今週の名言・一言・つぶやき「許すことで過去を変えることはできない。しかし、間違いなく、未来を変えることはできる。(バーナード・メルツァー:米-弁護士)」

5月22日、日大アメフトの宮川選手が、5月6日の悪質タックルプレーについて謝罪会見を行った。「償うことが第一歩、顔を出さない謝罪はない」「監督、コーチの指示で反則プレーをした」と。遅れて翌日、日大監督・コーチが会見で「怪我をさせろと指示はしていない」と。関東学生連盟は「反則は監督とコーチの指示」との報道も。ところで、聞くと聴くの違いは?。聞くは、耳で聞く。聞こうとしないでも聞こえている状態。聴くは、漢字の中にもあるように、目と耳と心で聴く。相手の言うことを注意して聴く。そして「聴す」と書いて「ゆるす」と読む。「聴く」ということは「認め、尊重する」ということ。「聴く」ことは「ゆるす」ことでもある。 日大の宮川選手は、謝罪会見で「聴かせた」が、翌日の監督・コーチの会見は「聞かせた」だった。5月28日、負傷した関西学院の選手は、復帰戦後に「宮川選手とは再プレーをしたいと呼びかけた(許している?)」

今週の名言・一言・つぶやき「事は独り断ずべからず。必ず衆(しゅう)とともに宜よろしく論ろんずべし。(聖徳太子:憲法17条)」

「ごはん論法」が流行っているようだ。『Q「朝ごはんは食べたか?」/A「ご飯は食べてない(パンは食べたが、それは黙くす)」/Q「何も食べてないですね?」/A「何も、と聞かれても、どこまでを食事の範囲に入れるかは、必ずしも明確ではありませんので……」』→「朝ごはんは食べたか?」と問われれば、誠実な答弁は「食べた」又は「ご飯ではなくパンを食べた」だ。それなのに、「食べた」と答えたくないため、「朝ごはん」について問を、あたかも「ご飯(白米)」について問われているかのように勝手に論点ずらしをして、「ご飯は食べてない」と答弁する。実際に朝ごはんを食べたかどうかは、答えないまま、朝ごはんは食べていなかったのだなと相手に思わせる。「はぐらかし」や「話を勝手に大きくして答弁を拒否」することを「ご飯論法」と言うそうだ。最近は国会だけでなくスポーツやセクハラ不祥事への答弁にも流行しているらしい。

今週の名言・一言・つぶやき「”一寸先は光” 闇じゃなしに いいことがきっと努力の向こうには見えてくる。(元永定正:画家、絵本作家、2011年没)」

人生、一寸先は光。僕はそう思うてるんです。「闇」というよりも「光」と思うた方が楽しうてよろしいやん。一寸先の光を信じながら楽しんでやるのが、一番ええんちゃいますかと元永氏。鮮やかな色彩と独特の「かたち」を用いたユーモアあふれる抽象画で知られ、美術界に新風を吹き込んだ画家。そういえば、善光寺の戒壇巡りは真っ暗闇、暗所の道をたどることによって人間の心身を清め弥陀に導かれて必ず極楽へ往生することが出来ると言われている。

今週の名言・一言・つぶやき「酒の害は酒が毒だからでなく、すばらしいが故につい飲み過ぎるからだ。(エイブラハム・リンカーン:米国元大統領)」

酒に酔って未成年の女性に無理やりキスをしたなどとして強制わいせつ罪で書類送検されたTOKIOの山口達也さん。飲み過ぎは怪我の元だ。ところで、ビール苦み成分が記憶力改善させるらしい。ビール原料のひとつであるホップの苦み成分が、認知症の影響で衰えた記憶力を改善させる可能性があることを、ビール大手キリンホールディングス(HD)や東大などの研究チームがマウスの実験で突き止めた。この成分を認知症のマウスに1週間与え続けると、記憶をつかさどる「海馬」の神経細胞が正常な状態に近くなり、記憶力が回復する可能性があるという。ビール党には朗報だ。

今週の名言・一言・つぶやき「ダービー馬のオーナーになることは、一国の宰相になることより難しい(チャーチル:元英国首相)」

チャーチルは競走馬の馬主でもあったが、今週日曜日の天皇賞では、2番人気のレインボーラインがゴール前で1番人気のシュバルグランを差し切ってGI初制覇となった。ところで、馬の最高速度は90km/h、ウサギ(ジャックウサギ)の最高速度80km/h。人間ウサイン・ボルトの100m世界記録を時速に換算すると37.58kmだそうだ。そして、マラソン世界記録保持者(2時間02分57秒)デニス・キメット(ケニア)は100mを平均17.49秒で走っている。

今週の名言・一言・つぶやき「人間の価値のひとつに恥というものがあり、恥ある人間は容易に罪悪に落ちず。「ユダヤの諺」より」

かつて三菱財閥の創始者の岩崎弥太郎が旧大名家からカネを借用した時、借用書に「何時何時までに返済する、もし約束を違えた時はお笑いください」と書いていた。「お笑いください」は明治以前、岩崎の借用書に限らずよく書かれていた言葉だという。当時は他人に笑われたり後ろ指を指されたりすることを極端に恐れ、恥を知る人間にとって、名を汚す事は死ぬことよりも辛いものだった。司馬遼太郎によれば「人に笑われまい」という日本人の「恥の文化」は古く、このおかげで千年以上も社会が保たれてきたという。しかし昨今、国会や財務省では恥をどう考えているのだろうか。

今週の名言・一言・つぶやき「試験では、愚か者が賢い人でも答えられないような質問をする。(オスカー・ワイルド:英国の劇作家・小説家)」

真新しい教科書を抱えた生徒達の新学期が始まった。新たな教科の後に待ち受けるのがテストだが。テストでは不正解だけど、創造力にあふれた答案に感嘆させられる展覧会「0点ミュージアム」から。

①( )に当てはまる言葉を入れよ。「人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しの(息抜き)だ。チャップリン」→正解はお金だが。

②健康に暮らすためには三大栄養素が必要です。頭文字がタとシに続くものを答えよ。タ(たくさん笑う)ト-糖質、シ(喋る)正解はタンパク質と脂質だが。

③嘘つきは(人間)の始まり。正解はドロボウだが、昨今は役人かも。

AIはこうした回答は回答出来ないかも。先生0点でなく100点を。

今週の名言・一言・つぶやき「ネコは絶対的な正直さを持っている。(アーネスト・ヘミングウェイ:ノーベル賞作家)」

ヘミングウェイは愛猫家で6本指の猫を飼い、多指症であるこの猫を幸運を呼ぶ猫と信じ、とてもかわいがっていたという。ところで、米国ロードアイランド州の老人ホームに、オスカーと言う猫が飼われている。この猫は特殊能力があるのか、病室を巡回中に特定の患者の横で丸くなることがあり、オスカーが添い寝した患者は、なぜかその数時間後に息を引き取るという。今までに50件近くの死期を正確に予測しており、施設は「オスカーが添い寝している患者を見つけたら、家族を呼び寄せる」という。

時間の使い方は、そのまま命の使い方になる。(渡辺和子:ノートルダム清心学園理事長-没:2016年12月〈89歳〉)

正月から三月までは行事が多く、あっという間に過ぎてしまうことを、「1月行く、2月逃げる、3月去る」などと言うが、もう4月だ。高齢になると「1日は長く1年は短い」と感じる自分。定年後は「キョウヨウとキョウイク」が大事だと言った妻。「キョウヨウ」とは、「今日用がある」「キョウイク」とは、「今日行くところがある」だと。逝った妻を思い出す。

今週の名言・一言・つぶやき「法に深切、人に親切、自身には辛節であれ。(山本玄峰:禅僧」

山本玄峰(1961年没)は昭和の傑僧、禅宗の老師。臨済宗妙心寺派の管長となり、後に静岡県三島の龍沢寺の住職。陸軍の反対を押し切って、第二次世界大戦を終戦に導いた、鈴木貫太郎首相と終戦前の会談で山本は、「力で立つ者は力で滅びる。金で立つ者は金で滅びる。徳で立つ者は永遠じゃ。一国の総理になる人は、世の中の善い面も、悪い面も知り尽くした人でなければ勤まらぬから、あなたのように素直な、正直な人には向かないが、こういう非常時こそ、金も名誉も要らぬ尽忠無私の人が居るのです」と。安倍総理、なんと答える?。