しとしとと雨が降り続く梅雨だが、今週にも梅雨明け宣言されそうだ。 梅雨は雨の降り方によって、「男梅雨」や「女梅雨」と呼ばれたりもするらしい。男梅雨とは陽性型の梅雨であり、烈しく降ってサっと止む。それに対して、しとしとと長く降り続く雨を女梅雨、梅雨の後期になると、災害をもたらすほどの集中豪雨を「荒梅雨」と呼ぶようだ。雨には様々な呼称があり、これからの時期には、「戻り梅雨、空梅雨、早梅雨、青葉雨、翠雨、緑雨、瑞雨、穀雨、甘雨」などが見られよう。日本人は生活の中で、雨の細かい違いを敏感に感じ取り雨の呼び名は400語以上もあるそうだ。先週のつぶやき欄で、日本人は虹を7色感じるが、外国では、七色の虹を6色、5色、4色と表現している国もある。日本人の感性は豊かであることを誇りにしたい。
昨日の朝日新聞の1面は、苛められた中学生が自殺した記事だった。自殺した子のスマホのLINメッセージには、苛める側の酷い言葉が並んでいた。ペンが凶器となり自殺という形での殺人(?)とも取られないような中学生の死だった。ところで、「笑顔という魔法(著:池谷裕二)」によると、「①ペンを縦にして、ストローのように唇でくわえる。②ペンを横にして、歯でかんでくわえる」の二通りの方法で同じ漫画を読んだ結果、②のほうが漫画の点数が高かったという。ペンを横にくわえると笑顔に似ている。つまり、この実験結果は、笑顔に似た表情を作りながら漫画を読むとおもしろく感じられることを示している。中高生諸君、ペンを横にくわえてLINをしよう。笑顔の表情でLINをしよう。笑顔にはきつい言葉は似合わないから。
忖度発言で辞任した塚田国交副大臣、度重なる失言で辞任した桜田五輪相。両者とも大臣職は辞任するも、議員を止める辞職ではない。桜田氏は個人の資質を問われるが、塚田氏は組織のトップの立場で忖度という行動を取った。このことは、野党やマスコミ以上に政府や与党も大いに怒るべきことなのではないのだろうか。
上所重助氏の詩「おかげさま」から『夏が来ると「冬がいい」と言う/冬が来ると「夏がいい」と言う/太ると「痩せたい」と言い/痩せると「太りたい」と言う▼忙しいと「暇になりたい」と言い/暇になると「忙しい方がいい」と言う/自分に都合のいい人は「善い人だ」と言い/自分に都合が悪くなると「悪い人だ」と言う ▼借りた傘も雨が上がれば邪魔になる/金を持てば古びた女房が邪魔になる/所帯を持てば親さえも邪魔になる▼衣食住は昔に比べりゃ天国だが/上を見て不平不満の明け暮れ/隣を見て愚痴ばかり▼どうして自分を見つめないのか/静かに考えてみるがよい/一体自分とは何なのか▼親のおかげ/先生のおかげ/世間様のおかげの固まりが自分ではないか/ つまらぬ自我妄執を捨てて/得手勝手を慎んだら/世の中はきっと明るくなるだろう▼「俺が」、「俺が」を捨てて/「おかげさまで」、「おかげさまで」と暮らしたい』。
お陰様は、①他人から受けた助力や親切に対して感謝の意の他に②「かげ」とは、神仏やご先祖さまの霊のことを意味し、目には見えないものへの感謝の気持ちの意もあるそうだ
立春が来というのに、飛騨地方は厳しい寒さが続いている。北海道陸別町では氷点下31.8℃記録したという。氷点下4℃で水道管が、氷点下10℃でビールが、氷点下14℃で日本酒が凍るという。氷点下15℃でダイヤモンドダストが見え始め、氷点下20℃で睫毛に霜がついて真っ白になる。氷点下30℃では大木が凍って裂ける「凍裂」現象が起こるそうだ。一方私は、最近の加齢とともに緊張感が緩みぬるま湯に浸かったような状態だ!
稀勢の里が引退した。先代親方(元横綱・隆の里)から「勝って喜ぶのは相手に失礼」と教えられ、無口で愚直、喜怒哀楽を抑え「勝っておごらず負けて腐らず」と昔ながらの力だった。中学の卒業文集に「天才は生まれつきです。もうなれません。努力で天才に勝ちます」と書いて横綱になった稀勢の里。努力が天才を負かす相撲がもっと見たかった。
笑顔は世界の共通語。一人が笑えば二人が笑う、二人が笑えばもっとたくさんの人が笑う。歳をとるから笑わなくなるのではない。笑わなくなるから歳をとるのだという人もいる。昭和22年亥年生まれの私、団塊世代の私、笑うことで若さを保ち、笑顔いっぱいの年でありたい。
今年最後のつぶやきは、本年逝去された方々の言葉を集めました。樹木希林さんは9月15日逝去☆「迷ったら前へ。苦しかったら前に。つらかったら前に」(星野仙一:プロ野球-1/6逝去)☆「ケンカは必ず格上とやるべし。格下に勝っても頭角を現す点数にはならない」(野中広務:政治家-1/26逝去)☆「運というのはつかむべく努力している人のところへ訪れてくる」(衣笠祥雄:プロ野球-4/23逝去)☆「後悔するのはそのあと、そのずっと後でいい」(加藤剛:俳優-6/18逝去) 合掌
中秋の名月は、陰暦8月15日の夜に見える月で、今年は9月24日が相当する。昨日は中秋の名月だったが、本日の9月25日が満月(十五夜)と、中秋の名月と満月の日付が1日ずれている。国立天文台暦計算室によると、名月=十五夜=陰暦15日の夕方に出る月という決め方は単純だが、必ずしも満月が、月と太陽が地球を挟んで反対側に来る瞬間が同じ日になるとは限らない。陰暦15日は月齢14.0を含む日、月の満ち欠け周期の半分は29.5÷2≒14.8なため、満月が後になることが数年に一度ある。本日は十六夜(満月の翌晩は月がためらって出る「いざよい月」)、9月26日(十七夜:月の出が早いので立ってまてる「立待ち月」)、9月27日(十八夜:月の出が遅いので座って待つ「居待ち月」)、9月28日(十九夜:寝て待つ「臥し待ち月」)、9月29日(二十夜:夜更けの「更け待ち月」)と秋月に魅せられる日が続く、心澄まして月を愛でたいものだ。
2012年に全身癌を公表していた女優の樹木希林さん『これまでに30カ所を治療し、口だけは達者だから、何だか元気そうに見えるらしくて、「死ぬ死ぬ詐欺」なんて言われてます』と気丈だった。左目が失明状態になり、がんと闘病しながらも「一貫して楽観的な精神を保ち続けた」彼女だったが9月15日死去。朝日新聞社が彼女に「生きづらさを抱える人たちに向けてメッセージを」の依頼に対しての回答が下記の直筆のメッセージだった(8月31日)。合掌。
