いたレオナルド・ダビンチは画だけでなく、音楽、建築、数学、幾何学、解剖学、生理学、動植物学、天文学、気象学、地質学、地理学、物理学、光学、力学、土木工学など様々な分野に顕著な業績と手稿を残した。昨年ダビンチの絵画「サルバトール・ムンディ」(世界の救世主)が、史上最高額の約510億円で落札された。自立式電波塔として高さ世界一(2011年現在)である東京スカイツリーの建設費500億円を上回ったのは驚きだ。もし、ダビンチが東京スカイツリーの展望から東京を見下ろしたら、どんな日本人の心を描いてくれるのだろうか。

今週の名言・一言・つぶやき
「駄目な人間などいない。駄目な指導者がいるだけ。(坪田信貴:学習塾経営者)」

小中学校で教員から給食の完食を指導されたことがきっかけで不登校や体調不良になったなどの相談が昨年5月~今年9月、支援団体に延べ1000人以上から寄せられていたという。支援団体は「給食は本来、楽しく食べて、食事の大切さを学ぶ場。強制は絶対にやめて」と訴えている。東京の小学校では、男子児童が吐くまで無理やり給食を食べさせた事例も。残すことは、もったいないが、これは、指導ではなくパワハラだ。

今週の名言・一言・つぶやき
「『寒いね』と話しかければ『寒いね』と答える人のいるあたたかさ。(俵万智-詩人:「サラダ記念日」から)」

暖房が必須の季節だが、我が家では、灯油と電気がそれを賄っている。ところで、ある中学教師が『「どんな発電方法がある?」という問いに対して、原子力発電、火力発電、風力発電、太陽光発電と次々に答える子ども達。1人の男子が「言葉発電」と答えた。「それはどんな発電なの?」と聞き返すと、「うれしいことを言われると、心がポッとあったかくなる」という言葉だったとか(高橋手帳大賞から)。おでんで熱燗より経済的で健康的だ。

今週の名言・一言・つぶやき
「私には小説家になるという夢がありましたから、それを実現させるべくひたすら勉強しました。40代になってビジネス書を出版するようになっても、これは本来の仕事ではないという意識がありました。そして、晴れて小説家になったのは75歳のとき。夢というのは、叶えるのにはずいぶん時間がかかるものです。(加藤廣:証券会社退職後小説家)」

2005年、75歳で「信長の棺」(日本経済新聞出版社)で小説家デビュー。本能寺の変後に織田信長の遺骸が消えた歴史ミステリーを描いた作品はベストセラーとなった。信長の棺と「秀吉の枷」「明智左馬助の恋」は「本能寺三部作」と呼ばれた。『信長の棺』は、発行部数が約250万部のベストセラー、元総理大臣小泉純一郎氏の愛読書でもあった。「私は今年で87歳ですが、いまだ学びをやめるつもりはありません。現在は恋愛小説を執筆中です。いくつになっても新しいことに挑戦するのはわくわくするものです。どのような作品ができあがるのか、いまから楽しみです」と言いながら今年4月7日87歳で逝去。

今週の名言・一言・つぶやき
「人生は、玄(くろ)い冬にはじまり、青い春と朱(あか)い夏を経て、白い秋に至る。暗い冬で終わるのではない(堺屋太一:小説家・評論家、元経済企画庁長官」

亡き妻が好きだった紅葉狩りの時期だ。中国では古来、人の人生を四季に例えて、青春、朱夏、白秋、玄冬という。人生のある時期をそれぞれ、季節で言い表したものだ。作家の堺屋太一さんによれば、東洋思想で「玄冬」は幼少期を指す。玄(くろ)い冬とは種子が大地に埋もれている時期だ。そして人生は青春期の「青春」、子供を育む季節が「朱夏」期、高齢期の「白秋」と続く。高齢期は冬ではなく、実りの秋なのだと。妻は、実りの秋を全うせず58歳で6年前に逝った。今月は妻の七回忌だった。

今週の名言・一言・つぶやき
「人は出会いによって育てられ、人生は別れによって深められる (真宗大谷派 霊雲寺の本堂内に掲示-高山市神田町)」

【桃栗三年柿八年】 味覚の秋で果物のおいしい季節だ。妻は桃や栗より葡萄やリンゴが好きだった。その妻の七回忌が先週だった。「今週の言葉」は妻の法要を行ったお手次ぎ寺の本堂に掲示されていた。俺は昭和の男児だと、優しい言葉かけずに逝ってしまった妻に今更募る想い。妻と別れる前に互いの人生をもっと深めたかった。

  霊雲寺本堂内の掲示(高山市神田町)

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「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます。(北出清五郎:NHKアナウンサー 昭和39年東京五輪開会式で」

【秋空】快晴の日が続いている。天高く馬肥ゆる秋というが、秋空は夏空より高く見える。高気圧は、夏は南太平洋から、秋は大陸からやってくるため、大陸育ちの高気圧は、海で育った高気圧に比べて乾燥している。このため、水蒸気の量が少なく、晴れたとき空気が澄んで空が高く見えるという。その秋晴れで忘れられない実況がある。昭和39年10月10日の東京五輪開会式前日は、台風の接近により雨が降ったが、当日は抜けるような青空だった。それを北出アナウンサーは冒頭のように実況した。彼は、大相撲を中心に数多くのスポーツ中継を担当し1972年の札幌オリンピックの「さあ笠谷、金メダルへのジャンプ-飛んだ!決まった!」などの名実況も残した。

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「職人の中から芸術が生まれて、芸術家といわれる人の中からは、芸術は生まれてきません。西岡常一:宮大工棟梁-1995没」

【芸術の秋】法隆寺の再建するなど最後の宮大工と言われた西岡棟梁。代々宮大工の家に生まれた彼は「決して民家を造ってはならない」と言われ、自分の家も他の大工に造ってもらった。納期を気にしたり儲けに走ったりすると仕事が荒れるからとの理由だという。彼は「木にはそれぞれ癖があり、一本一本違う。産地によって、また同じ山でも斜面によって変わる。まっすぐ伸びる木もあれば、ねじれる木もある。材質も、堅い、粘りがあると様々。木も人間と同じ生き物です。いまの時代、何でも規格を決めて、それに合わせようとする。合わないものは切り捨ててしまう。人間の扱いも同じだと思う。法隆寺が千年の歴史を保っているのも、みな癖木を上手に使って建築しているのです」とも言っている。

今週の名言・一言・つぶやき
「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る。(NHKの朝ドラ『半分、青い』で律の恋人伊藤清のセリフ-北川悦吏子著』)」

岐阜県恵那市が舞台となったNHKの朝ドラ「半分、青い」は先月で終了した。ドラマの中で主人公楡野鈴愛の夫-森山涼次の詩から『僕は遅いかもしれない/でも走ろうと思う/僕は悲しいかもしれない/でも隠そうと思う/僕は負けるかもしれない/でも戦おうと思う/僕は弱虫かもしれない/でも強くなろうと思う。▼人生は 苛酷かもしれない/でも夢見ようと思う/翼は折れたかもしれない/でも明日へ飛ぼうと思う▼僕は君の望むような僕じゃないかもしれない/でも君の心の灯が消えそうなときは そっと この手をかざそう/いつまでも かざそう』

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「腹だたしきとき、花は見えず。人を憎むとき、鳥の声はきこえず。心澄まざれば、蓮の葉の月は見えず。美を美と感ずるは、神にふれたる心なり。 後藤静香:社会教育者-1971年逝去)」

中秋の名月は、陰暦8月15日の夜に見える月で、今年は9月24日が相当する。昨日は中秋の名月だったが、本日の9月25日が満月(十五夜)と、中秋の名月と満月の日付が1日ずれている。国立天文台暦計算室によると、名月=十五夜=陰暦15日の夕方に出る月という決め方は単純だが、必ずしも満月が、月と太陽が地球を挟んで反対側に来る瞬間が同じ日になるとは限らない。陰暦15日は月齢14.0を含む日、月の満ち欠け周期の半分は29.5÷2≒14.8なため、満月が後になることが数年に一度ある。本日は十六夜(満月の翌晩は月がためらって出る「いざよい月」)、9月26日(十七夜:月の出が早いので立ってまてる「立待ち月」)、9月27日(十八夜:月の出が遅いので座って待つ「居待ち月」)、9月28日(十九夜:寝て待つ「臥し待ち月」)、9月29日(二十夜:夜更けの「更け待ち月」)と秋月に魅せられる日が続く、心澄まして月を愛でたいものだ。