今週の名言・一言・つぶやき
「一本のよい木には何万もの鳥が休むことができる(ビル・ゲイツ:マイクロソフト創業者)」

住友林業筑波研究所の研究実験によると「白い壁紙で覆った部屋」より「木で囲った部屋」の方が脳波測定でストレスが低く、「コンクリートの上に杉柄プリント」より「杉材の床」の部屋の方が、血圧測定等ストレスが低く、木の効用・効果などがあったという。その外①思考力を持続させる②緊張を和らげ、集中力を持続③脳を活性化する水平の木目④ストレスを溜まりにくくする⑤時の流れを短く感じさせる⑥目に優しい反射光⑦記憶の想起等をあげている。そういえば、親という字は木の上に立って我が子見守るともいう。また、木の軽くて強いという特性を生かして、住友林業と京都大学と共同で、来年「木造人工衛星」の打ち上げを目指しているというから楽しみだ。

今週の名言・一言・つぶやき
「悟りとは平気で死ぬことではない平気で生きていくことだ。(正岡子規:俳人)」

正岡子規の死生観は強い痛みや、体を自由に動かせないという最大級の苦しみを抱えて生きる中で、初めて本当の悟りの意味に気付いた。「悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思つて居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であつた」と子規は言う。1902年9月18日正岡子規逝去、今日は子規忌。

今週の名言・一言・つぶやき
「年齢を重ねて諦めることが増えたとしても、自分を諦めてはいけない。(三浦雄一郎:冒険家)」

冒険家で90歳の三浦雄一郎さんが先月富士山への登頂を果たした。現在下半身に麻痺が残っている中、自力歩行だけではなく、ときには車イスも使いスキー学校の関係者や家族らに支えられながら登頂した。山頂では、彼が名誉校長を務めている「クラーク記念国際高校」の生徒等も出迎えたというが、その高校の校歌「はじまりの日に(高石ともや:作詞・作曲)」の一節には『なくしたものを数えるより いまある力を寄せ集めて 歩き出す それが自由 それが自由 私の道』だとか。下山後彼は新たな目標に「自分の脚で富士山に登りたい」と強い思いを語ったという。

今週の名言・一言・つぶやき
「初めて自分で自分をほめたいと思います。(有森裕子:1996年のアトランタ五輪女子マラソンで銅メダル受賞時の言葉)」

有森裕子とのインタビュー記事(朝日新聞2023/8/23付け)から、『「自分で自分をほめたいは、インタビュー中に自分に言って自分で納得するための言葉でした。誰かに何かを伝えようとしたものではないです」と涙ながらに語った姿は感動を呼んだ。「自分で自分をほめたいという言葉は歌手高石ともや(フォーク)さんの歌詞の引用です。ただ勘違いされている方もいますが、私は自分で自分をほめてあげたいとは言っていません。自分に対して何かをしてあげるなんて言い方をしないです。誤解が広まったのも、たぶん自分をほめたいは日本人の感覚の言葉ではないんでしょうね。仏教圏の慈悲文化と、キリスト教圏の奉仕文化の違いがありそうです。あの言葉の元になったのは高石ともやさんの〔自分のことを分かっているのは自分自身だから、他人にほめてもらうんじゃなくて、まず自分で自分をほめることが大事だよ〕という言葉です。日本だとほめたいはずうずうしく、他人に施すあげたいが自然なのでしょう。アトランタ以降に自分で自分をほめたいと思ったことはありません。あんな出来事は一生に1回。こんな言葉をしょっちゅう使っていたら、単なるなまけものになっちゃいます』と。この言葉はその年の流行語大賞に選ばれた。