今週の名言「四季は、なほ、定まれる序あり。死期は序を待たず。死は、前よりしも来らず。かねて後に迫れり。人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る」 四季は、なほ、定まれる序あり。死期は序を待たず。死は、前よりしも来らず。かねて後に迫れり。人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。 (吉田兼好 法師) 「徒然草」で法師は述べている。四季の変化は、春夏秋冬と一定の順序があるけれども、死は順序を待つことなく不意にやってくる、人はみな無常の身であると。死は未来から向かって来るだけでなく、過去からも追いかけてくる。人は誰でも、死の来ることを知っているが、そんなに急にやってくるとは思ってもいないと。