今週の名言・一言・つぶやき
「空には既に清涼の秋気が充ち渡つて、深い碧(みどり)の色が際立つて人の感情を動かした。(田山花袋著:「布団」から)」

秋が一番美しいという画家がいた。「紅葉ではなく山の姿が美しい。山の稜線がサファイア色の空の背景に染まってにじむことなくっきりと秋空に浮かび上がる山が美しい」と。今年は、長雨、豪雨、猛暑、災害に加えコロナ禍での長い自粛生活を余儀なくされた。最近そっとドライブしてみると、美しい秋が待っててくれた。

今週の名言・一言・つぶやき
「十(プラス)と一(マイナス)で「土」。毎月11日を「土の日」と呼びませんか?(加藤登紀子:歌手)」

彼女は「プラスとマイナスでゼロにもなります。”土”という原点に立って未来を見る日。足の裏に大地を感じて再生を願う日。(「加藤登紀子のひらり一言」-朝日新聞10/11付けから)」と彼女は言う。ところで+と-は「士」でもある。士は”さむらい”とも読み、”りっぱな男子”、”独立した成年男子”の意味がある。そして、士業には弁護士や行政書士など八つの士業があるが、私も「大地」に立った行政書士を目指したい。

今週の名言・一言・つぶやき
「気に入った人間ばかり入れるな。理解できる人間ばかり入れるな。それでは、君たち人事担当者以上の人間は採用できない。」

安倍政権は、人事権を通じて官僚ににらみをきかせた。結果、官僚は萎縮し忖度が広がり決済文書の改ざん問題までに。また、三権分立の原則に反するかのような検事長定年延長等の人事介入。そして、安倍政治を継承すると宣言した菅総理は、「学者の国会」とも呼ばれる日本学術会議が推薦する新会員6人の任命を拒否した。理由は「総合的、俯瞰的活動を確保する観点から」と、しかし拒否の具体的理由を説明していない。菅総理のスローガン「国民のために働く内閣」は、もしかして、本田氏なら「俺のために働く内閣」というかも。

今週の名言・一言・つぶやき
「男はつらいよの映画には、人間を元気にする「良薬」がたくさん詰まっている。(名越康文:精神科医)」

男はつらいよ50周年を記念して、TVでも1作目から放映され毎週見ている。「男はつらいよ」シリーズ50作には、毎回マドンナが登場し、複数回の出演者もいるためマドンナは42人だ。そのマドンナでも人気の高い「リリー(浅丘ルリ子)」。そのリリーは、「女が幸せになるには男の力を借りなきゃいけないとでも思ってんのかい。笑わせないでよ」と啖呵を切り、はっきり自分の意見を言う自立した女性だ。その浅丘ルリ子さんが、先週放映前のインタビューで、寅さんは「男臭くて、粋で、不良っぽくて、照れ屋で、優しくて、可愛くって」と評していた。コロナ禍で高齢者の私の楽しみはTVだが、私を元気にしてくれる良薬を毎週待っている。

今週の名言・一言・つぶやき
「たんなる一生懸命にはなんら価値がない。一生懸命が価値をもつためには、正しい理論にもとづくことが前提条件だ。(本田宗一郎:本田技研工業創業者)」

【価値もない情報】デマやフェイクニュースは世の常だ。最近は新型コロナに関するものも多く、その真偽の見極めは難しい。健康情報を読み解く力「ヘルスリテラシー」の浸透に取り組む中山和弘聖路加国際大教授は、「か・ち・も・な・い」の言葉で紹介している。
:書いたのは誰か、発信しているのは誰か?→信頼できる専門家または組織か、個人なら所属があやしいかも。
:違う情報と比べたか?→他の多くの情報とは全く違うかも。他の新聞も読み比べる。
:元ネタ(根拠)は何か?→引用文献がなければ勝手に言っているだけかも
:何のための情報か?→商業目的でしかないかも
:いつの情報か?→古くて現在では違うかも
日本人は医学的知識が絡む判断を医者任せにしがちで外国に比べて弱い傾向が有るが、以上の点が確認できなければ「価値がない情報」と判断すべきだと。

今週の名言・一言・つぶやき
「俺はね、風には逆らわないようにしているんだよ。風に当たると疲れちゃうから。(フーテンの寅:「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様(第47作)から」)」

先週の台風10号は全国的に暴風・暴雨をもたらした。その後9月だというのに猛暑日が続いていたが、ようやく風にそよぐコスモスや秋らしい晴天の日が飛騨でも感じられるようになった。こんな季節にはフーテンの寅さんはどこの地を旅しているのだろうかと想像していたら、ふと数年前の弥次喜多道中を思い出した。平成27年5月月「京都三条大橋」を出発、旧東海道490㎞を足かけ3年かけて歩き平成30年3月「江戸日本橋」に到着した。この間、相棒の”喜多”さんは、道中宿場毎に俳句を詠み「平成の弥次喜多 東下りを詠む”東海道五十三句”(喜多さんこと辻雅宏:俳号-雅風)」を刊行した。その喜多さんの句集から、風にちなんだ句をここに。☆初夏の風多き曲がりに迷ひけり(岡崎宿の二十七曲がり)☆藤川やむらさき麦の風薫る(藤川宿)☆つづら折る小夜の中山風冷ゆる(日坂宿)

「東海道五十三句”(喜多さんこと辻雅宏:俳号-雅風)」

今週の名言・一言・つぶやき
「立派な後継者も育っていた。しかし役員達が『社長そろそろ辞めたらどうですか』などというはずがない。ワンマン社長の首を切るのは自分自身しかない。(堀場雅夫:堀場製作所社長53歳で社長辞職)」

安倍総理の辞任発表を受け、今日自民党総裁選選の告示で、菅氏・岸田氏・石破氏が立候補するという。自民党総裁は事実上の総理大臣を選ぶことである。20007年の自民党総裁選挙で福田康夫候補は、「首相の資質とは何かと」と問われ、「辞めるときの決断」と答えている。3人の候補者はなんと答えるのだろうか。

今週の名言・一言・つぶやき
「仏の嘘をば方便といい、武士の嘘をば武略という。これをみれば、土地百姓は可愛いことなり 。(明智光秀:安土桃山時代の武将)」

人来鳥(ひとくどり)は鴬の異名で、鳴き声の一部が”ひとくひとく”と聞こえるから”人が来る”に掛けて用いられるとか。ところで、ウグイス嬢を端に参議院選挙買収事件で起訴された河合夫妻議員の公判が先週始まった。両人はお金は渡したが買収ではないと無実を主張。若し嘘だとしたら、政治家の嘘は遠略か計略か策略か、いやいや常識か。 裁判での判断が待たれる。

今週の名言・一言・つぶやき
「温顔無敵(舩井幸雄:経営コンサルタント)」

舩井氏は「温顔とは、穏やかな、あたたかみのある顔つきのことで、温顔が福を招く、人間性が高く、ツイている人の顔つきは、笑顔で、温かく、幸せで、均整がとれているもの。このような「温顔」になると、どんなことでも肯定でき、人の足を引っ張ったり、人に嫌われるようなこともなくなります。「温顔無敵」こそが、人間の究極の姿なのだと。確かに笑顔はつくれても温顔はそうはいかない。ところで、将棋の棋聖戦に続いて王位戦も制した藤井聡太二冠の対局後の会見は、18歳なのに何故か「温顔無敵」に見えた。

今週の名言・一言・つぶやき
「モノの価値というのは、良い悪いじゃありません。高い安いでもありません。大切なのは、飽きるか飽きないかです。(永六輔:タレント、随筆家、放送作家- 2016年7月没)」

特別好物ではないけれど、この季節になると一度は食べたいものが冷麺だ。一方、この時期どうしても食べたいものが、鮎と秋刀魚の塩焼きだ。ところが、初水揚げの秋刀魚が一尾ナント6000円だという。鰻丼が約2回食べられる。この不漁が続くと、今年は冷凍の秋刀魚で我慢するしかない。