今夏の甲子園高校野球、仙台育英の二連覇か慶応義塾の107年ぶりの優勝かの決勝戦。見始めたら3時間TVに釘付のベストゲームだった。優勝した慶応は「エンジョイ・ベースボール」「選手個々が自分で考えることを大切に」と自主性を重んじてきた。先輩後輩関係なく、全員でグラウンドを整地し、上下関係を作らない。高校野球の多くで見られる丸刈りもなく、指揮官の指導で自由な髪形が定着した慶応。優勝した森林監督は生徒に「これを人生最高の思い出にしないでくれと話した」という。一方、敗者の仙台育英須江監督「負けたのが慶応でよかった。負けた時に人間の価値が出るから選手達には、グッドルーザーであれと。最終日で勝つ喜びと負ける悔しさを両方味わえたので座右の銘のとおり”人生は敗者復活戦”素晴らしい経験を得た」と。両監督、生徒諸君「アッパレ!」
(上記の言葉に続き、朝日新聞の”折々のことば”鷲田清一は)『「けろっとした顔でやって、終わったとたん、ドッと汗をかく」というのがプロだと、俳優は語る。「かるーく」器用にこなすのは嫌だけれど、「懸命に稽古してきましたっていうのが、表にでちゃう」のも嫌。汗が出るのは演技の最中(さなか)に自分のこだわりが残っているからで、役に徹すれば汗もかかないと。冷静なのでなく照れ性だからと謙遜しつつ。(この顔で悪いか!〔伊東四朗著〕)』と。それにしても伊藤様今年は暑いです。皆様残暑お見舞い申し上げます。
【なぞなぞ】「それは無料だが、値段が付けられないほどの価値がある。自分の者には出来ないが使うことは出来る。そして失ってしまえば、二度と取り戻すことは出来ない」答えは「時間」。また、スティーブ・ジョブズ(「Apple社」創業家)は、「私が一番好きなものはお金がかからないもので、誰もが持っているものだ。そして、それは世の中で一番素晴らしいものなんだ。それは、”時間”なんだよ」。それなのに、連日の猛暑でクーラーとテレビから離れられずにいる私。後期高齢者の残り時間は少ないのに、ただただ時間は過ぎてゆく。
【”第9条の会ヒロシマ”の新聞意見広告から】『1945年8月6日8時15分 米軍は広島に原子爆弾を投下 43秒後、上空600mで爆発。それは100万℃越の火球となり熱線を放射して約10秒間輝き続けた。爆心地は約3千℃~4千℃。発生した衝撃波の気圧は爆心地から500m地点で11t/㎡。秒速の爆風は中心部の空気をさらい、のちに逆方向に吹き戻された。爆心地から2.5㎞地点の物体にまで自然着火した炎は午前10時頃から午後2~3時頃を頂点に、終日、天を焦がす勢いで燃え続けた』。78回目となる8月6日は広島原爆忌9日は長崎原爆忌だ、原爆犠牲者の方々のご冥福を祈ります。
言葉に接頭語の「お」を付けると、意味が違うことがある。寿司店では「にぎり」、遠足の弁当は「おにぎり」と、意味も値段も違う。「めでたい」と「おめでたい」、「しゃれ」と「おしゃれ」も多くは別の意味で使われる。「役所仕事」は堅実な仕事ぶりを連想するが、「お役所仕事」となれば、形式や前例にこだわる印象となる。「お」を付けると丁寧語だが、最近、政治家やお役所が不祥事がらみの事案について、反論されたり攻められた時、「丁寧に」説明しますと答える場面をよく目にする。しかし、「丁寧に説明する」と言つつ、表面的には礼儀正しく長々と同じような意味を繰り返しの説明で、本当のことを、はぐらかしているようにも思える。「丁寧に説明する」とは、相手が知りたいことを、相手の知りたい順序と相手が理解出来る言葉で正確に伝えることだと思うのだが。