池の鯉だって、ただ泳いでいるうちは水の楽しさやありがたさはわからない。陸に引き揚げられてはじめて、水の良さがわかるんじゃないの (酒井雄哉 住職)
千日回峰行は、天台宗比叡山で修される不動明王と一体となるための修行。7年間で1000日、比叡山の各峰を回峰巡拝する。1日の行程約30キロ。700日を終わると9日間の堂入りがあり、断食・断水・不眠・不臥の修業を行う。 通常、人間が断食・断水状態で生きられる生理的限界は3日間とされている。もし修業の半ばで挫折すれば自ら生命を絶つ掟がある。その千日回峰行を2度満行した行者、酒井雄哉大阿闍梨が先月87歳で逝った