私の批評は、私の文章を読むのが好きな人が読めばよい。色々な声があるんだ。色々な声があれば、自分の声が全てを代表するなんて考える必要はない (吉田秀和 音楽評論家)
世界的ピアニスト、ウラジミールホロヴィッツが来日時(1983年)の演奏に「ひび割れた骨董品」と酷評した。氏はクラシック音楽の持つ魅力や深い洞察をすぐれた感覚的な言葉で表現したが、文章を書く修行には好きな相撲観戦で取組の描写を繰り返した。勝負の経過をなるべく詳しく正確に記述する練習を何年もしたという。「芸術は手仕事で成り立っている」とも。