今週の名言・一言・つぶやき「ひとは自分が思っているほど、自分のために生きているわけではない 平川克美(実業家、作家)」

父親の介護を続けるなかで、慣れない調理に苦労し、やがてそれが楽しみにすらなったのに、父が逝くと、とたんに料理をする気が失せた。自分だけのために調理をするのが面倒になった。自分がここにあることの意味は他者から贈られる。そのことを身をもって知った経営者の作家は、「自己決定」「自己責任」といった概念の虚(むな)しさを思う。「言葉が鍛えられる場所(第6回 生まれてから死ぬまでの時間)」から。(6/25朝日新聞「折々の言葉-鷲田清一」から)

今週の名言・一言・つぶやき「考え方が適切(あるいは論理的)であれば、健全な感情が生まれます。考え方が不適切(あるいは非論理的)であれば、感情も不健全になってしまいます。 岡野守也(仏教心理学者)」

先週の「違法ではないが不適切」の話題から、今週は「違法だが不適切ではない」の話題を。横浜市のバス停に壊れたベンチの代わりに置かれたソファの扱いが議論を呼んでいる。
高齢者からは「助かる」と好評だが、市条例では歩道の幅は2m必要でソファ設置により10㎝ほど狭くなっていると言う。今まで苦情はなかったが、最近「ソファが置かれていることで乗車の並び順が分からなくなる」との苦情があり、善意で置かれたソファを撤去すべきか市は対応に苦慮していると言う。

今週の名言・一言・つぶやき「誰でも怒ることは出来る。それはたやすい。だが、適切な相手に、適切な度合いで、適切なときに、適切な目的の為に、適切な怒り方をすることは、たやすいことではない。アリストテレス(哲学者)」

都知事の政治資金支出について、適切か不適切か、違法か違法ではないかと。今や「ミスター不適切」と時の人に。知事は、東京都を世界一の都市にすることが公約で、それを成すまでは死んでも死にきれなから辞職はしないと。仏教心理学者の岡野守也氏は「考え方が適切(あるいは論理的)であれば、健全な感情が生まれます。考え方が不適切(あるいは非論理的)であれば、感情も不健全になってしまいます」。果たして、世界一の都市目指して、適切なリーダーシップを発揮できるのだろうか。

今週の名言・一言・つぶやき「日本は一位とか二位とかを争う野暮な国じゃなくていい。”別品”の国でありたいと思うのです。天野祐吉(コラムニスト-2013年逝去80歳)」

(6/1付朝日新聞「折々の言葉-鷲田清一」から)『この国は、成長という過去の夢を再び追うべきでなく、成熟を旨とする国として再生すべきだと、雑誌「広告批評」を主宰したコラムニストは言う。別品とは普通の物差しでは測れない優れもの。主流ではないが、時を経ると、「どちらが一位であるかわからないような状況」の生じる可能性があるものだと。「成長から成熟へ」より。』
先週、安倍総理は消費税の増税を新判断により再延期すると発表したが、「別品」という判断は視野にないのだろうか。

今週の名言・一言・つぶやき「私は人生で一つ間違いを犯した。ルーズベルト大統領に対し原子爆弾を作るよう勧める手紙に署名したことである アルバート・アインシュタイン(独:物理学者)」

共同通信社の世論調査によると、オバマ米大統領の広島訪問について「よかった」との回答が98・0%に上ったという。大統領は、「核なき世界」への意欲を改めて語った。だが、停滞が続く核軍縮を今後、どう進めるかについて具体的な言葉はなかった。追悼はあったが、オバマ大統領の演説には、謝罪の言葉も、核の使用は間違いだったの言葉も無かった。大統領が献花した原爆死没者慰霊碑には、「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれている。

今週の名言・一言・つぶやき「時間は待つすべてを心得ている人に扉を開く。(中国のことわざ)」

先週、大混雑する「伊藤若冲展(東京都美術館)」を観てきた。超絶技巧で極彩色の超細密画の華麗な作品に感動する一方で、我が人生で最大の待ち時間となる230分待ちの列に並び、待ちくたびれ感が増す一日でもあった。ところで、オバマ大統領が今週被爆地の広島を今週訪れるという。米大統領には、待ちくたびれでなく待ち望んだと言われる「扉を開く」言動に期待したい。
以下『東京新聞(5/12付け筆洗から)『ヘレン・ケラーは1984年の秋、広島を訪れた。見ることも聞くこともできぬ彼女は、原爆ドームを見ることも、被爆者の声に耳を傾けることもできなかった▼だが、1人の男性が彼女の手を自分の顔に導き、触れさせた。その顔に原爆が刻んだケロイドの感触が、「戦争の早期終結に寄与した」と米国が主張する核兵器の真の姿を、ヘレン・ケラーにまざまざと伝えたのだ▼この逸話をもとに長崎の詩人・志田昌教さんは、こんな詩を書いた。<視覚も聴覚も失ったヘレンにとって/触れることが世界を知る唯一の術(すべ)であった/そしてヘレンの細いゆびさきは/健常者の目や耳の感覚を超えて/人類の不条理をあまねく読み取った…>▼<目はあっても何も見ることができず/耳はあっても何も聞くことのできない/束の間の繁栄に執着するだけの/わたしたちの罪を受け止めるように/ヘレンのゆびさきは不条理と対峙する…>(『脱原発・自然エネルギー218人詩集』)▼米大統領による初の被爆地訪問だが、米政府の説明によると、被爆者と会う機会を持つかどうかは未定だという▼しかし米大統領は、その指で核兵器の発射ボタンを押すこともできる。だからこそ、ゆびさきで原爆の傷痕にじかに触れ、核の不条理を読み取ってほしいのだ。』

今週の名言・一言・つぶやき「上り坂、勢いに乗っている時はいい。窮地に立ったとき、人間の本当の価値が決まる 大鵬 (第48代横綱)」

今場所稀勢の里が9連勝と好調だ。そこで、大横綱の語り種から。大鵬は「巨人、大鵬、玉子焼き」と言われた人気者力士。実力だけでなく横綱としての責任感も人一倍だった。世紀の大誤審で大鵬は45連勝でストップした。この相撲がきっかけで、判定にVTRが参考に取り入れられる事になったが、大鵬は「(勝敗で誤解を招くような)あんな相撲を取った自分が悪い」と。しかし、彼は酒豪番付でも横綱だった。1晩に1斗飲んだこともあるといわれ、親友の王貞治(プロ野球界の酒豪)と飲み比べ、酔いつぶれた王がひと眠りして起きると変わらないペースで飲んでいたという。また、場所中明け方まで飲んでいて付け人から「横綱、今日は大関戦ですが」と心配されると「どうして俺が大関とやるのに寝なきゃいけないんだ」と豪語したとか。

今週の名言・一言・つぶやき「良い憲法を作ることはまことに容易なことである。しかしこれを行うことは非常に難しい。 尾崎行雄(憲法の神様とも呼ばれた政治家)」

先週の憲法記念日のクイズ。「国民は憲法を守らないといけないか?」正解は×だという。「明日の自由を守る若手弁護士の会」は、憲法を楽しく学ぶ催しを全国各地で続け「憲法カフェへようこそ」を出版した。なぜ×が正解なのか。著書によると、法律は国民が守らなければならないが、憲法は違う。憲法は、国民が首相や大臣、国会議員などの為政者に守らせる約束事。作用する向きが正反対なのだ。憲法には政治権力がしていいこと、いけないことが書いてある。権力を憲法で縛り、暴走を防ぎ、国民の基本的人権を守る。こうした「立憲主義」の思想をもっと知ってほしいと。ちなみに、【憲法の3原則】は、①国民主権②基本的人権の尊重③平和主義【 国民の3大義務】は、①納税の義務②勤労の義務③教育の義務だ。

今週の名言・一言・つぶやき「僕の場合は、共感ではなくて同感。外から来た人は共感、共に感じることまでは出来る。 僕はそれを超えて同感、同じように感じている。桑山紀彦(心療内科医 )」

彼は岐阜県高山市に生まれた。国際医療にも携わる桑山氏が世界の貧困や内紛や自然災害で被災した地を巡って見た光景。この地球上にはとてつもなく劣悪な、過酷な環境下に生きる多くの子供達がいる。そのため、飢えや病気で幼くして命を落としてしまったり、全く教育が受けられなかったり、搾取や暴力、虐待、強制労働といったことの犠牲になったり… 。そんな子供達に私たちができることは ?と。彼は年間200回を越えるコンサートステージ「地球のステージ」は全国の学校を中心に世界で起きている出来事、そして東日本大震災の現状とその後の復興を伝えている。

今週の名言・一言・つぶやき「よく”災地にも笑いを”なんて言うヤツがいるけれど、今まさに苦しみの渦中にある人を笑いで励まそうなんてのは、戯れ言でしかない。しっかりメシが食えて、安らかに眠れる場所があって、人間は初めて心から笑えるんだ。悲しいけど、目の前に死がチラついてる時には、芸術や演芸なんてのはどうだっていいんだよ。ビートたけし(タレント)」

熊本地震から10日過ぎたが、まだ余震が続き、被災者はまだ笑うことが出来ないでいる。余震が続くためボランティア活動の受け入れをまだ出来ない町もあるようだ。ところで、寄付金の中には①支援金と②義援金がありその違いは。①支援金は、被災地で活動を行う団体や機関(NPO・NGO)に対してのお金。②義援金は被災地の自治体に送られ、義援金配分委員会によって寄付金の100%が公平・平等に被災者へ配布される。確実に被災者の元へ届けたいということであれば、支援金よりも義援金の方が良いが、公平・平等に配分しなければならず、その作業も自治体が被災した混乱の中行うため、被災者の元へ届くまでに、かなり時間がかかる。寄付するなら貴方はどちらですか。