【暑中見舞い】100歳を超えても現役として墨による抽象作品を描き、新しい発見に挑み続けた人だった。類まれな感性でつづられた随筆は人気が高く、彼女の消夏法は「からり、さらり、するり、きりり、ぴりりの五つの形容詞のつくたべもの」を勧めた。からりとした揚げ物や、するりと入る冷たい麺、ぴりりとした薬味…。食欲がうせる日も、こうした”りの字”がつく一品で夏バテをしのぐという。連日の猛暑日、今日は、するり、ぴりりの冷麺を食したい。暑中お見舞い申し上げます。
芭蕉の名句に「五月雨 集めてはやし 最上川」があるが、この元句は、「五月雨を 集めて涼し 最上川(梅雨を集めたような最上川から吹いてくる風が涼しいことだ)」だったとか。その句を詠んだ6日後、芭蕉は急流の川下りを経験して、その激しさを感じ、「五月雨 集めてはやし…」と変更したとか。川下りは、旧暦の6月3日(新暦では7月20日頃)で、今の時期に芭蕉は川下りを体験したこととなる。最近の秋田市等の豪雨災害報道をみていると、「五月雨を集めて恐し……」となるのだろうか。
7月6日のサラダ記念日に、「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日(フーテンの寅第40作)」をビデオで見た。その映画では俵万智さんの作品の多くが登場。その一部から☆ため息をどうするわけでもないけれど 少し厚めにハム切ってみる☆愛人でいいのと歌う歌手がいて 言ってくれるじゃないのと思う☆朝刊のようにあなたは現れて はじまりという言葉かがやく☆愛ひとつ受けとめかねて帰る道 長針短針重なる時刻☆寅さんが「この味いいね」と言ったから 師走六日はサラダ記念日☆旅立ってゆくのはいつも男にて カッコよすぎる背中見ている。そして特別編のビデオでは最後に俵さんが「自己責任 非正規雇用 生産性 寅さんだったら何て言うかな」と詠む。私も寅さんに聞いてみたいナ。
シチズン時計が働く400人に「待ち時間」の意識調査をした。5年前の同じ調査と比べて人は「気長」になったという。①ランチの料理が出てくるまで、イライラせずに待てる限度は、5年前なら10分が多数派で、今年は15分が最も多く。その外のイライラについて、②病院は約6割が45分までが限界③役所は15分までが約6割④金融機関のATMは5分までが64%④エレベーターは約6割が“1分~1分超⑤歩行者信号待ちは約6割が1分~1分超だとか。.私の待ち時間の最高は、2016年「伊藤若冲展(東京都美術館)」で230分待ち。今年は3月の人気の「モツうどん店(富山市)」で20分待ち並び、うどんが出るまで30分の計50分。あなたなら何分待てますか。