桜は古来、花王と称され日本の国花とし、古くは花といえば桜を指した。それと比べて、松はいたって地味な樹木。桜のように散ることもなく、常に緑をたくわえ、非常に長い年月栄え続ける。人間もこれに似たところがある。華やかであればあるほど、栄える時は短いことも。それよりも、地道にコツコツの人生が大成することもある。ところでNHKの朝ドラ「まれ」の主人公のモットーは、「人生は地道にコツコツ」だが、ドラマはどう展開していくのだろうか。
苗代桜(下呂市の和佐)。開花時期が毎年一定で別名を暦桜ともいう。この桜は2本の巨木からなり、樹齢400年といわれている。苗代桜の名前の由来は、その美しい桜の開花を待って里人が苗代(稲の苗を作るための田)の準備を始めたというところから。